ベースのポイント:DTMでギタリストが1人で多重録音する場合のコツ

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前回は、ベーシストについて書いたので、今回はギタリストが1人で多重録音する場合のベース録りのコツについて書いていきます。ギター弾けたらベースが弾けると思われそうですが、いきなりは無理です。

ベースはきちんと弾くべし!

僕は、tkd69(タケダロック)名義でソロ活動をしていますが、一番苦労したのが、ドラムをDTMで制作することと、ベースを自分で録ることです。キーボードの音源に入っているベースの音は、正直言って使いものになりません。

やはり、弦楽器はきちんと弾かないとそれなりのトーンにならないので、ベースを2002年頃に買いに行きました。欲しいベースは、SGベース、もしくはフェンダーのプレシジョン・ベースでしたが、天王寺ロックインについてきてくれたファイアーループ(ライブハウス)のPAのA氏のすすめで、アクティブピックアップの5弦ベースを購入したのです。

5弦ベースにしたのは、A氏によると親指をフィンガーピッキングするさいにひっかけやすいからということでした。また、アクティブPUにしたのは、ライン録音するときのノイズが少ないということで選びました。

ブライアン BOJ-650は、天王寺ロックインに知り合いのいたA氏のおかげで値引きが大きかったので買いました。個人的に、気に入っているので、16年間メインのベースとして愛用しています。

他に重要なのが、DI(ダイレクトボックス)か、ベース用のプリアンプです。最近は、PODやMXR M80 BASS D.I.のような多機能のものが主流ですので、色々試してみるといいでしょう。

意識してベースを聴くことが第一歩

ぶっちゃけ、ギタリストは真剣にベースを聴いてません(笑)。しかし、自分で弾くなら、ちゃんと聴こうと思って最初はビートルズのポール・マッカートニーのベースに挑戦しました(大汗)。

ポールのベースはよく動く上に、うますぎて参考にならないことが解りました。いきなりレッチリのフリーみたいには弾けないので、ストーンズのビル・ワイマンのようなスタンダードなベースを聴きこむことから始めました。

ベースはピックでも弾けますが、2フィンガーでの指弾きに挑戦しました。今では、ベースはフィンガーピッキングの方がリズムキープしやすいです。ベースはギターと比較して弦が太いので、慣れるまで何度も反復練習し力の加減をつかみました。

耳コピしてみると、ルートを意識して低音できっちり支えていること、リズムキープをしっかりすることを学びました。そうこうするうちに、ベースのコツが解ってきて、買ってから半年くらい練習してから最初のアルバムの制作にとりかかったのです。

最初はひどいもので、リズムキープするのがやっとで何度も録り直しました。ベースだけで、1曲録るのに1週間かけたこともあります。


ようやくソロ名義のファースト・アルバムを2年後の2004年に完成させました。しかし、このアルバムの出来に納得していなかったのです。理由はドラムの出来が機械的で納得できなかったことと、ベースが動くクセを修正できなかったことです。

ベースは低音を支える必要があります。理由は、キーを意識させ、曲の流れを安定させる役割があるからです。例えば、キーがCの場合のコードの流れが、C-F-G-Cだったとしましょう。

ベースがメロディックになりすぎて、コードのルート音(根音)をおろそかにした場合、どんなコードを弾いているのか解らなくなります。Cのコードの部分なのにCと5度のG以外にも他の音が複数入っていたり、GのコードでGとD以外(Dは代用可能)の音が入っていると安定しません。

ギタリストでリードを弾くのが得意な場合、スケールを弾いてしまってルート音を動かしてしまうのです。そうなると、リズムキープも曖昧になり、リード楽器のような弾き方になってしまうのです。

大事なのは、意識してルートをリズミカルに弾くことであって、スケールを弾いてテクニックをひけらかすことではないのです。ベースソロは、モダンジャズなどでは、よく用いられるテクニックですが、ロックの場合は基本を意識していくことが求められます。

ライブをそこそこした後に、ここで一度バンドを組んでライブをすることにして、ソロ活動を休止し、しばらくはバンドで活動していました。

しかし、2006年にはバンドが解散し、また1人で活動することにしました。そこで、2枚目のアルバムを制作する前に、課題だったベースをもう一度練習し直しました。なるべく動かないようなベースにすることを心がけていたのですが、まだギターの延長のようなベースだと思いました。

2007年にセカンド・アルバムを販売し、精力的にライブを行いファンもそこそこついてきたので、2009年販売のサードアルバム”Are You Maker?”の制作に入ったのです。

このアルバムから、CubaseとMac(現在はWindows7)の組み合わせによる本格的なDAW環境が整いました。EZ Drummerというリアルな生音源に近いソフトにより、ドラムの質が向上しました。ようやく、納得のいくベースを弾けるようになったことからアルバムの完成度は向上しました。

一番大きな要素は、ベースを弾き慣れたことでした。特に、ギターとベースの違いを頭だけでなく、感覚として表現できるようになったことが大きいです。

ここで初めて、海外のサイトに音源をアップしました。特にNumberOneMusicでは、無料で曲を3曲アップしたところ、再生回数が現在(2018年2月)9,500回を超えています。ファンからのメールも何度も届いており、海外で活動したいと思うようになりました。もちろん、有料プランには入ってません(笑)。

ただ、NumberOneMusicにミュージシャンが登録するのは、運営側の人と一般の客との見分けが出来るくらい英語力がなかったらおすすめしません。あきらかに運営側の人間だろ!っていう人が一般人を装ってメールするのはいかにもうさんくさいです。

後、やたらと有料プランを提示されるのもうっとうしく、無料で続けるとメールリストが500まで、アップできる曲が3曲まで(曲は入れ替えが可能)というデメリットがあります。Myspaceは、情報の漏洩が多く、現在加入していません。

そして、2011年に4枚目のアルバム”Feeling of Messiah”をリリースし、去年の夏に、5枚目のアルバムBorderlineを販売しています。良かったら聴いてみて下さい。ベースは、地道な努力が必要な楽器で、練習したり録音したことで、深く知ることのできたパートです。

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対照的なベーシストについて:ビル・ワイマンとジャック・ブルース

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