最近、銃に関する記事を書いているうちに、またエアガン撃ちたくなったので、ヤフオクでMGCのガスガンを購入しました。ベレッタM92Fの固定スライドが、2,600円で落札できてラッキーでした。
東京マルイが主流の時代になぜにMGC?
筆者のMGC ウィルソンLE
普通に平和主義の筆者ですが、男というものは、ロマンを求めるものでして、トイガンに関する憧れは少なからず持っているものです。子供の頃に買ったMGCのウィルソンLEを、未だに所持しているのもそういった気持ちからです。ウィルソンの改造前の銃であるコルトM1911については、以前記事にしています。
日本で銃が所持できないことは、治安の観点からするととてもいいことだと思います。アメリカのような銃社会だと、銃による悲劇的な事件も起こりうることになってしまうでしょうから。
しかし、6mmBB弾を使うエアーソフトガンは、かなりリアルで本物と見分けがつかないくらいです。このように優れたエアガンが日本にはあるので、また楽しみたくなりました。
最近、ハンドガンでは東京マルイのガスブローバックの銃が主流になっているようです。ぶっちゃけ、東京マルイのコルト M1911A1とか欲しくなりました。
しかし、レコーディング用に機材を色々調達していると、エアガン資金がなくなってしまい、ヤフオクで5,000円以下の中古を探していたら、昔憧れていたMGCのCz75と、ベレッタ92Fが出品されていました。MGCは、今はもうないトイガンメーカーですが、モデルガンという造語を生み出した1960年創業の老舗メーカーでした。
1980年代には、エアーソフトガンの主要メーカーとして、様々なガスガンをリリースしていました。MGC ウィルソンLEは、当時のシューティング界では、スタンダードな銃でした。
しかし、1990年代になると、東京マルイの電動ガンに押され始め、2006年には製造部門が閉鎖され、2011年の51周年モデルを最後に、事実上MGCのトイガンが作られることはなくなりました。今回購入したベレッタも1990年代のもので、20数年経過していることになります。
2,600円(送料別)でゲットしたベレッタ 92F
MGC ベレッタ M92Fの箱
第1候補のCz75は、菊地秀行の小説でお馴染みのチェコ・スロバキア製の銃です。MGCの固定スライドモデルは、完成度が高く、今でもそのリアルなディティールが楽しめられる銃です。しかし、最初から4,000円以上の入札があったので、もう少し安いガスガンを探してみました。
次に2,600円からの入札となっていたのが、MGC Beretta Model 92Fです。ベレッタ 92Fは、以前記事にしたようにアメリカ軍に1980年代から制式採用された優れたイタリアの名銃です。
一番好きなオートマチックピストルは、コルト M1911系ですが、バレルが上部むき出しになったベレッタの美しいデザインや、アメリカの厳しいコンペに勝ち抜いた実力には当時憧れたものです。
そこで、2,600円で入札した結果、なんと!落札してしまいました。当時は、1万円以上したエアガンが格安で買えてしまうことに感謝しつつ、憧れのMGC ベレッタM92Fをゲットしました!送料が750円だったので、税込み価格3558円の出費でしたが、満足した買い物でした。
リアルなMGCのベレッタ 92F
説明書は入っていなかったが、バレルや葉書などが付属している
落札してから2日後に届いたMGC ベレッタ92Fは、説明書がないものの、予備?のインナーバレルが付属していました。また、箱は経年変化がありますが、ちゃんと当時のもので、このあたりも中古の割にポイントの高いところです。
出品先のカメレオンクラブは、中古エアソフトガンを扱っている店舗で、きちんと整備されて出品されていました。2,800円相当のインパクトリンクや、ステンレスFピンなども同梱されていたので、間違いなく出品前にチューンされています。
当時のMGCのガスガンは、トリガープルが重く、ここを重点的にチューンするシューターが多かったのを覚えています。筆者が所持していたウィルソンもトリガーが重いことで有名でした。トリガーが、軽い方が銃がブレないとは思います。握力そこそこあるから、そこまで気にしたことはなかったりしますが(汗)。
MGCはモデルガンメーカーとして、1971年のモデルガンの金属に金色を塗らなければならない規制をクリアするため、プラスチックでリアルな外装を指向したメーカーです。
リアルな質感のあるMGCのガスガン
そのため、重めのプラスチックの採用や、つや消しに塗られ、金属のような表面仕上げによる実銃のような質感は、モデルガンメーカーならではのものです。MGCにもガスブローバックは、後年開発されたのですが、あまりいい評価はありません。どちらかというと、固定スライドの方が、ウィルソン中心に評価が高かったです。
