2017年秋アニメランキング!その2

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『血界戦線 & BEYOND』は、2015年のテレビアニメ『血界戦線』の続編であり、内藤泰弘原作のジャンプスクエアで連載されていた同名マンガを元に作られています。血界戦線の原作は、現在『血界戦線 Back 2 Back』として、ジャンプ SQ.CROWNにて連載中です。

第4位 血界戦線 & BEYOND

血界戦線は、ヘルサレムズ・ロットと呼ばれる、かつてのニューヨークが異界と人界の交わる都市に変容した地球上で一番剣呑な場所が舞台です。菊地秀行の『魔界都市』シリーズを彷彿とさせるハチャメチャな都市がヘルサレムズ・ロットです。

秘密結社ライブラは、ヘルサムレズ・ロットの秩序とパワーバランスを保つための組織です。リーダーは、ジークフリード流血闘術の使い手であるクラウス・V・ラインヘルツで、血界の眷属であるブラッドブリードを筆頭とする勢力と戦っています。

主人公、レオことレオナルド・ウィッチは、神々の義眼という特殊能力と土壇場で見せる強靭な精神力によって、ライブラの構成員として働いています。ライブラの先輩で腐れ縁のザップ・レンフロと行動することが多いのですが、よくトラブルに巻き込まれます(笑)。

基本的にコミカルな内容で、ライブラの構成員の話が中心なのですが、レオの妹ミシェーラの話のようにシリアスな展開もあります。第1期の最終話は、46分の長さになってしまったため、放送を延期しましたが、2期目である血界戦線 & BEYONDは、きっちり12話各30分で終わりました。

監督は、『東京ESP』、『だがしかし』などで知られる高柳滋仁、キャラクターデザインは、あの『カウボーイ・ビバップ』の川元利浩です。川元利浩といえば、アニメ制作会社のボンズで、『交響詩篇エウレカセブン』や、『文豪ストレイドッグス』などで知られています。

ボンズは、元はガンダムシリーズで知られる老舗アニメ制作スタジオ、サンライズの第2スタジオのメンバーが1998年に立ち上げた会社です。『カウボーイ・ビバップ』、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』などは、サンライズ第2スタジオの傑作で、ボンズは優秀なスタッフの揃っている実力のあるアニメスタジオです。

血界戦線でも、その手腕は遺憾なく発揮されていて、原作にはない連作要素を追加し、1クールできっちりと一つの区切りをつける展開には脱帽しました。

一応4位にはなっていますが、今季はマンガ原作の優秀な作品が多かったためであり、テレビアニメ不作の場合は1、2を争うほどの完成度の高い楽しい作品でした。

第5位 将国のアルタイル

出典 http://project-altair.com/

『将国のアルタイル』は、今回のランキングで唯一、夏アニメとして始まった2クール全24話作品です。マンガ原作アニメの中でも国家間の外交や、戦争を描いたシビアなストーリーが魅力のアニメでした。

主人公、トゥグリル・マフムート・パシャことマフムートは、トルキエ将国のパシャ(将軍)として成長しつつ、活躍していきます。トルキエは、遊牧民の国とされていますので、イスラム教の国家をイメージしていると思います。

将国のアルタイルは、架空戦記(国家間の謀略含む)ものですが、しっかりとした設定で、毎週楽しみにしていたアニメです。原作は、カトウコトノの月刊少年シリウスで連載している同名マンガです。将国のアルタイルは、2007年から連載され、現在20巻が刊行されています。


『残響のテロル』、『この世界の片隅に』のMAPPAが制作し、監督は、『機動戦士ガンダムUC』、『RD 潜脳調査室』などでしられる古橋一浩です。

2クールということと、MAPPAが同じ放送時期に『いぬやしき』を手がけていたことも要因となって、作画が安定していなかったです。原作未完のため、区切りをつけるのが難しい作品でした。特に2クール目は、あきらかに展開を早めた印象があり、ナレーションを便利に活用しすぎていると思いました。

しかし、テレビアニメでこれほど壮大な作品は、『キングダム』以降久しぶりなので、充分楽しめました。作画が安定していれば、3位にしたかもしれないアニメです。

第6位 Just Because!

https://twitter.com/hakugin130312/status/946965941673279488

“Just Because! “は、今季数少ないオリジナルアニメです。関西圏では最終話がまだ放送されていません。2018年冬アニメが1月から始まるので、先に書くことにしました。

当初はまったく期待していなかったアニメでしたが、回を重ねる毎に、先の展開が気になる作品でした。制作したのは、オリジナルアニメを初めて手がけるPINE JAMです。作画の質はそこそこですが、シナリオやキャラクターの掘り下げなど、丁寧に描かれていたと思います。

シリーズ構成、脚本に『さくら荘のペットな彼女』、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の鴨志田一が、監督は小林敦です。

2017年秋アニメの総括

出典 出典 http://kekkaisensen.com/

今季の特徴は、クジラの子らは砂上に歌うや、宝石の国、血界戦線  & BEYOND、将国のアルタイル、いぬやしきなど、マンガ原作のアニメが豊富なところです。

クジラの子らは砂上に歌うや、宝石の国は比較的原作に忠実で、血界戦線 BEYONDは、オリジナル要素も多いです。クジラの子らは砂上に歌うと宝石の国、将国のアルタイルが、中途半端なところで終わるのは、原作のことを考えると仕方のないことかもしれません。

ガンツの奥浩哉原作の『いぬやしき』は、見ていなかったためランキングには入っていません。『妖怪アパートの幽雅な日々』は、2クール目で視聴する気がなくなってしまって、MANPA枠でインフィニティ・フォースとセットにされていたこともあり、早送りしていました。

このあたりは好みの問題であり、筆者といえど、全てのアニメ番組をチェックしているわけではありません。毎シーズンごとに、徐々にアニメの本数が増えてきているような気がします。2018年冬アニメが今から楽しみです!

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