Fender American Professional Classicを解説!

今回は、Fenderが新しく発売した、American Professional Classicシリーズについて解説します。このシリーズは、ストラトキャスター、テレキャスターなど代表的なフェンダーのモデル以外にも色々出ていますが、どうやら生産終了したパフォーマーシリーズの後継のようです。

目次 この記事の内容

  • 新製品発表のニュース
  • American Professional Classic
  • ストラトキャスターで比較
  • オススメのグレードは?

新製品発表のニュース

最近になってやたらと目にするようになってきたのが、Fender American Professional Classicという新製品発表のニュースでした。

ここ近年のフェンダーのラインナップは、VintageシリーズがIIとなって復活したり、なぜ今更クラシック?という名前なのかと疑問に思っていました。

また、値段もプロフェッショナルIIよりも若干安いくらいで、ハードケースではなく、ギグケースが付属するなど、下位モデルのような扱いでした。

そこで思い出したのが、Performerシリーズで、アメリカのコロナ工場製の安価なモデルという位置付けのギターです。

案の定、パフォーマーシリーズは生産終了になっており、プロフェッショナル・クラシックは、パフォーマーシリーズの後継モデルという位置付けのようです。

American Professional Classicシリーズ

フェンダー・アメリカン・プロフェッショナル・クラシックシリーズは、エレキギター、ベース合わせて9種類出ています。

ギターはストラトキャスターが、3シングルモデルとHSSモデルの2種類、テレキャスターが2PUモデルと3PUモデルの2種類、ジャズマスターとジャガーの合計6種類です。

ベースはプレシジョンベースとジャズベースとムスタングベースの3種類、これで合計9種類になります。

残念なのが、以前パフォーマーシリーズにあったムスタングが無くなったことです。代わりにショートスケールとしてジャガーがラインナップに加わっています。

価格は24〜26万円ということで、アメリカン・プロフェッショナルと数万円しか安くないものになっています。アメリカン・プロフェッショナルは29〜31万円なのでハードケースとV-mod IIPUとの価格差でしょうか?


Coastline PUは以前パフォーマーシリーズに搭載されていた、Yosemite PUの後継モデルと言えるもので、コイルのターン数を増やし、よりファットなトーンを実現しています。

また、Greasebucketトーンシステムは、これもパフォーマーシリーズから継承したもので、低域を増やすというよりも余計な広域をカットするというトーンコントロールです。

ストラトキャスターで比較

一番分かりやすい、Stratocasterでプロフェッショナル・クラシックとプロフェッショナルIIのスペックを比較してみましょう。

共にアルダーボディ、メイプルネック、メイプルもしくはローズウッド指板という材の構成は同じです。違っているのは、ボディ材にパイン材の選択が可能なことです。

ネックシェイプは、クラシックがCシェイプ、プロ2がディープCシェイプとなります。またプロ2の説明には滑らかなエッジ処理と裏側のサテン仕上げが記載されています。

クラシックはCoastline PU、プロ2はV-mod IIになります。ファットなのがクラシック、バランスのいいのがプロ2と分類されています。

またネックジョイント部のヒールカットが無いのがクラシック、有るのがプロ2です。トレモロは6点式がクラシック、モダンな2点式がプロ2となります。

つまみ類だと、グレースバケットトーンコントロールがあるのはクラシック、EQバランスを維持したままボリューヌが絞れるトレブルブリード回路と更にプッシュ・プルスイッチにより、フロントPUを常時オンにできる機能がプロ2にはあります。

またペグは、クラシックは文字通りのクラシックなクルーソンタイプの6連ペグ、少しモダンな外観のペグがプロ2となります。どちらも普通のものでロック式ではありません。

ボディフィニッシュは、両方ともポリ・ウレタン塗装で、クラシックが6色、プロ2は9色ものボディカラーを選択可能です。ナチュラルカラーが、パイン材で、プロ2のみの設定です。

付属品で一番違うのが、クラシックはギグバッグことソフトケース、プロ2はハードケースです。モダンな機能が多くクリーンからファットに使えるプロIIと、文字通りヴィテージっぽい外観ながら中身はファットなクラシックという感じです。

オススメのグレードは?

基本的にクラシックは、パフォーマーシリーズをベースに、ギブソンで言うところのレスポール・クラシックのようなレギュラーラインっぽい別モデルという感じに仕立てたような印象です。

しかし、廉価版だった頃のようにケースはギグバッグということで、プロ2と比較すると数万円の差額ならこの価格ならプロ2を選ぶでしょう。パフォーマーシリーズが、10万円台であったことからも旧モデルは狙い目かもしれません。

今のところ値引きは少ないですが、将来的には値引きがあると思うので、少し様子を見てもいいかもしれません。

ちょっとファットなトーンのフェンダーが好きな人には向いているギターですし、個人的にはアメリカ製のジャガーはプロシリーズにはないので、気になっております。

 

Fender/American Professional Classic Stratocaster

サウンドハウス アメリカン プロフェッショナル クラシック

サウンドハウス アメリカン プロフェッショナルII

 

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