死印:流行り神シリーズを彷彿とさせるホラーアドベンチャー!

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最近、PS VITAソフトの『死印』をクリアしました。日本一ソフトウェアの傑作ホラーアドベンチャー、流行り神シリーズを彷彿とさせるようなEXPERIENCEのゲームです。スイッチや、PS4、Xbox oneにも移植されている、ホラーゲームの隠れた佳作ソフトです。

ホラーアドベンチャーというドストライクなジャンル

死印のパッケージ

筆者は、かなり怖がりです。いわくのあるホラースポットや、高い建物などが苦手で、近寄りもしません(大汗)。それでも人間には、怖いもの見たさというか、好奇心というべきものがあり、怖い話やホラー映画などを好んでよく見ます。

ホラーアドベンチャーゲームも結構クリアしています。『トワイライトシンドローム』や、『かまいたちの夜』、『流行り神』など、ホラーゲームの名作と呼ばれるシリーズものもプレイしてきました。

ただ、スパイクの傑作『夕闇通り探検隊』だけは、プレイできていません。実は、このソフトはPS1時代の1999年に発売されたのですが、隠れた名作として中古ソフトにプレミア価格が付いているのです。

傑作だった『トワイライトシンドローム』シリーズのスタッフが関わっているらしいのです。独自のシステムと練られたシナリオのおかげで、名作といっていい内容になっています。

ただ、当時は発売されてから時間が経過した後に再評価されたため、数が少なく、またPSアーカイブのリストにも入っていないため、希少な中古ソフトでしか買えなくなり、1万円以上のプレミア価格が付いています。

年末に、どこかで安売りしていないか探してみたのですが、1万5,000円以上の値段に手が出ず、代わりに面白そうなホラーゲームを購入したというわけです。

萌え要素皆無な渋いキャラデザ

出典 http://shiin.jp/ 某漫画の○ヴァイ兵長のような元刑事真下さん

まるで日本一ソフトウェア流行り神シリーズのようなリアリティのあるパッケージイラストに惹かれました。某中古ショップのお年玉クーポンを使って500円引きの2,400円で購入しました。

2018年8月に、心霊シリーズ第2弾“NG”販売促進のため、PSストアで500円だったらしいのですが、気付きませんでした(涙)。主人公の八敷一男(名前変更可能)以下、印人と呼ばれる心霊に呪いをかけられた登場人物を操作して、事件を解決していきます。

最初に書いておくべきは、はっきりいって萌え要素はありません!印人には、女性もいますが、恋愛要素は皆無で、あくまでも心霊絡みの事件を自分達の命を救うために解決するゲームです。

また印人の大半は、5章ある本編(PSストアの6章除く)の1章ごとのキャラクターで、刑事の真下や、キャスターの有村、研究員の広岡くらいしか、章またぎで登場しません。

キャラクターデザインは、どちらかというと渋めで作品の暗い世界にマッチしています。このあたりは、流行り神のような印象を受けました。

3DRPGとノベルアドベンチャーの融合したゲームシステム

物語の大半に出てくるのは人形のメリィと黒ウサギのみ

システムは、ノベルゲームのように選択肢をチョイスするのが基本です。霊魂の数値がゼロになるまでに、正しい選択をすれば生き残れます。このデッドリーチョイスが結構理不尽で、3択の選択を2回くらい続けて間違えるとすぐに死にます。

ダンジョン探索モードでは、3DRPGのように移動して、部屋や森の中などを探索してアイテムを集めていきます。印を刻んだ怪異についての情報を集めて、怪異との対決に備えます。主人公の八敷以外のキャラクターは、パートナーとして1人だけ連れていけます。

ぶっちゃけ、ダンジョンの中で特定のパートナーでないと進められない状況があります。わざわざ本拠地である九条邸に引き返すのが面倒でした(汗)。

ボスとの対決前に、セーブする(負けても直前に戻れます)のはもちろんですが、それ以上に各章ごとの怪異ファイルや、アイテムを確認しておきましょう。パートナーと連携して戦うのですが、ダンジョンで入手したアイテムは、ピンポイントにしか使えられません。


特にボスは、破壊エンドと救済エンドがあり、破壊してしまうとパートナーが死んでしまうことが多いです。救済すれば、誰も死にません。たいていの場合終盤手に入るアイテムでとどめを刺すと救済エンドになります。死印は死因ともとらえられます。ボスの怪異の死因や、この世の未練が救済に繋がることが多いです。

このゲームを制作したエクスペリエンスはRPGが本来得意なジャンルのようです。しかし、心霊シリーズ第1弾の死印以降にもNGという第2弾ホラーアドベンチャーを制作するなど、積極的に新しいジャンルに挑戦しています。

死印レビュー

重要なヒントの多い怪異ファイル

基本的にあれこれ使用するアイテムを工夫して使うことが重要なゲームです。怪異ファイルや、メモなどのヒントがかなり解りにくく、攻略サイトを見ずにプレイすると何度もやり直しすることになります。

ゲーム性で首を傾げたくなるポイントとして、ボスとの戦闘の不条理さです。第1章の場合、大人のパートナーだと確実に死にます。ボスを弱らせる回数も攻略方がわかっていない場合、何度かゲームオーバーする必要があったりします。

臨場感を出すためでしょうが、この手のゲームで何度もやり直しするのはきついです。ノベルゲームというより、ボス戦は何度も死ぬゲームと思ってください。あまりにめんどくさいので、途中から攻略サイト見ながらプレイしました(大汗)。

また、めんどくさくても必ず全員死亡しないルートを5章まで続けましょう。そうしないとグッドエンドが見られず、最初からやり直すことになります。ちなみにノーマルエンドが見たかったら、この章で破壊エンドを見ればいいので、4章までは確実に救済エンドで終える必要があります。

しかし、ホラーものの雰囲気は充分に出ています。シナリオも結構練られており、これがホラーものの第1作とは思えない出来です。序盤の展開が終盤の伏線になっていたりするので、そういう意味で佳作だと思います。問題は7~10時間プレイすればエンディングまで進められる尺の短さでしょうか。

追加シナリオも有料となっており、1,000円は高いので、プレイしていません。流行り神シリーズや、かまいたちの夜シリーズが好きな人におすすめのゲームです。

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