MotoGP 第2~3戦:ロッシ連続2位!スズキ2年7ヵ月ぶりの優勝!

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今回は、レースをリアルタイムでテレビでチェック出来なかったため、録画してあったMotoGPを観るのが遅くなりました。2戦目のアルゼンチンでは、ホンダのマルク・マルケスの圧勝でした。第3戦のアメリカズヤマハのバレンティーノ・ロッシ選手が好調で連続して2位に入り、スズキも久々の優勝で、盛り上がったレースになりました。

アルゼンチンはマルケスの圧勝!

第3戦アメリカズGPのCOTAでのマルケス

第2戦アルゼンチンGPは、3月31日に南米アルゼンチンのアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドで開催されました。

ホンダのマルク・マルケス選手が2位のヤマハのバレンティーノ・ロッシ選手を大幅に引き離して余裕のフィニッシュでした。この時点でのマルケスの強さは、群を抜いていて、今年もマルケス中心にチャンピオンシップが動いていくことが予想されていました。

しかし、ホンダにも不安材料はありました。マルケス以外に安定的に成績を残しているのが、サテライトである中上貴晶選手です。中上は、アルゼンチンで7位に入っています。LCRホンダは、カル・クラッチローには、最新型の2019年式のRC213Vを与え、中上には去年のチャンピオンマシンの2018年式のマシンということになっています。

レプソル・ホンダのもう1人のワークスライダー、ホルへ・ロレンソ選手の調子が昨年の怪我の影響からか上がらず、アルゼンチンでも12位で4ポイントのみという結果でした。ホンダワークスは、マルケスだけが大きくポイントを稼いでいるという状況になっていたのです。

しかも、レースウィーク中に、チェーンがはずれるというアクシデントがありました。このレースの段階で、パワーが上がった2019年のRC213Vに不安要素はあったのですが、マルケスの優勝がそれを深刻なものとは感じさせなかったのです。

ニッキー・ヘイデンの69番セレモニー

ニッキー・ヘイデンの69番が永久欠番になった セレモニーにはヘイデンの遺族も参加した

第3戦アメリカズGPは、4月14日にCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)で開催されました。このアメリカズGPで、2017年に亡くなった2006年のMotoGPチャンピオン、ニッキー・ヘイデンの付けていたゼッケン69が永久欠番されるセレモニーが行われました。

ニッキー・ヘイデンは、アメリカ人ライダーとして、2002年にはAMAスーパーバイクのチャンピオンとなり、2003年からホンダからMotoGPに参戦しました。このときのチームメイトが、当時のチャンピオンだったバレンティーノ・ロッシ選手でした。

2004年にロッシがヤマハに移籍した後に、500cc時代を含めると2005年まで5年間もの間、最高峰クラスのチャンピオンだった彼を止めたのは、ホンダのエースだったヘイデンでした。

ロッシは今でも偉大なライダーですが、全盛期は無敵の強さを誇っていた、デビューから2009年頃だったと思います。2010年には怪我の影響で、2011年からのドゥカティ時代はマシンが合わなかったこともあり、低迷しますが、2013年にはヤマハに復帰し、チャンピオンこそ獲得していませんが、今に至るまでランキングは常に上位に位置しています。

全盛期のロッシからチャンピオンを奪ったライダーは、ニッキー・ヘイデンと、2007年のチャンピオンのケーシー・ストーナーしかいません。また、ヘイデンは明るいキャラクターで、誰からも愛されていました。

訃報はとても残念で、永久欠番した69はもう見ることはありませんが、ヘイデンのことは忘れられることはないでしょう。

アメリカズGPの波乱

今シーズンからホンダに乗るホルへ・ロレンソ選手

去年までドゥカティに乗っていた、ホルへ・ロレンソ選手は今年からレプソル・ホンダに移籍しています。ここまで、連続で13位、12位と成績が思わしくありません。考えられる要因としては、昨年のレースで負った怪我をオフシーズン中に手術した影響があります。

もう一つは、ドゥカテイのデスモセディチからホンダRC213Vにスイッチしたことの影響です。同じV4エンジンとはいえ、マシンの特性が異なるので、マッチングに時間がかかっている可能性があります。

ロレンソのマシンがアルゼンチンの予選でチェーンの外れるアクシデントも、前回に引き続きありました。

予選でのポールは、COTAを得意としているマルケス、2位にはロッシ、3位にクラッチロー、4位にドゥカティ・プラマックレーシングのジャック・ミラーが入りました。FP3が雨のため、中止にはなりましたがMotoGPクラスの予選では雨が止み、半分くらいウェットパッチが残っていました。

