MotoGP 2018 第18戦 マレーシアGP:ロッシの転倒でマルケス9勝!

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MotoGP 第18戦マレーシアGPは、11月4日にマレーシアの首都クアラルンプールから近いところにあるセパン・インターナショナル・サーキットで開催されました。チャンピオンが確定していましたが、コンストラクターズやチームなど、未確定なタイトルが残った状態での残り2レースです。

雨の多いFPと予選

木曜日に炎上したスズキのアレックス・リンス選手のマシン

木曜日に金曜日から始まるFPに向けて準備していた、アレックス・リンス選手のスズキ GSX-RRが炎上するという事件がありました。暖気運転中に発火したようですが、幸いにもフレームとエンジンは無事なようです。

フリー・プラクティスから予選まで雨の多いレースウィークでした。MotoGPクラスのQ2の最初の方で雨が降り始めたので、スリックタイヤで早めにタイムを出していくライダーが多かったです。

雨の中走行するマルク・マルケス選手

ポールタイムを叩き出したのは、ホンダのエースで今年度のチャンピオン、マルク・マルケス選手でしたが、走行妨害のペナルティを受けて7番手グリッドに下げられてしまいました。ポール・ポジションには、予選2番手タイムのヤマハテック3のヨハン・ザルコ選手が入りました。

ヤマハワークスのバレンティーノ・ロッシ選手が3番手タイムのセカンドローを獲得し、3番手グリッドにはスズキのアンドレア・イアンノーネ選手が入りました。

ロッシのトップ快走

今回は調子の良かったバレンティーノ・ロッシ選手

Moto2で、ロッシがオーナーのVR46のライダーで、ルカ・マリーニが初優勝しました。マリーニは、ロッシの異父弟で、同じVR46のライダー、フランチェスコ・バニャイアが3位に入り年間チャンピオンとなりました。

2人とも、チェッカーを受けてからのウィニングラン中に、ガス欠となっていましたが、ロッシにとって嬉しい結果となりました。自分の教え子や弟の活躍に刺激を受けたのか、MotoGPでロッシが久々に活躍していました!


スタートからホールショットを奪うと、そのままトップを快走していたのです!今年で39歳とは思えない走りで、かつての帝王の復活のような速さがありました。1周目で、スズキのアンドレア・イアンノーネ選手が転倒しました。

しかし、序盤にマルケスが、ザルコを抜いて2位に上がり、予想以上の速さでロッシを追走していきます。

ロッシ、レース終盤で痛恨の転倒!

2位表彰台のアレックス・リンス選手

レース終盤には、ロッシもマルケスもタイヤが滑り始めていました。残り4周目、充分に速度を落としてコーナーにアプローチしていたロッシのYZR-M1のリアが滑り転倒しました。

ぱっと目には、ロッシがミスしたようには見えなかったのですが、タイヤが限界だったのかもしれません。マルケスのRC213Vのタイヤも限界に近かったので、レースコンディション的な問題でリアタイヤの磨耗が激しかったのでしょう。

そして、2位に表彰台を獲得したのは、木曜日にマシンが炎上したリンス!これにはびっくりしました。3位はザルコ、4位にヤマハファクトリーのマーヴェリック・ビニャーレス選手が入りました。

5位に入ったダニ・ペドロサ選手

そして、地元マレーシアのヤマハテック3ライダーのハフィス・シャーリン選手が10位フィニッシュし、観客が盛り上がっていました。5位にホンダのダニ・ペドロサ選手が入り、ホンダの3年連続のコンストラクターズタイトル(メーカータイトル)が確定しました。

残るタイトルは、チームタイトルのみです。首位は、427ポイントのレスポル・ホンダチーム、2位に388ポイントのモビスター・ヤマハ、3位に363ポイントのドゥカティ(ワークス)という順位です。39ポイント差は大きく、このままホンダの3冠が確定しそうな感じがします。

今回で、ランキング2位のドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手が6位に入ったので、ランキング3位のロッシに25ポイント差をつけました。これで、残りはランキング3位のロッシと4位のビニャーレスの争いということになります。

長い2本のストレートのあるセパンでドゥカティ勢の調子が上がらなかったことは気になります。次回は11月18日の最終戦バレンシアGPです。

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