tkd69流ギターの上達方法 その2:耳コピのコツ

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tkd69流ギターの上達方法、第2回は耳コピについてです。よく初心者が耳コピのことが凄く難しいと思っていたり、中級者〜上級者は完コピをやらなければならないと考えているようです。筆者ことtkd69は、あまり完コピにこだわらないで自分のものにすることを大事にしています。

目次 この記事の内容

  • 耳コピの目的とは?
  • キーを特定する方法
  • 曲の進行の法則性について
  • 完コピよりも大事なこと

耳コピの目的とは?

今回は、動画で簡単に耳コピしてみた実例をあげてみました。YOUNG KATOというイギリスのバンドが、2015年に発表した“YES”という曲です。かなりマニアックな曲なので、ネット上に譜面が掲載されていないので、耳コピするしかありません。

ドラムはガレバンで作成し、ピアノを弾いて録音し、そのままエレキとボーカルをMacBook AirのPhoto BoothというアプリでMacの内蔵カメラを使って録画しました。原曲と違って、ピアノとギターの弾き語りっぽくしてみました。リードは、そのまま雰囲気含めて耳コピしたものです。

まず、『tkd69流ギターの上達方法』でも書きましたが、目的がはっきりしていた方がギターは上達します。特に、理想とするギタリストがいる場合は、それに近づくことが一番手っ取り早いので、ジミヘン、クラプトンなどの特定のギタリストを思い浮かべるのもありでしょう。

筆者は、ビートルズを徹底的に練習することで、コードを覚えました。確かに、コードブックは凄く役に立ちましたが、細かいニュアンスはCDの音源を何度も聴いて覚えたのです。

まだ、ギターを弾き始めた頃、ビートルズのホワイトアルバムのブラックバードという曲が弾きたくなったのですが、タブ譜付きの譜面だけでは、正直言って弾けませんでした。

そこで、原曲を何度も聴き直してニュアンスをつかみ、どうにかマスターすることができたのです。この時に役に立ったのは、譜面に書かれていることよりも、原曲の持つリズムやギターの癖などを感じることでした。初心者レベルでも、曲を繰り返して聴いて参考にすることは、レベルの大小はあれども立派な耳コピなのです。

ぶっちゃけ、ここから色々な曲を耳コピするためには、音楽理論の理解や、スケールなど一通りのことを覚える必要はあります。しかし、初心者でも曲が譜面だけでは弾けない場合、音源を聴き込んでいる時の感覚こそが、耳コピの第一歩だと思います。

その後、ペンタトニックスケールを覚えてから、クリームのクロスロードや、ジミヘンのフォクシーレディなどを聴き込んでリードの癖をコピーしました。この時に、1960年代のギタリストのリードを徹底的に練習したことが、耳コピでキーを特定する作業に役立つことになるのです。

ぶっちゃけ、手癖とかノートとか、完コピすることは当時は不可能でしたし、やるつもりはありませんでした。大事なのは、ニュアンスを掴むことでした。チョーキングのタイミングや場所のコツ、ギタリストの個性やトーンについてなど、学ぶことはたくさんあったのです。

前回の記事はこちら

キーを特定する方法

キーを特定することが耳コピの第一歩となる

ギタリストのみならず、キーを特定することが、最初の関門であり初心者にとって挫折することが多いです。ただ、リードやコードの流れが理解できるレベルになっていれば、キーの特定はさほど難しいことではありません。

筆者が一番よくやる方法は、曲を流しながら、合わせてギターを弾くことです。曲にはルートという一番落ち着くポイントがあります。キーがAならAというように、キーの根音ともいうべきポイントがあります。

つまり、曲のルートであるAを探るためにギターを弾き、スケールを弾いてキーを特定しているのです。ぶっちゃけ、ベースなども曲を聴いてキーを特定する場合、弾いて合わすということをしています。


スケールで合わすやり方で重要なのは、耳コピを繰り返しすることです。スケールは、ずらせばキーが変わるので、外れていたら即座に変えればいいのです。Dの場合、CやEから全音(2フレット)ずらせばいいのです。