COTAの路面は年々悪化しており、そのうち舗装をし直す必要があるかもしれません。FP3の中止も、天候の影響というだけではなく、路面状態の問題が含まれていました。

スタートして、トップはマルケス、2位ロッシ、クラッチローという順位でした。問題は、この後6位を走行していたヤマハのマーヴェリック・ビニャーレス選手と、スズキのジョアン・ミル選手にスタート時のフライングのためライドスルー・ペナルティが課せられたことです。

出典 http://www1.suzuki.co.jp/motor/sports/race/スズキの写真は総て公式ページより

ライドスルー・ペナルティを受けたジョアン・ミル選手

ライドスルー・ペナルティとは、制限速度のあるピットレーンに入ってまたコースに戻るという、スプリントレースでは、致命的なタイムロスを課せられることです。ところが、ここでアクシデントが!なんとビニャーレスが、ライドスルーを今年から新設されたロングラップ・ペナルティと勘違いしてしまいました!

ロングラップ・ペナルティとは、今年から導入されたルールで、主にコースアウトなどに課せられます。コーナーの安全な箇所に、外側に大きく回りこむコースを作って、そこを一度走行するというものです。

今までは、コースアウトした場合、順位を任意に下げる必要がありましたが、危険性が高いため、このようなルールが出来たということです。ぶっちゃけ、ビニャーレスの頭の中には、ペナルティ=新ルールというものが入っていたのでしょう。

ピットからも誤ったサインが出てしまい、混乱したまま2つのペナルティを受けてしまうという気の毒なこととなってしまいました。そして、5周目にはクラッチローが転倒!2位を1.8秒以上引き離す独走状態のマルケスが順調に周回を重ねていました。


しかし、トップを独走中のマルケスが9週目の12コーナーで転倒リタイヤしてしまいます。映像では、フロントから切れ込む形で転倒しています。バトルでもなんでもないところでの転倒には、少し疑問が残りました。

追い討ちをかけるように同じ12コーナーで、ロレンソもマシントラブルのため、リタイヤしています。これで、ホンダの2019年型のマシンは3台総てがリタイヤという結果になってしまいました。残っているのは、2018年モデルの中上のみです。

スズキ2年7ヵ月ぶりの優勝!ロッシ連続2位!

出典 http://www1.suzuki.co.jp/motor/sports/race/ 優勝したアレックス・リンス選手

この後レースは、トップに浮上したロッシと、2位のスズキのアレックス・リンス選手との争いになっていきます。レース残り4周でロッシを抜いたリンスが、そのままチェッカーを受け、2016年のイギリス以来の2年7ヵ月ぶりのスズキの優勝となりました!

スズキは地道にGSX-RRの戦闘力を向上させてきて、リンスも頑張っていました。その成果があらわれてきたのだと思います。

そして、ロッシが脅威の40歳以上の最高峰クラス連続表彰台という快挙を達成しました。これは、現在のMotoGPの性能を考えると驚異的なことです。3位にはミラー、4位にはランキングトップに浮上したアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手が入りました。

危うしホンダ!

出典 https://www.honda.co.jp/WGP/ 今回10位に入り唯一ホンダ勢でポイントを獲得した中上貴晶選手

今回は、ワークスマシン2台、サテライト1台のリタイヤという結果になってしまったホンダ勢で唯一ポイントを獲得したのは、10位フィニッシュの中上のみという結果になってしまいました。

今まで、マルケスが2戦連続で優勝できたことで隠されてきたことが、見えてきたのかもしれません。オフシーズン中クラッチローの怪我も含めて2019年仕様のRC213Vのメインのライダー3人が、あまりテストできていなかった弊害が出てきたのだと思います。

今年のマシンは、デスモセディチとも互角以上のストレートスピードを誇るほど、パワフルなマシンです。しかし、そのためにチェーンがはずれたり、エンジンが止まったりするというトラブルが起きているのかもしれません。

また、マルケスやクラッチローの転倒もパワーを上げたことによる操縦性の特性の変化のせいかもしれないのです。現に昨年型の中上のマシンにはそういった影響はありません。HRCは、ネガを解消する技術がありますが、ここから立て直すのはたいへんだと思います。

次戦は5月5日のスペインGPです。このままロッシが好調をキープし、優勝する可能性もありますが、ホンダも逆襲するかもしれません。次回のMotoGPも楽しみです。

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