2020年の秋アニメレビュー

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2020年秋に放送されたアニメをレビューしていきます。採点は星5つが最高、最低は1です。『アクダマドライブ』から、『100万の命の上に俺は立っている』、『神様になった日』、『魔女の旅々』、『池袋ウェストゲートパーク』まで現時点で放送の終わっているアニメをレビューします。

目次 この記事の内容

  • 2020年最後のシーズン
  • アクダマドライブ
  • 100万の命の上に俺は立っている
  • 神様になった日
  • 魔女の旅々
  • 池袋ウェストゲートパーク
  • あまり印象の残らなかった2020年秋アニメ

2020年最後のシーズン

新型コロナウィルスの流行により、アニメ制作も大変な年である2020年が終わりました。『キングダム』の放送が延期されたり、『俺ガイル完』の放送もスライドしたりと、制作面の影響も大きく、アニメ映画もソーシャルディスタンスしなければならないという状態でした。

ぶっちゃけ、テレビアニメを制作する作業も大変だったと思います。今年の10月〜12月に放送され、終了したアニメを5段階評価で採点していきます。いずれも、筆者が放送終了するまでに最後まで視聴した作品のみ評価しています。

『呪術廻戦』のように2クール以上続く作品については評価していません。また、キミ戦のように途中で見なくなってしまったアニメに関してはレビューしません。

アクダマドライブ

今季で一番面白かった作品が、『アクダマドライブ』です。1クール12話で、ジェットコースターのように目まぐるしく変わる展開に、途中で付いていけなくなりそうになりました。

一般人(詐欺師)含めた7人のアクダマ(犯罪者)が、カンサイと呼ばれる未来の関西を舞台に、正体不明のネコ型ロボットから依頼されたミッションに協力して挑みます。

中盤でハッカーが新幹線で離脱してから、喧嘩屋の死、カントウへの供物としての不死の兄妹を奪還しました。通天閣に行った時の医者の裏切りによって、アクダマの結束は無くなります。医者は、処刑課(警察の組織)に情報を売り、チンピラを傘下にして兄妹を奪還しようとします。

殺人鬼は、一般人を殺すために敵対し、まともなのは一般人と運び屋のみという状況で、どうやって決着つけるんだろうって思ってました。

正直、最終話を見るまでは、あまり評価していなかったのですが、肉体を持たないカントウに支配されていたカンサイの正義に対する疑問、供物にされていた兄妹を救出するという究極のミッションをやり遂げた後に散った、運び屋と一般人の生き様に共感しました。

結構アクが強い作品なので、人を選びますが、ペルソナシリーズのような世界観の近未来アクションと思えば、なかなか着眼点のいいオリジナルアニメだったと思います。星は4です。アニメ制作は、老舗のstudioぴえろ、監督は田口智久、シリーズ構成は海法紀光です。

100万の命の上に俺は立っている

別冊少年マガジンで連載されている山川直輝原作、奈央晃德作画の漫画『100万の命の上に俺は立っている』のアニメ化作品です。正直言ってドラクエ型異世界ものが苦手な筆者は、この作品はあまり期待していませんでした。

しかし、主人公の四谷がかなりの厨二病で、色々と拗らせているところが面白いと思い視聴していました。四谷がゲームのような世界で勇者としてクエストをこなして行くのですが、合理的な判断が多く、実際にゲームの世界をクリアしていくように行動していきます。

ヒロイン2人は、クラスメイトなのですが、それぞれに抱えているものがありますが、基本はいい人です(四谷と違って)。ただ、四谷に共感できるところがあるとすれば、田舎の学校から都会にきて馴染めないというところでしょうか。

また、カハベルのような異世界の人に対しても、友情のようなものを感じたり、本質的なところで悪人ではないというところも、一概にクズとは認識できない主人公です。3周目の冬に装備のない状態で、吹雪の中距離を稼ぐクエストは、心理的にも肉体的にも一番困難なミッションだと思いました。

アニメーション制作は、葦プロダクションから独立したMAHO FILM、監督は羽原久美子、シリーズ構成は吉岡たかおです。星は3.5を付けます。

神様になった日

始まった当初は、最も期待していた作品だったのに、どうしてこうなった・・・。最終回でのどんでん返しを期待していましたが、完全に裏切られました。よって、初の完走作品の中で星3つを下回る2.5です。

作画はP.A WORKSだけに素晴らしかったのですが、脚本が全てダメにした典型的なパターンの作品です。原作、脚本はCLANADの麻枝准ですが、この『神様になった日』の大コケはしばらく活動に支障が出るのではないでしょうか。監督は、浅井義之ですが、ここまで酷い脚本出されたら、色々修正する必要があったように思えます。

ざっくり書くと各国政府の思惑によって、神に等しい能力のある量子コンピューターを抜き取られたヒロインが、最後まで逆転せずにそのまま終わるという意味不明な胸糞展開だったということです。

しかも、各国政府の権力者が最悪なのは、まだ世界に脅威を与えていないヒロインの能力を警戒して、病気を克服するためにヒロインの祖父が開発した量子コンピューターを頭から抜き取るという非人道的なことをしたことです。

12話で流石に何かあるだろうと期待していたのですが、何もなく、何の補償もないままヒロインが難病を抱えて生きていくという、後味の悪いラストの作品でした。悲劇であっても納得できるテーマ性があれば良かったのですが、そういったものもありませんでした。

魔女の旅々

『魔女の旅々』は、白石定規原作のラノベをアニメ化したものです。アニメーション制作はC2Cで、このスタジオはサテライトのグロス請け(下請け)をすることが多いですが、2012年から元請けもするようになってきました。監督は、窪岡俊之でイデオン、ダンバインで知られる湖川友謙のスタジオ、ビーボォー出身です。


主人公である、灰の魔女イレイナの冒険を描いた作品ですが、とても作画が良かったです。同じような旅をテーマにした『キノの旅』の方が、バイクが登場するので、好みでしたが、そこそこ面白かったので視聴を継続していました。

作品の印象としては、普通に面白いアニメで、特に悪い印象も残りませんでした。なので評価は星3つです。


池袋ウェストゲートパーク

『池袋ウェストゲートパーク』は、石田衣良の小説が原作のアニメです。一度実写ドラマ化されてからのアニメ化で、ドラマのファンから色々言われていたようです。池袋のトラブルシューターが主人公で、都会の街の様々なトラブルを解決していきます。

その中には、政治や社会状況なども絡み合った事件があったり、社会の縮図としての問題など、色々と考えさせられることもありました。キャラデザ絡みで、否定的な意見もありましたが、最終回まで退屈しませんでした。

途中の回で作画のクオリティが下がることもありましたが、総じて丁寧に作られている印象があったので、星3.5です。アニメーション制作は動画工房で、監督は越田知明です。

あまり印象に残らなかった2020年の秋アニメ

今期の評価としては、良くも悪くもないというのが正直な印象でした。期待していたアニメよりも、ダークホースのアクダマドライブの方が面白かったり、意外性はありました。

2クール以上続く呪術廻戦と100万の命の上に俺は立ってるは漫画原作で、IWGPと魔女の旅々は小説が原作、アクダマはオリジナルでした。やはり、先の展開が解らないオリジナルは強いです。

2021年は、もっと印象に残る作品が増えてくれることを期待して、今回のアニメレビューを終わります。

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2020年の秋アニメレビュー」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 2021年冬アニメをレビュー!前編:Dr.STONE〜ラスダン K.T Dogear+

  2. ピンバック: 2021年冬アニメレビュー後編:エクスアーム〜ワンダーエッグ・プライオリティ | K.T Dogear+

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