tkd69のニューアルバム、SIXの世界配信が開始されました。ソロアルバムの6枚目ということでSIXと命名しました。69=Rockと6はかかっております(笑)。例によって、世界配信するので、日本語のタイトルはローマ字表記です。
ギターロックは不滅
今回、悩んだことが、ギターを使ったロックの衰退です。世界的に、プロデューサー系の音楽が流行している現在、ギターロックは世界のメインストリームでは無くなりました。
アメリカのトップチャートに、ロックバンドが入らなくなって久しく、イギリスでもギターリフやリードは目に見えて減少しています。Rock名盤解説でも書きましたが、ロックの時代が終わり、次の音楽を模索している状態が続いています。
個人的には、こだわり続けたロックというジャンルの可能性は、まだ残っていると思っています。というのも、ライブを観にいって一番熱くなれるのは、ロックバンドの演奏ですし、一番好きなのがギターを使ったロックだからです。
ぶっちゃけ、世界的に面白いバンドが少なくなっています。ポストロックやらエレクトロニカなどの音楽があまり好きではないからかもしれません。そんな現状につまらなさを感じてしまうのは、打ち込み系の進化もまた、袋小路に入りこんでいるからでしょう。
今回のアルバムでは、現代的感覚のロック曲と、60年代~70年代のハードロック曲を中心にすることにしました。そのうちの現代を意識した1曲は、2曲にアレンジを分けた1曲目と6曲目の”South End“と、ハードロックは2曲目の”Willy Nilly“です。
2つのアレンジの意味
South Endは、Side AとSide Bという2つのアレンジに分けました。Side Aは、インストでアルバム全体の導入部です。Side Bは、最後の曲の手前の6曲目で、英詞のボーカル曲です。
Side Aは、打ち込みを強く意識したドラムにしました。同じパターンのドラムの音色を生ドラム風にしたのが、Side Bのドラムです。これは、統一感と同時に意図的にアレンジを変更していることを強く印象付けるために考えた手法です。
Side Aのメインリフは、エレキギターです。Side Bには、チャーチオルガンをフューチャーし、雰囲気を変えることが出来ました。Side BのBメロのエレキのバッキングは、ステレオで厚みを出すためです。こういった細かいアレンジの違いは、違う曲として収録する以上、必須でした。
2曲目のWilly Nillyは、ギターロックを強く印象付ける曲として作曲しました。今回のアルバム”SIX”の中核であり、一番聴いて欲しい曲の一つです。3曲目の『三角形の路地』はバンド時代からの曲で、今回のアルバムで録り直したくなった曲でした。
三角形の路地は、クリーントーンを意識したジャリジャリしたギターのトーンで録りました。これは、今回のアルバム制作の前に購入したVOX AC15C1のトーンがとてもしっくりきました。AC15は、Willy Nillyでも歪んだいいトーンを出してくれて、狙いどおりのギターのトーンで録れた最大の要因です。
4曲目の『声』は最近亡くなった友人のことを書いた曲です。シンプルにアコギを中心にしたバラードにアレンジしてみました。5曲目の”Listen to Baby“は、ジミヘンコードを弾いていたら生まれたアップテンポの曲です。オルガンとエレキのコンビネーションは、思った以上にハマリました。
そして、6曲目にはSouth End Side Bが壮大なテーマと共に控えています。この曲は、水が気体から液体、そして固体になっていく過程と、人間の成長について書いた曲です。
最後の7曲目、『まどろみの岬』はバラードですが、最終的に盛り上がる曲として意識してアレンジしました。2コーラス目の後に、エレキのリードが入ります。コーラスワークも意識的に豪華に3声を重ねて、厚みを出しています。
自分で、3度上と3度下のコーラスを重ねるのは、慣れています。コーラスワークは、慣れが重要なので、ビートルズや、CSN&Yなどのコーラスのうまいバンドを参考にしています。
アルバムに収録した曲は、7曲、時間にして35分のアルバムです。アナログレコードの時代は、これくらいの長さのアルバムが多かったです。一応、1~4曲目がA面、5~7曲目はB面を意識しています。South EndのSideは、A面、B面という意味です。
ジャケットデザインの表と裏の写真は、筆者(タケダロック)が、九州にツーリングに行ったとき自分で撮ったものです。どことなく、PSのアドベンチャーゲーム、風雨来記のようなジャケットデザインになりましたが、旅がテーマなのでぴったりだと思いました。
CD表面のドーナツは、フリーの写真サイトから落としました。昔、ドーナツ盤(ジュークボックス用のアナログレコード)というものがあったので、それをもじったものです。
時代はストリーミング
SIXのジャケットのデザインやライナーノートも作ったのですが、今のところダウンロードとストリーミングのみの販売です。時代の主流が、ストリーミング中心となっているため、CDを制作する意味が薄れてきたからです。
試作の1枚は制作しているので、サンプルとして画像をアップしています。ストリーミングと、ダウンロードについては、Apple Music(iTunes)、Amazon Music、Spotify、Google Play、Deezer、YouTubeなど、主要な音楽ストリーミングサイトや、ダウンロードサイトにアップしています。
海外でのレーベルは、Distrokidからとなっています。CDを刷る場合は、Cherry Labelという自主レーベルからの販売となります。ダウンロードやストリーミングで日本語表記したい曲名もあるのですが、海外での展開を視野に入れているので、日本国内のみで売る気はありません。
海外での活動は、英語によるサイト、NumberOneMusicに曲を3曲を無料でアップロードしています。SIXからは、Willy Nillyをサンプルとして聴けるようにしました。
※主なSIXのダウンロード、ストリーミングサイトのリンク
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