サクラダリセット1

2017年夏アニメランキング その2

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第3位のサクラダリセットは、角川スニーカー文庫で刊行していたラノベが原作です。原作者は河野 裕で、実写映画にもなっていますが、そちらは観ていません。


第3位 サクラダリセット

アニメの制作は、「ジョジョの奇妙な冒険」でおなじみのデイヴィッドプロダクションです。監督は川面 真也で、脚本は高山 カツヒコ、あの「ゼーガペイン」を手がけたことのある脚本家です。

このアニメが始まった当初はまったく期待していませんでした。最近はやりのラノベ原作というのがひっかかっていたし、サクラダリセットなんて名前のタイトルもピンとこなかったからです。

ようやく4話くらいで、この作品が丁寧な脚本で組み立てられていることに気付きました。デイヴィッドプロダクションらしく作画も良く、いつの間にか、毎週楽しみにしていました。

主人公、浅井 ケイは体験したこと総てを忘れない記憶保持という特殊能力を持っています。ヒロインの春埼 美空は、3日間時間を巻き戻せるリセットという能力を所持しており、使用の権限をケイに委ねています。

ケイらの住む咲良田市には、多数の能力者が住んでおり、咲良田市から外に出ると能力のことを忘れるようになっています。これは、能力を外部から気付かれないようにするため、咲良田市の管理局が能力によって記憶操作するからです。

しかし、ケイだけは記憶保持能力が強いため、その影響を受けません。そして、リセットした後でも、リセット以前の記憶を持ち続けます。ケイと春埼は、管理局の奉仕クラブに高校から参加し、様々な事件を解決していきます。

サクラダリセット2

出典  http://wwwsp.sagrada-anime.com/

サクラダリセットには、強力な能力を持った住人が次々と登場します。記憶操作できる岡 絵里や、現実のような夢の世界を作られるミチル、そして魔女の後継者である未来視能力者の相麻 菫。

ケイと春埼は、知略と能力を駆使して問題を解決していきます。やがて、能力を巡って管理局の浦地 正宗と対立していきます。

このサクラダリセットは、原作小説が2012年に全7巻で完結しています。そのため、脚本は伏線を見事なまでに回収し、まとまりのある2クール24話でした。完結していない原作より、原作が完結している作品の方がアニメとして完成度が高いという典型的な例だと思います。

第4位 賭ケグルイ

賭ケグルイ1

出典 http://kakegurui-anime.com/

河本ほむらの漫画原作アニメで、狂気の賭博漫画です。登場人物は、主に変人しか出てきません。後、顔芸が凄いです(笑)。アニメーション制作は、「坂道のアポロン」、「残響のテロル」のMAPPAです。

主人公の蛇喰夢子は、タイトルどおりのギャンブル狂です。夢子は、ゲームを冷静に読み解く洞察力に、絶大な記憶力、大金のかかったゲームでも躊躇なく賭けることのできる度胸など、ギャンブルに対する天才的な能力の持ち主です。

私立百花王学園は、お金持ちの子女が通うエリート高です。ギャンブルによってスクールカーストが決まってしまう、クレイジーな学園で、僕だったら3日ともたないでしょう。

そこに、蛇喰夢子が転校してきて、様々なギャンブルをしていきます。ただ、賭け金が常識をはずれていて、こいつら本当に学生か?と思ってしまいました。フィクションだと解っているので楽しめますが、本当にこんな学園があったら大問題でしょう。

作画もそこそこよく、話も面白かったのですが、原作がまだ終わっていないので、俺たちの戦いはこれからだエンドになってしまいました。2期も期待しているので、ぜひ続けてほしいです。

第5位 潔癖男子!青山くん

出典 http://kda-anime.com/

ヤングジャンプ連載中の漫画、「潔癖男子!青山くん」のアニメ化です。ヤングジャンプは、毎週購読しているのですが、潔癖男子!青山くんは、キングダムや、東京喰種、ゴールデンカムイ、BUNGOなどの濃い漫画の箸休めのような存在のギャグマンガという認識でした。

よく考えてみたら、前述のヤンジャン強力連載陣と、あっさり味のギャグで対抗しているのは凄いことです。坂本拓原作で、トムス・エンタテインメント、スタジオ雲雀の老舗タッグ制作です。


青山くんは、サッカーU-17代表に選ばれるほどのMFなのですが、極度の潔癖症です。青山くんが、弱小校富士見高校を選んだ理由は、トイレにウォッシュレットがあるからです(笑)。

基本的には、クールな青山くんを中心に、ヘディングだけ強いFWのかおっちと、トリックスター的3バカ、目立たないキャプテン、ある意味怖いマネージャーの後藤もかなどの巻き起こす騒動が主軸のギャグサッカー漫画です。

このアニメの凄いところは、原作テイストを完全に再現しながら、CGや作画のエフェクトにより、試合シーンをカッコ良く演出しているところです。特に、スピード感のある青山くんのプレイスタイルを、うまく再現していたと思います。

2017年 夏アニメ総括

潔癖男子!青山くん2

出典 http://kda-anime.com/

今季アニメも数が多く、見るだけでも大変でした。紹介していない作品として、「恋と嘘」、「ようこそ実力至上主義の教室へ」などがありましたが、筆者の好みによってランク入りしませんでした。

また、「妖怪アパートの幽雅な日常」、”THE REFLECTION”などの完結していない作品については、紹介していません。

基本的に深夜アニメが多く、録画中心になってしまうのが、残念なところです。レクリエイターズや、ナイツ&マジックなど、夕方にやっても問題のない作品を深夜にするのはいかがなものかと。

例の「新世紀エヴァンゲリオン」のミサトさんベッドシーンに端を発するアニメ深夜化は、そろそろ見直す時期に来ていると思います。

とはいえ、これだけの数のアニメをテレビ放送しているのは、日本のアニメの底力だと思っています。来期のアニメにも期待しています。

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