YAMAHA SGシリーズ:世界も認める国産エレキ!

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録りだめしていた週間バイクTVを見ていたら、去年の11月の東京モーターショーのヤマハブースを映していました。見慣れたSGシェイプのギターが飾られていて、筆者もSGを使っていたことを思い出しました。

東京モーターショーで飾られていたエレキ

筆者が投稿したこの記事の動画バージョンです。

昔、組んでいたスリーピースバンドをやっているときに、サブをストラトに買い換えるまで、ヤマハ SG-1000を使っていました。なんだか、ギブソンのSGと混同しそうな名前です。

東洋風にアレンジされているボディ形状といい、メイプルトップにマホガニーバックというレスポールに近いボディ構造といい、ギブソン系のソリッドギターを参考にしながらもヤマハならではの個性を持ったギターです。

そのSG-1000を見かけたのは、心斎橋の石橋楽器だったと思います。テレキャスとレスポールの2本売って、ヘリテイジを買ったので、サブギターがなかったので、正直困っていました。

予算もないのに楽器店をうろうろしていたら、中古で6万円くらいの80年代のチェリーサンバーストのSG-1000をみかけ、試奏してみて気に入ったので、勢いで購入しました。

ヤマハ SGというと、サンタナがPRSの前に使っていた、ブッダインレイのギターというくらいの知識しかなかったのですが、海外のギタリストが使っているくらい優秀なエレキというイメージがありました。

SG-1000は、タップスイッチでシングルとハムの切り替えが出来る仕様ですし、セットネックでロック向けのイメージもありました。更に、メインギターがハムなので、アンプやエフェクターのセッティングもあまり変えなくても出来るというメリットを考慮しました。

こうして、我が家にやってきたSG-1000は、しばらくの間気に入って使っていました。SG-1000は、アタック感のあるピッキングに対する反応が良かったと思います。シングルにはあまりしないで、普通にハムで使うことの方が多かったです。

ただ、ビンテージレスポールとしての側面の強いヘリテイジと、ヤマハのトーンの違いは大きく、当時購入したエフェクターとの相性が良くなかったことがきっかけで、バンドのレコーディング前にフェンダー系のギターに買い換えることになりました。

レコーディングで、違うトーンが欲しかったのもあるし、2本同じようなハムのギターにするより面白そうだったので、シングルコイルのフェンダー系にしようと思ったのです。

結局、サブギターは、フェンダー 57VINストラトキャスターに落ち着き、SG-1000は下取りに出しました(現在のサブはレスポール ジュニア)。

ヤマハ SGシリーズとは?

1980年代のSGシリーズのカタログ

ヤマハ SGシリーズは、1966年にジャズマスターに近いシェイプのエレキギターとして登場しました。また当時流行していたモズライト風のシェイプも用意され、1972年にレスポールスペシャルのような形状のSG-40が販売されます。

1973年に初めて現行のSGシェイプのSG-30が販売されます。そして、1974年に登場したSG-175によって初めて現在のSGの仕様が確立されます。

1976年になると、スルーネックのSG-2000、セットネックのSG-1000が販売開始されます。そして、1982年には、最上位モデルSG-3000が発表され、SGシリーズは、国産のソリッドギターの代表格として知られていくようになります。


SGシリーズは、国内や海外のミュージシャンに愛され、2010年にはSGは全面的にラインナップを見直し、SG1820、SG1820A、SG1802の3種類の異なるピックアップを装備したモデルとなっています。

ヤマハ SGシリーズ 使用ミュージシャン

カルロス・サンタナとヤマハSG

ヤマハのSGといえば、カルロス・サンタナでしょう。1974年のサンタナ日本公演の最中(福岡らしい)で、たまたま寄った楽器店にあったSG-175を試したところ、気に入って使用したことがきっかけでヤマハと共同開発するようになります。

サンタナの要望により、重くしたりサスティンをより長くしたり、改良を施したオリジナルモデルが”Budda”です。これ以降、サンタナはレスポールと併用して、ヤマハ SGを使用するようになります。

しかし、1990年代に自宅に強盗が押し入り、ギターを盗まれます。ポール・リード・スミス氏が自身の作ったギターPRSをサンタナに提供していた1本のみが残っていたため、PRSにギター製作を依頼します。これ以降彼のメインギターはPRSとなるのです(涙)。

何が言いたいのかというと「すぐにギター持って行けよヤマハ!」です。サンタナは、この後2000年に”Supernatural”でグラミー賞を獲得し、復活を遂げます。このときにヤマハのSG使っていたら、今頃新しいスタンダードギターの地位を得ていたのかも知れないのに(血涙)。

ちなみに日本では、高中正義がヤマハのSGを使用しています。SG-1000といえば、イースタンユースの吉野寿です。爆音でSG-1000を鳴らしていて、ロックらしいトーンがカッコいいです!

PRSほど、世界的にスタンダードなギターではありませんが、ヤマハのSGは独特の個性を持ったジャパニーズ・トラディショナルなギターとして今後も活躍していくでしょう。

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