次元の銃として登場したシグ・ザウエル P229とは?

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6年ぶりのテレビスペシャルで1/25日に放送された『ルパン三世 グッバイパートナー』で、ルパンの相棒次元がいつものS&W M19から、SIG SAUERのオートマチックピストル、P229を使用していました。

マンガの銃の名手はリボルバー好き?

出典 https://lupin-pt5.com/ 次元とS&W M19

次元大介といえば、0.3秒でクイックドロウができる、マンガ界屈指のガン・シューターです。『シティーハンター』の冴羽獠、『ゴルゴ13』のデューク・東郷という銃の名手とともに早撃ちといえば、次元のイメージがあります。

今回金曜ロードショーで放送された、『ルパン三世 グッバイパートナー』で次元は、長年愛用していたリボルバーのS&W M19(通称コンバット・マグナム)からSIG SAUERのオートマチック・ピストルP229を使用していました。

物語前半で次元が敵役となり、その際使用していたのがシグ・ザウエルP229です。後半はルパンの味方となり、いつものM19に持ち替えています。

冴羽はコルト・パイソン、ゴルゴ13はS&W M36と、これまたリボルバーを愛用しています。ジャムなどの問題のあるオートマチックよりも、.357マグナム弾などの使用できるリボルバー(回転式拳銃)の信頼性をとっているからでしょう。

アメリカ軍に制式採用されたSIG SAUERとは?

シグ・ザウエル P226は同社の有名なオートマチックピストル

1980年代から、ドイツの銃器メーカー、ザウエル&ゾーンがシグに買収されたため、シグ・ザウエルというブランド名になっています。シグ・ザウエルは、スイスの企業シググループ傘下の、銃器製造メーカーでした。現在はSWIS ARMSという名称の会社に移行しており、アメリカにも現地法人が存在しています。

シグ・ザウエルの代表的なハンドガンといえば、ベレッタM9と競合の末、アメリカ陸軍の正式採用に敗れたP226があります。P226は、9mmパラべラム弾をダブルカラムマガジンに15発、薬室内に1発の計16発という装弾数です。本体が高価であることから、特殊部隊などの予算のあるところに配備されることの多い銃です。

アメリカ陸軍にも採用されたP320 (写真はコンパクト)

そして、2017年には、アメリカ陸軍でシグ・ザウエル P320が、ベレッタ92(通称M9)の後継として採用され、さっそく配備開始されています。このP320の特徴は、フレームをポリマー樹脂、バレルをステンレスで製造するために軽量であること、モジュラー構造により、拡張性が高いことです。

今回のコンペには、グロックや、ベレッタなどの有力なメーカーも多数参加していましたが、シグ・ザウエルがP226で得られなかった、米軍制式採用という肩書きをついに手に入れることができたのです。


ちなみに陸上自衛隊が採用している9mm拳銃は、P226よりも前のP220をライセンス生産しているものです。シングルカラムのP220の装弾数は9mmパラ9+1の計10発です。

世界で9mmパラベラムの銃が使われていた理由として、ダブルカラムマガジンによる装弾数の多さがあります。自衛隊の場合、弾の予算とストックが少ないので、シングルカラムで装弾数が少ないものになってしまいます。もちろん、日本人の手の大きさの問題もあり、なかなかうまくいかないのですが・・・。

なぜP320じゃなくてP229を選んだのか?

シグ・ザウエルP229 グッバイパートナーで次元が使用した銃

今回の『ルパン三世 グッバイパートナー』で次元は、シグ・ザウエルP229を使用していました。正直、P320の方がアメリカ陸軍に採用されているので、有名になった印象があります。

最初に考えたのは、P229の特徴です。P226から、小型軽量化したのがP228で、更に強力な弾である、357SIG弾、40S&W弾が使用できるように改良されたのがP229です。次元が愛用しているM19も38スペシャル弾と、357マグナム弾を使用できます。

P229の場合は、銃身と、リコイルスプリングの交換が必要ですが、3種類の弾丸が使用できる優秀な銃です。.357SIG弾は、357マグナム弾並みの威力を、オートマチックピストルでも実現した銃弾です。

P229は、この357SIG弾と40S&W弾の場合、ダブルカラムマガジンに12発、薬室内に1発の計13発装填できます。9mmパラべラムの場合は、15+1発の装弾数になります。次元のM19は取り回しのいい4インチで、P229も小型で軽量な銃です。こういった共通項から、今回シグ・ザウエルが選ばれたということでしょう。

P320にしなかった理由は、ちゃんとあります。M19は警察などで使用されることが多かった銃です。P229もアメリカの沿岸警備隊や、シークレットサービスや、警察が多く採用している銃です。こういうところからも、次元が使うならP229!となったのではないでしょうか?

今回の敵は、アメリカの某企業の大物ということで、シークレットサービスから次元に渡した銃がP229だったということでしょう。次元は、物語の冒頭でわざとルパンにP229を見せています。

この時点で、何らかの理由で次元が敵方に寝返ったということを示唆しています。しかも、ルパンにはライターを送り、ダイヤを奪った時に正確にそこに撃っています。後半に入って、ルパンと共闘するところからM19に戻しているので、やはり次元はリボルバーが好きなのでしょう。

ルパンのセリフで、「アメリカに採用されたシグ・ザウエル」とは、陸軍のことではなくシークレットサービスや、ルパン一味がやり合うことの多い、警察関係のことを言っていたのだと思います。

今回、次元は青い背広(最初のテレビシリーズでルパンが着ていた背広の色)、ルパンが黒い背広を着ています。これは、今回のテレビスペシャルでは次元が中心の話であるということを暗示しています。

ルパン三世は、このようにガンマニアにとっても、銃の描写の細かいところが魅力となっています。機会があれば、ルパンの愛銃ワルサーP38についても語るつもりです。

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