2021年冬アニメレビュー後編:エクスアーム〜ワンダーエッグ・プライオリティ

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前回の続きで、2021年の冬アニメレビュー後編です(前編はこちら)。今回は、残りの3作品の紹介と、今季アニメのまとめです。冬アニメは豊作なので、追いかけるのが大変なくらいでした。

目次 この記事の内容

  • EX-ARMエクスアーム
  • 約束のネバーランド
  • ワンダーエッグ・プライオリティ
  • 豊作だった2021年冬アニメ

EX-ARMエクスアーム

とても評価するのが難しいのは、この『EX-ARMエクスアーム』です。元は、原作HiRock、作画古味慎也のジャンプ系雑誌やジャンプ+で連載されていた漫画作品です。原作漫画は全14巻で完結しており、1クール12話でこれだけの分量のストーリー展開するというかなり無茶なことをやっています。

また、アニメーション制作は、ビジュアルフライトという聞いたことがないスタジオでした。監督は、木村好克で実写映画の監督や演出で知られています。シリーズ構成トミー・モートンは、これまた知名度の少ない人でした。

3DCGを多用したアニメなのですが、予算の関係からか表情の作り込みが足りていなく、最初の1話では3DCGの主要キャラの顔の表現に難がありました。また、通常の2D作画のキャラと3DCGのキャラを並べるなど、ありえないような絵の違和感のある作品になっており、どうしてこうなったんだろうと疑問に思ってしまいました。

原作は本屋で立ち読み程度はしており、桂正和のアシスタントをしていた古味さんらしい、かなり絵のいい作品でした。アイキャッチのような作画でやってくれたら神作品だったと思います。サイバーパンク含めたハードなSF設定が好みだったので完走しました。

筆者が投稿したこの記事の動画バージョンです。

3DCGで思い出すのは、“Infini-T Force”というタツノコプロ55周年記念作品のことです。2017年に放送された同作は、クオリティの高い3DCGを見せてくれましたが(その分脚本はあまり良くなかった)、エクスアームは単純に予算とノウハウが足りなかったんじゃないかと思いました。

アニメの出来はお世辞にもいいとは言えず、とても評価に悩みましたが、星は2.5にします。

約束のネバーランド

原作白井カイウ、作画出水ぽすかの漫画『約束のネバーランド』は週刊少年ジャンプで大ヒットしていました。『約束のネバーランド』第1期に続いての2期にかなり期待していたのですが、正直言って1期よりもカタルシスを感じない2期になってしまいました。

そもそも、1クール11話で残り16巻分の内容をやるというのは、無茶なことだったのです。1期は、全12話で4巻分の話を丁寧に作りこんだので好評でした。しかし、2期はどうしても駆け足にならざるを得なくなってしまって、原作ファンから総スカンをくらってしまいました。


特に最後の展開は本当にダイジェスト感がハンパなく、原作を知っている人によるとかなり端折っていたようです。これだったら、2期だけじゃなく4クールで作れば良かったのではないか?と疑問に思ってしまいました。

アニメ制作はCloverWorks監督は神戸守で、シリーズ構成は大野敏哉、9話まで白井カイウで星は3です。

ワンダーエッグ・プライオリティ

最後に紹介する、『ワンダーエッグ・プライオリティ』は、数々の名作ドラマを手がけてきた野島伸司が初めてテレビアニメの原案と脚本を担当した作品です。監督には『ACCA13区監察課』や『進撃の巨人』の演出と絵コンテで知られる若林信で、アニメーション制作はCloverWorksという強力な布陣でした。

友達を生き返らすために、ワンダーエッグと呼ばれる卵の中に入っていた少女を救うために、エッグ世界(夢を媒介にしたある種の精神世界と思われる)の中で戦う少女たちの物語です。現実世界で、色々な悩みを持つ4人の少女が登場し、エッグ世界でワンダーキラーと呼ばれる存在を倒していきます。

アカと裏アカという2人のエッグ世界の住人の協力もあり、14歳の大戸アイをはじめとした少女達は、ついに友人を生き返らせることに成功するのですが・・・。

1クール12話(総集編1話分を差し引くと11話)では完結しなかったので、6月に放送を予定されている特別編で最終回となるようです。CloverWorksによる作画の素晴らしさと、野島伸司による脚本は素晴らしく、ぶっちゃけ今季でも随一の質の高いアニメでした。

しかし、放送枠が近畿ではMANPA枠で、他のアニメも同時に録画してしまうという問題もありました。ハードディスクの容量を無駄に圧迫することになるので、番組を分けて表示するように日テレ側で調整して欲しいです。

魔法少女もののような派手な変身もなく、話が暗く地味なイメージだからか、あまり話題になっていないのが残念です。星は文句無しに佳作認定の4です。

豊作だった2021年冬アニメ

視聴していた他の作品、転スラ2期や呪術廻戦2期は時期を跨いで残りを放送するようなので、今回は評価していません。また、谷口悟朗のバックアロウなども放送中です。これらの作品も、質の高いアニメで今季は10作品を視聴していました。

これだけの数のアニメの視聴を1シーズン通していくことは、久しぶりのことで、2020年の秋アニメと比較すると豊作だったと言えます。漫画原作が3作品、小説原作が3作品、そして質の高いオリジナルが2作品でした。その内の7作品を評価した中で、3作品が佳作認定の星4とかなりのアベレージで良作が多かったということになります。

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1 thought on “2021年冬アニメレビュー後編:エクスアーム〜ワンダーエッグ・プライオリティ

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