パシフィック・リム:アップライジング 巨大ロボは漢のロマン!

Pocket

前作”Pacific Rim(パシフィック・リム)”は、日本の怪獣映画フリークで、大のアニメ好き監督、ギレルモ・デル・トロによって製作された究極のロボットVS怪獣映画でした。

監督交代による続編製作!

パシフィック・リムは、大のロボットアニメ好きで、特撮映画好きの筆者も期待値MAXで公開当時に観賞しました。DVDを購入し繰り返し見直すほどの作品だったパシフィック・リムは、最近の映画の中で一番のお気に入りとなった作品なのです。

しかし、2016年に続編の監督は、スティーブン・S・デナイトと発表されました。主にテレビドラマ畑の監督に、フリーク色の強いSF映画なんて撮れるのか?という疑問はありました。

そして、それから待つこと2年~ようやく本作”Pacific Rim Uprising(パシフィック・リム:アップライジング)“の公開です!4月13日に公開されてから、3日後の4月16日に、MOVIX八尾にて観賞しました。

昼間の14時10分の字幕版ですので、アリオ八尾でコーヒー豆と本をついでに買うことにしました。12:30にバイクで到着し、本屋とコーヒーショップ、それからCDを試聴し、時間を潰しました。

最近の映画館は、座席の総入れ替え制のため、上映時間の10分前しか入場できないので、ショッピングモールの中にある映画館は重宝します。平日の昼間なので、客の入りはまばらでしたが、少なくとも座席の4分の1は埋まっていたと思います。

※ここからネタバレ含みます

パシフィック・リム:アップライジングあらすじ

出典 http://pacificrim.jp/  敵イェーガー オブシディアン・フューリー

前作の戦いから10年後の2035年、主人公のジェイク・ペントコスト(ジョン・ボイエガ)は、違法パーツを売買し、生計を立てていました。そんな中、イェーガーのジャンクパーツを集めて小型の1人乗りイェーガー、スクラッパーを製作していた少女アマーラ・ナニーニ(ケイリー・スピーニー)に巻き込まれ、第6世代イェーガー、ノーベンバー・エイジャックスに追走され捕縛されます。

ジェイクは、前作の司令官スタッカー・ペントコストの息子で、PPDC(環太平洋防衛軍)の事務総長である前作ヒロインの森マコ(菊地凜子)は、義姉でした。ジェイクは森マコによって、教員兼第6世代イェーガー、ジプシー・アベンジャー(前作の主役メカのジプシー・デンジャーの後継機)のパイロットとして任務に就くことになります。

そして、アマーラも資質を認められ、訓練生としてPPDCの基地に配属されます。ジェイクは、かつての訓練生仲間で、同じジプシー・アベンジャーのパイロット兼教官のネイトことネイサン・ランバート(スコット・イーストウッド)とコンビを組みます。

そして、シャオ産業の無人イェーガー計画(エヴァやガンダムWをもじったのだと思われる)に参加していたニュートン博士(チャーリー・デイ)は、リーウェン・シャオ(景甜)の元でその辣腕をふるっていました。

かつての同僚で、PPDCのハーマン博士(バーン・ゴーマン)は、カイジュウの血液を推進剤にしたロケットブースターの開発の助言をニュートン博士に求めます。しかし、多忙そうなニュートンは、リーウェンと共に基地を去ります。

森は、ジプシー・アベンジャーの護衛の付きで、ヘリでオーストラリアの会議に向かいます。しかし、そこに正体不明の機体オブシディアン・フューリーが襲撃してきます。ジプシーは応戦しますが、不意打ちのため劣勢を強いられます。

その攻撃の最中、森の乗ったヘリが墜落し、ジェイクはドリフトを解除し、森マコの安否を確かめるために機体から降ります。正体不明機は、追撃してきた3体のイェーガーから逃走します。

出典 http://pacificrim.jp/  3人乗りのイェーガー ブレーサー・フェニックス

マコは、死の間際にアラスカのイェーガーの燃料工場のデータを送信していました。ジプシー・アベンジャーは、調査のためアラスカに向かい、再びオブシディアン・フューリーと激しい戦闘をします。

