長年愛用している、AKG K171 Studioのディスクスポンジが劣化して、ボロボロになっていたので交換しました。業務用のヘッドホンは、パーツが個別に売っているので、交換修理が容易です。
目次 この記事の内容
- AKG K171を使う理由
- ディスクスポンジ交換の手順
- 現在のオススメAKGヘッドホン
AKG K171を使う理由
今回購入したディスクスポンジ
モニターヘッドホンは、ギターやボーカルを録るときに必須のアイテムです。密閉型を使う理由としては、音が外に漏れないようにすることで、マイクが他の楽器の音を拾わないようにする効果があります。
筆者(tkd69)は、録音時に旧モデルのAKG K171を愛用しています。理由は、業界標準器であるソニー MDR-CD900STよりも安く手に入り、オーストリアのメーカーであるAKGの機器の信頼性は高かったからです。
ぶっちゃけ、1万円以上も出してヘッドホン買う価値はあるのか?と聞かれたら、間違いなくあると答えます。モニターヘッドホンは、音をチェックするためにあるので、民生用の重低音が不自然に強調されているものは使えません。
次に、業務用のものは耐久性が高く、各パーツが容易に交換できるようになっています。筆者のK171の場合、ケーブルは脱着式で断線しても交換可能です。また、メジャーなメーカーのものは、交換パーツも豊富に在庫にあるので、サウンドハウスに注文すると2日で届きます。
ディスクスポンジ交換の手順
イヤーパッドとスポンジを取り外した状態のK171
11年以上、愛用しているとスポンジが痛んできていました。最新アルバムSIXの録音で、ディスクスポンジ(イヤーパッド内側のスポンジ)の劣化でボロボロになっていて、交換する必要性を感じました。
アルバムが完成してから、ダイナミックマイクの修理やら、ギターの買い替え、パソコンをMACに新調するなどのゴタゴタが落ち着いてから、ようやくヘッドホンの修理に取り掛かったというわけです。
ディスクスポンジを抜くためには、イヤーパッドを外すことから始めます。AKGの場合、力技で端から抜いていくだけです。ディスクスポンジの耳に当たる部分、つまり中心部がボロボロになっていたので、そのまま外します。構造的には、イヤーパッドと、本体との間に挟まれているような状態です。
スポンジが、本体内部に落ち込んで、挟まっていたので、丁寧に除去します。ピンセットなどの器具があればベストだと思います。
次に、サウンドハウスに発注していた、ディスク2枚を用意します。これは、型番AKG 2908Z12010で、1枚300円だったので2枚購入しました。在庫があったので、2日ほどで到着しました。サウンドハウスの場合、送料無料は1,000円以上だったので、ギター弦を1セット買いました。
交換完了したK171の内部スポンジ
次に、両面テープを、本体中心部の基部に貼り付けます。大きさは、任意に切って調整してください。ここにディスクを固定して、イヤーパッドを被せれば終了です。完成したK171は、元の状態を取り戻しました。ただ、次に故障したら思い切って新型のK175に買い替えるかもしれません。
このように、業務用のモニターヘッドホンは、修理が簡単にできるようになっているので、安いヘッドホンを購入するよりも、結果的にお得になっています。
現在のオススメAKGヘッドホン
AKGのヘッドホンは、現在末尾番号が5の新型ヘッドホンが販売されています。旧型よりも色々なところがグレードアップしているので、こちらをオススメします。密閉型の標準器としては、K271の後継にあたるのがK275です。
ソニーのMDR-CD900STと異なる個性を求める場合、密閉型のもう一つの標準器といえるモニターヘッドフォンが、K275です。とても上質で若干大きめのイヤーパッドのヘッドフォンです。新型になって、イヤーパッドの折りたたみ機能が付きました!難点は、2万円近い実売価格です。しかし、この価値は十分以上あります。
筆者のK171
次に筆者のK171の後継モデルである、K175です。こちらは小ぶりなイヤーパッドで持ち運びに便利な密閉型モニターヘッドホンです。K275同様に、イヤーパッドの折りたたみ機能が追加されていて、可搬性に磨きがかかりました。
実売価格が、1万4,000円(税込15,000円)程度(サウンドハウス参考)ですので、かなりオススメできる密閉型モニターヘッドホンです。AKGと言えば、開放型のK240の新型のK245ですが、個人的には、密閉型の方が音が漏れないので、ボーカル録りには密閉型をオススメします。
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