問題は、あまり耳コピに慣れていない時に、どうしてもキーが特定できない場合です。ボーカルのある曲ならメロディラインは明確ですので、ペンタトニックか、ダイアトニックで近いメロディを探る方法があります。慣れてくれば簡単にキーを特定し、任意のスケールで弾けるようになります。

インストの場合は、リード楽器の旋律をイメージして音を拾っていきます。キーが特定できれば、次はコードやリフの進行を考えていきます。

曲の進行の法則性について

キーCの場合のT-SD-Dの表

tkd69流ギターの上達方法でも書きましたが、曲の進行には法則性があります。単純に考えてT-SD-Dと呼ばれる進行の基準となるコードの存在は以前書きました。例えば、T-D-SD-Tというパターンや、T-SD-D-Tというパターンがあったり、BメロでSD-T-SD-Dというパターンから、またサビでT-SD-D-Tとなるパターンなどがあります。

つまり、曲によってはT-SD-T-SDなどの極端なものもありますが、3コード進行の時のコードの流れは基本的にあるので、耳コピする場合は、メロディに合わせたコード進行を想像すると簡単にコードが類推できるようになるのです。

例えば、オアシスのスタンド・バイ・ミーの場合、キーはGで、Gから始まり次にトニックの代理であるB(通常はBm)、C(サブドミナント)、Em(トニック)、D(ドミナント)となっています。つまり、T-T-SD-T-Dという流れがAメロになっています。

どんな曲にも進行の流れがあるので、その流れを意識しながらコードを当てはめていけばいいわけです。つまり、コード進行の基礎理論を理解していれば、耳コピに役立つのです。

ただ、ロックの場合、ジミー・ペイジのようにリフを開発して曲を作っている場合があります。基本はちゃんとあってコードを分解していたり、パワーコードに音を加えたりしています。

ぶっちゃけ、リフを耳コピする場合は、センスが問われます。スケールの一部をリフに取り入れたりしているので、チャレンジする価値は十分にあります。

完コピよりも大事なこと

2019年12月のライブの筆者

一番大事なことは、何のために耳コピするか?です。テクニックを磨くためとか、譜面で手に入らない曲をマスターしたいからという理由は様々だと思います。完コピこそが目的の場合は、チャレンジすることは重要ですので、何もいうことはありません。

しかし、センスを磨きギタリストとして成長したいのだったら、完コピよりも大事なことがあるのです。リッチー・ブラックモアや、アンガス・ヤングなどのギタリストにはには個性があり、完全にコピーする必要はありません。

確かに、完コピできればカッコいいですが、本当の意味での完コピなど不可能です。体格や、指の長さや太さなどでプレイは変わりますし、使っているピックの種類でもピッキングニュアンスは変わります。もっといえば、チョーキングなどは個人差は必ずありますし、そういう細かいところまで完コピする必要はないのです。

耳コピとは、筆者にとってセンスを磨きながら自分にない引き出しを多くすることなのです。同じ機材(ギターやアンプ)を使って完全に他人になることよりも自分自身のギタリストとしての成長のために耳コピすることの方が大事です。

途中で耳コピが挫折して譜面を入手してもいいと思いますし、インターネットで、コード進行は有名な曲なら解る時代です。それでも耳コピするのは、曲を繰り返して聴いて自分のものにして、センスを磨くことなので、それさえ出来ていればなんでもオッケーです。

ぶっちゃけ、クーラ・シェイカーの曲を耳コピしている時に、ダブルチョーキングが解らなくて、ギター・マガジンを参考にしたこともあります。その時に自分にないテクニックが増えたので、当時はダブルチョーキングばかり弾いていたのを覚えています(笑)。

耳コピと合わせて、好きなギタリストの機材を調べてトーンの研究したこともあります。トーンも個性なので、耳コピついでに参考にすると、音作りに役立ちます。

また、エディ・ヴァンヘイレンが耳コピで勘違いして、ライトハンドを生み出したのは有名な話ですし、ロイ・ブキャナンがピッキング・ハーモニクスを開発したのは、スタジオ録りのミスがきっかけでした。つまり、ギターとは失敗からも学べるものなので、どんどんトライしてもらいたいです。

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