格闘戦の末、ジプシーのエルボー・ロケットが敵イェーガーの胸部を貫き、決着が付きます。そこで、初めてオブシディアン・フューリーが、実はカイジュウの脳を移植された機体であることが解ります。

そして、無人機の納入の日、ドローン・イェーガー(無人機のこと)が暴走し、PPDC基地も甚大な被害を受けます。正規パイロットは、ジェイクとネイサンのみで、残りはアマーラを初めとした訓練生しかいない状況となりました(おそらくガンダムリスペクト!)。


そこで、初めてニュートン博士がカイジュウとドリフトしたときに洗脳されていたことが解ります。ニュートンは、ドローン・イェーガーを使って裂け目からカイジュウを3体を呼び出します

無人機の暴走は、ハーマン博士とリーウェンによって停止させられます。しかし、3体のカイジュウは、カテゴリー4が2体、カテゴリー5が1体と強敵が揃っています。PPDCの司令部に残るイェーガーは、ジプシーを含めた第6世代が3機、第5世代のブレーサー・フェニックスが1機という状態です。

しかし、ニュートンの計画は、富士山にあるレア・メタルとカイジュウの血液を反応させ、環太平洋帯の火山を爆発させるというものでした。イェーガーにロケットブースターを装備し、PPDCのイェーガー隊は最終決戦地である東京に向かうのです。

パシフィック・リム:アップライジング感想

日本版公式トレーラー

今回のパシフィック・リム:アップライジングは、白昼での戦闘が多かったです。これは前作のパシフィック・リムの戦闘が夜や海中のため、イェーガーやカイジュウの動きが見えにくいという声があったためと思います。

今回の戦闘シーンは、重量感が少ないとの意見がありますが、おそらく第6世代機という設定のため、動きが洗練されて速いという特徴にしたのだと思います。

カイジュウの描写は、ギレルモ・デル・トロのようなマニアックさはありません。今回は、どちらかというとロボットの方に愛着のある作りになっていると思いました。というのも東京にあるユニコーンガンダムの1/1モックアップが出演していたからです。

また、ジプシーの大気圏突入時に、バーニアのようにプラズマキャスターをぶっ放して姿勢制御することからも日本のロボットアニメリスペクトが伺えます。そして、ミサイルなど遠距離攻撃の描写が増えたり、前半のイェーガー同士の戦闘もなかなか見応えのあるものとなっていました。

3体のカイジュウが合体して超巨大カイジュウになったりしますが、カイジュウの描写は、ギレルモ・デル・トロほどのリスペクトを感じませんでした。そこは、監督の好みなどの問題だと思います。

主人公、ジェイク役のジョン・ボイエガは新スターウォーズ3部作のフィン役でお馴染みの俳優です。ちょっとワルでワイルドなパイロット役を魅力的に演じていたと思います。

ジェイクの相棒、ネイト役は、クリント・イーストウッドの息子であるスコット・イーストウッドが演じていました。そういえば、目のあたりが父親に似ていました。森マコは、序盤で死亡したため菊地凜子の出番が少ないのは残念でしたが、前作から引き続き2博士が出ていたので、色々と楽しかったです(笑)。

なんだよ、スティーブン監督なかなかやるじゃん!と素直に思いました。前作、パシフィック・リムほどの大傑作ではありませんが、傑作だったと思います。前作のファンや特撮好き、日本のロボアニメ好きなら見て楽しめること間違いなしの一押し映画です!

映画の関連記事はこちら

 

パシフィック・リム:アップライジング 巨大ロボは漢のロマン!」への5件のフィードバック

  1. ピンバック: ニュールンベルグ裁判:戦争犯罪に加担した判事達は断罪すべきか? | K.T Dogear+

  2. ピンバック: スター・ウォーズ 最後のジェダイ レビュー | K.T Dogear+

  3. ピンバック: BLADE RUNNER 2049 観賞! 名作SFの続編制作は難しい? | K.T Dogear+

  4. ピンバック: GHOST IN THE SHELL レビュー | K.T Dogear+

  5. ピンバック: 霊魔の街:妖しい雰囲気のある特撮伝奇もの | K.T Dogear+

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください