ギブソン系のシングルコイル!P-90特集その1:歴史と特徴

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今回はギブソン系ギターのシングルコイルである、P-90ピックアップについて特集してみました。レスポール、SG、ES-330などのイメージのあるPUの歴史と特徴を紹介していきます。

目次 この記事の内容

  • 筆者とP-90
  • P-90の歴史
  • P-90の構造と特徴

筆者とP-90

一時期、サブで使用していた筆者のレスポール・ジュニア

元々、筆者(tkd69)は、P-90の付いたレスポールが初めて買ったギブソンでした。ハム仕様のギターに行き着くまでは、1990年代後半の、ギブソン・レスポール・スタジオ・ジェムというスタジオにP-90を搭載していたモデルを所有していたのです。

しかし、ろくに試奏もせず買ったためいわゆるハズレ個体でした。ただ、P-90というピックアップの特性だけは気に入っていたため、ヘリテイジのレスポールを購入するまでは、フェンダー・テレキャスターのサブとして使用していました。

筆者が投稿した、この記事の動画バージョンです。

ぶっちゃけ、その後はハムバッカー仕様のギターにハマり、P-90を使う機会は無かったのですが、5年前の2017年頃にふと立ち寄ったギター店で試奏したギブソン・レスポール・ジュニアが気に入り購入しました。

理想的なトーンが得られ、サブギターとしてしばらく使っていました。当時のメインがヘリテイジのレスポールタイプだったため、レコーディングのためにフェンダー系ギターが必要になり売ってしまいました。

しかし、その時思ったのは、筆者にとっての理想のトーンってP-90搭載ギターではないかということでした。売ってから後悔するというのも、よくある話でレスポールJr.は置いておいたら良かったギターでした。

P-90の歴史

ドッグイヤータイプのP-90

P-90の歴史は長く、1940年代にまで遡ります。ギブソンのフルアコに搭載された、シングルコイルPUを開発したのは、ギブソンのエンジニアであるウォルター・フラーでした。

当然ながらギブソン初のソリッドエレキギターである、レスポール・モデルの最初のモデルにもP-90が搭載されていました。1957年にセス・ラバーによって最初のハムバッカーであるPAFが開発されると、スタンダードやカスタムなどの主力製品にはハムPUが搭載されることとなりました。


P-90には一定の需要があり、ハムPUを開発した後も、レスポールやSGの廉価版であるジュニアやスペシャルにP-90を搭載したギターが作られ続けたのです。

P-90の構造と特徴

ソープバータイプのP-90

P-90はフェンダーのシングルコイルとは違い、ギブソン系のイメージ通りの出力が高く、中低域の出る温かみのあるトーンが特徴です。ハムバッカー同様に、マグネットをPUの土台にあたる下部に敷いています。つまり、フェンダー系のようにポールピースを磁石にして、周りにコイルを巻くタイプではありません。

その結果磁界の面積がフェンダーよりも大きくなり、太めで温かみのあるトーンが出ます。ポールピースは鉄製のため、可変させることができるのもハムと同じ特徴の一つです。フェンダー系シングルコイルは、磁石であるポールピースが尖った形状のためか鋭く高域が伸び、歯切れのいいトーンが特徴です。

もう一つのメリットは、構造的にシングルコイルなので、ハムほど太くなりすぎないという点です。つまり、歯切れもフェンダー系シングルコイルほどではありませんが、ハムよりはいいのです。コードストロークが得意なフーのピート・タウンゼントが使っていたことからも分かる利点です。

欠点は、シングルコイルのためノイズが出ることと、ハムと比べて深く歪ませるとハウリングが起きやすいことです。ハムPUは逆着磁したコイルがノイズを相殺させるハムキャンセル効果があります。

特にギターに直接マウントするドッグイヤータイプ(耳のある方)では、ハウリングしやすいです。これは筆者がレスポール・ジュニアでも体感しました。一方で、2PU仕様ギターに搭載されることの多いソープバー(耳のない方)では、ハウリングはドッグイヤーほど起こらなかったように思います。

ただ、クリーンからクランチでは上記のような欠点はあまり感じなくなります。つまり、メタルのようにハードディストーションを多用するギタリストには向いていないものの、程よくオーバードライブさせるギタリストにとっては、最高のトーンがあるということになるのです。

その2 P-90搭載ギター編に続く

 

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  1. ピンバック: P-90特集!その2:レスポール・ジュニア〜エピフォン・カジノまでのP-90搭載ギターを紹介! | K.T Dogear+

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