2022年春アニメレビュー後編!SPY×FAMILYから勇者、辞めますまでの4作品!

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前回に引き続き、2022年春アニメレビュー、後編は“SPY×FAMILY’、『であいもん』、『パリピ孔明』、『勇者、辞めます』の4作品をレビューします。星1〜5の5段階評価です。

目次 この記事の内容

  • SPY×FAMILY
  • であいもん
  • パリピ孔明
  • 勇者、辞めます
  • 良作が多いもののオリジナルの奮闘に期待

SPY×FAMILY

今期の中でも一番期待していたジャンプ系漫画原作アニメが、“SPY×FAMILY’です。遠藤達哉がジャンプ+にて連載中の同名漫画が原作のアニメです。アニメーション制作が、WIT STUDIO×CloverWorksという『進撃の巨人』と『明日ちゃんのセーラー服』のスタジオがタッグを組むという体制で期待しかありませんでした。

話の内容は、コードネーム黄昏という優れたエージェントが、東西冷戦のような世界で活躍していました。新たな任務は、偽装家族を作り、さる要人に近づくことです。その条件が、子供を名門学校に入学させ、家族付き合いをして情報を聞き出すというものでした。

黄昏は、ロイド・フォージャーという偽名を使い、孤児院からアーニャという少女を養女にします。アーニャは超能力(テレパス)の持ち主でした。しかし、アーニャはこの能力を隠しています。

また、名門校には父兄の身元も重要であるために、夫人役が必要でした。市役所に勤めるヨルは、いばら姫というコードネームを持つ凄腕の殺し屋という裏の顔も持っていました。

結婚適齢期の女性として、怪しまれないようにするために、ロイドの持ちかけた偽装結婚を承諾することにします。殺し屋であることをロイドに隠したまま・・・。

当然ながらテレパスであるアーニャには、ロイドとヨルの正体は分かっています。お互いに素性を隠したままのフォージャー家の騒動を描いていくのが、スパイ・ファミリーのストーリーなのですが、とても楽しいアクション・コメディです。

作画も名だたるスタジオが合同制作ということで素晴らしく、とても毎回楽しみにしていました。星は4で今後の展開に期待しています。監督とシリーズ構成は『RD 潜脳調査室』などの古橋一浩(ふるはしかずひろ)です。途中の1クール目ということで、最終話は番外編にしていました。10月から放送の2クール目からは犬が加わるようです。

であいもん

正直、あまり期待していなかったのですが、かなり良質なアニメでびっくりしたのが、この『であいもん』です。ヤングエースに連載中の、浅野りんによる同名漫画が原作のテレビアニメです。

元バンドマンの納野和(いりのなごむ)は、父親の入院をきっかけに、京都の実家に帰ります。実家は、和菓子屋緑松で、そこには和の両親が引き取った10歳の少女、雪平一果がいました。

和と一果は、親子のような関係を築いていきます。そんな和と一果の生活には、和の元カノだったり、一果の母だったり、色々な人が絡んできます。ぶっちゃけ、京都の景色や、和菓子の表現だったり、淡い色の使い方が秀逸でした。話も、ほっこりするものが多く、ハートフルコメディ調で描かれる物語を毎回楽しみにしていました。

星は4で佳作認定です。アニメーションの表現も、こういうやり方があるのだと改めて気付かせてもらいました。アニメーション制作は、エンカレッジフィルムズ、監督は追崎史敏(おいさきふみとし)、シリーズ構成は吉田玲子です。

パリピ孔明

今期において、話題性の高かったのが、この『パリピ孔明』です。言わずと知れた蜀漢の軍師、諸葛亮(孔明は字)が、現代日本に転生して、渋谷の街で第二の人生を歩んでいくという荒唐無稽なストーリーです。

原作は四葉タト、作画を小川亮という組み合わせで、ヤングマガジンに連載中の同名漫画です。ぶっちゃけ、孔明がシンガー・ソングライターの月見英子の夢を叶えるための軍師として活動する、というぶっ飛んだ設定に驚きました。


序盤から中盤は凄く楽しめたのですが、終盤以降の展開がどうも冗長に感じてしまいました。また、フィクションなのでリアルな音楽関係の物語を期待するのは間違っているとは思いますが、長い間音楽をやっているので、終盤の展開はどうしても納得しかねるものでした。

星は、3.5でそこそこ楽しめました。制作のP.A.WORKSによる作画はさすがでした。監督は、本間修です。P.A.WORKSには、オリジナルもまたやって欲しいと思いました。

勇者、辞めます

ただの異世界ものかと思いきや、かなりの変化球投げられた気分になったのが、この『勇者、辞めます』です。ストーリー的には、勇者が魔王軍から世界を守った後に、人間の世界から拒絶され、今度は倒した側の魔王側に味方するという内容になっています。

しかし、主人公の元勇者、レオは魔王側の問題点を会社経営のような視点で改革していきます。魔王エキドナの配下である四天王の個別の悩みを解決し、魔王には人間界への侵攻の真意を問いただしたり、目的は別のところにあるようでした。

終盤で、レオの真意が明らかにされ、テンプレートな異世界ものとは違った展開でした。星は3.5で作画がもう少し良ければ高評価になっていたと思います。原作は、クオンタムによる『勇者、辞めます〜次の職場は魔王軍〜』です。つまりラノベ原作なのですが、かなり従来のものとは視点が異なっていて好印象でした。

アニメーション制作は、EMTスクエアードで総監督は信田ユウ(のぶたゆう)です。8話からのエンディング曲は凛として時雨のTKが作曲していました。

良作が多いもののオリジナルの奮闘に期待

今期は、名作が2作、佳作が3作、普通が4作という結果になり、個人的にはかなり楽しめられた2022年春アニメとなったと思います。『サマータイムレンダ』や、『キングダム』は7月以降も放送中のため、評価は見送られましたが、合計すると11作品も春だけで視聴していたことになります(大汗)。

ぶっちゃけ、その中でもオリジナルは、『エスタブライフ グレートエスケープ』のみの1作品ということで、かなり寂しい結果となりました。オリジナルもまた増えて欲しいと思っています。

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  1. ピンバック: 2022年 夏アニメレビュー前編:異世界薬局からサイバーパンクまで | K.T Dogear+

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