また、バレル内にライフリングが刻まれているのもMGCのガスガンの特徴で、サイクロンバレルと呼ばれていました。ライフリングとは、バレル内部に螺旋状の溝が切られていて、弾丸が発射されるときに回転を加えるものです。線条痕が弾丸につくのも、このライフリングが影響しています。
マズルを覗いて、交換されたカスタムバレルに、ライフリングがあるかは確認できなかったのですが、交換されて取り外されたインナーバレル内部には、ライフリングがあったので、はっきりとサイクロンバレルであることが解りました。
MGCらしいリアルなダブルカラムマガジン
そして、MGCのガスガンの特徴の一つが、リアルなマガジンです。ここは、さすがに老舗モデルガンメーカーといったところで、金属のひんやりとした感触といい、重さといい、素晴らしい造形です。実銃は、ダブルカラム(複列弾倉)で15発、MGCの場合は6mmBB弾が21発入ります。当然BB弾もダブルカラムです(笑)。
セーフティがかかっていない状態では撃針がある
もう一つ、凝っているのが、シングルアクション時にかかるマニュアルセーフティです。ベレッタ92が、米軍に制式採用されたのは、このマニュアルセーフティの利便性が大きかったといわれています。
セーフティをかけていない場合は、撃針はちゃんとあります。セーフティをかけた状態で、撃針も上部に上がり隠れてしまうので、故障などでトリガーのロックがはずれても、撃発しないようになっています。
セーフティロック状態では撃針が上がり隠れている
こういった細かい部分の再現は、さすがMGCと言わざるを得ません。実銃では、この撃針(ストライカーもしくはファイアリング・ピン)が雷管を叩いて火薬を発火させ、弾丸が飛ぶようになっているのです。
BERETTAの刻印がそのまま使用されている
またグリップのベレッタの刻印も、WAが商標登録を独占する前だったので、そのまま使われています。こういうところのリアルさが、MGCらしく久々に見て感動しました。
色々と揃えたオプションや消耗品
元々所持していたショルダーホルスター
次に発射するまでに必要なものを揃えていきます。ホルスターは、前から所持していたショルダータイプのものがあり、そのままベレッタが入ります。シューティング競技に必要なヒップホルスターは、おいおい揃えようと思っています。
6mmBB弾は、昔買ったものが数百発あったので、今のところストックはあります。問題は、代替フロンのガスです。近所のジョーシンのおもちゃコーナーにエアガンがあったことを思い出し、ガスを買いにいったのですが、電動とエアコキしか置いてなかったので、ガスは売っていませんでした。
せっかく来たので東京マルイのシューティンググラスだけ買って帰りましたが、ついでにシューティングできる店を探してみると東大阪市にあるFIRSTという店には、試射コーナーがあるということでした。ひょっとしたら、ここでシューティングできるかも?と思い、東大阪市までバイク(ホンダ CRF250L)を走らせました。
東大阪市のミリタリーショップ FIRST
流石に、大阪市内に近づくと、車も多く走りにくいです。中央環状線(2号線)を松原からひたすら真っ直ぐ走ってきたので、思ったよりも解りやすいところにFIRSTはありました。
店内には、ところ狭しと商品が大量に置いてありました。マルイの電動ガンやら、ガスハンドガン、サバゲー用品など一通り見てから、ガスの置いてあるコーナーに行きました。
店員のNさんに、MGCに合うガスはどれか訊ねると、試射コーナーで試してもらえました。最初にベレッタに、LayLax ハイバレットガスを注入し、Nさんが撃ってみると、見事に弾は飛びました。
次に、ウィルソンLEを試してもらいましたが、こちらは経年劣化のため、弾は飛ばず整備もしくは修理が必要なことが解りました。結局、東京マルイ ガンパワーHFC134aを税込み1,500円で購入しました。ガスも結構高くなっていてびっくりしました。昔はもっと安かったと思います。
今回購入したもの 左がシューティンググラス 右がガスガン用ガス
ただ、期待していたシューティングは出来ませんでした。というのも、FIRSTの試射コーナーは、あくまでも銃本体の購入を検討しているお客用らしいからです。ということは、ガスの適合のためにわざわざ試させてくれたということです。かなり親切な店だと思いました。
更に、大正にあるシューティングレンジの情報まで教えてくれて、最近のエアガンのトレンドなども話してくれました。FIRSTが気に入ったので、新しいエアガン買うときには、ここで1丁買おうと思いました。
今回は、シューティングできませんでしたが、次の機会を狙っていこうと思っています。早くベレッタを試してみたいです。
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