Rock名盤解説番外編:1970年代の音楽シーンとは?

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1969年という年は、ロックの分岐点となった年です。ウッドストックを頂点とする、ロックとヒッピーの文化が大衆に認識され、世界中でロックは流行しました。黒人が作ったブルースとロックの土台を白人が広めることで、英語文化圏のものだったロックは、世界的なムーブメントとなったのです。

栄光の60年代と多層化する70年代

そして、1970年は更にロックを進化させるはずでした。しかし、黄金期は過ぎてしまっていたのです。ロックに詳しい人なら疑問に思うかもしれません。1969年といえば、レッド・ツェッペリンがデビューし、ディープ・パープルや、ジェフ・ベック・グループだって活動し始めた時期ではないかと。

リフ主体のハードロックバンドが、70年代よりシーンを席巻します。そこに待っていたのは、より貪欲に巨大化していく音楽ビジネスと、ファン層の意識の乖離でした。

60年代のロックは、良くも悪くも、ロックというムーブメントに純粋に惹かれた人々が中心でした。音楽ビジネスといってもファンの延長線上にあり、新しい音楽を聴きたい層がそのまま運営することが多かったのです。


しかし、ワイト島での音楽フェスティバルの混乱のように、ウッドストックのような理想は、70年代には通用しなくなってしまっていたのです。産業というのは、やっかいなもので一度流通が始まってしまうと、そこに関わる人々が出来てしまいます。レコードを作るだけでも、ジャケットやアナログ盤のプレス作業や、営業をしなければなりません。

60年代に加速度的な売り上げをあげたロック音楽は、そのフォーマット自体が産業となってしまったのです。70年代のハードロックブームの背景には、産業化という目に見えない部分での衰退が始まっていました。徐々にスタジアムは巨大化し、ロックのリフやリードは複雑化していきました。

しかし、肝心の音楽は聴衆にとってビビットなものでしょうか?複雑になればなるほど、簡単に再現できなくなり大衆にとってのポピュラーなものから専門的で難解なものになっていってしまったのです。そして産業は、資本主義であるならば、拡大しなければなりません。過剰な演出は、必要があったから機械的に行われたのです。革命的なものでなく、陳腐化していったともいえます。

そういった音楽への反発からパンクや、レゲエなどロックフォーマットの本流とは異なったムーブメントが起きました。しかし、ジャンルの細分化がもたらしたのは、ロックが一枚岩ではなくなり、多層化し分裂していくことだったのです。そして、1980年代のロックは、MTVによる視覚的娯楽化による弊害が始まっていくのです。ロック名盤解説、ここからは80年代編となります。

 

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