2025年冬アニメレビュー前編:アオのハコからギルますまでをレビュー!!

Pocket

2025年冬アニメレビューの前編です。前編ではアオのハコ〜ギルますまでの7作品をレビューします。評価は5段階で、星1〜5でやっていきます。今回は数が多いので、中編挟みます。長いレビューですが、楽しんでいただけたら何よりです。

目次 この記事の内容

  • アオのハコ
  • 悪役令嬢転生おじさん
  • 天久鷹央の推理カルテ
  • Unnamed Memory Act.2
  • 異修羅 第2期
  • 俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow-
  • ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います

アオのハコ

『アオのハコ』は週刊少年ジャンプに連載中の三浦糀(みうらこうじ)原作の同名漫画を元にしたテレビアニメです。2024年10月〜3月まで、2クールに渡って第1期の放送をしました。

バドミントン部の高校1年生、猪股大喜は、同じ高校のバスケ部の先輩、鹿野千夏に恋をします。千夏は、海外赴任した両親の仲介により猪股家に居候することになります。年上の憧れの先輩との同居生活をしながら、部活に打ち込む大喜でしたが、部活に真剣に打ち込む千夏に対する距離について悩んでいきます。

また、中学からの大喜の親友で新体操部のホープ、蝶野雛が同居について知ります。雛は大喜のことが好きなことを自覚していきます。一方で千夏と大喜の距離は徐々に縮まっていきます。

スポーツと恋愛、というテーマは、ジャンプだと珍しいと思いました。かつてサンデーならあだち充が得意としていたジャンルです。どちらかというと恋愛要素が強めで、第1期は三角関係に決着がつくまでを描いています。負けヒロインの雛の方に感情移入してしまう2クール目のエンディングなど、好きな作品でした。

アニメーション制作は、『ルパン三世 PART5』、『アストロノオト』のテレコム・アニメーションフィルムです。監督『ルパン三世 PART5』、『もやしもん リターンズ』の矢野雄一郎でシリーズ構成は『白い砂のアクアトープ』の柿原優子です。

思春期の恋とスポーツ、という2つのテーマを見事に描いたいました。また、アニメならではの演出と、素晴らしい作画によって星は4.5名作認定です。第2期の制作が決定していて、とても楽しみです。

悪役令嬢転生おじさん

悪役令嬢転生おじさん』は、上山道郎(うえやまみちろう)の原作の漫画作品を元にしたテレビアニメです。主人公、屯田林憲三郎という家族もいる52歳のおじさんが、トラックに撥ねられ、異世界に転生?するという話です。

しかも、その転生した先が乙女ゲームの世界で、悪役令嬢として登場するグレイスでした!そのゲームを憲三郎の娘がプレイしていたこともあり、予備知識はあるものの、戸惑いながらも憲三郎はグレイスとして生活していきます。剣と魔法の世界における魔法学園に入学します。

そしてゲームのヒロイン、アンナに対して親目線のアドバイスをしてしまい、慕われることになります。王子を始め、いずれ国家を背負う貴族が集う生徒会にアンナと共にスカウトされます。

オタクとして漫画、アニメに精通しているおじさんが、悪役令嬢になる、というギャップが大きいです。ただ、若者(というかオタク)に理解のある穏やかな性格からか、期せずしてゲームの攻略対象から好意を向けられてしまうようになっていきます。

アニメーション制作は亜細亜堂で、監督は竹内哲也(たけうちてつや)で、シリーズ構成は『俺だけレベルアップな件』の入江信吾です。作画も安定しており、星は佳作の4です。かなり変化球な内容の作品ですが、悪役令嬢の中身がおじさんというギャップが強くて面白かったです。

天久鷹央の推理カルテ

天久鷹央の推理カルテ』は、知念実希人(ちねんみきと)が原作の同名小説を元にしたテレビアニメです。天久鷹央(あめくたかお)は天才医師として、類まれなる診断能力があり、その能力を活かして難事件の推理をしたります。小鳥遊優という研修医の助手と共に、推理という名の診断をやっていきます。

10代にしか見えない幼い容姿の20代後半の女性が、見事な推理をする、というギャップがあり、そこがうまく機能すれば・・・。原作のイラストのいとうのいぢ先生のキャラデザなど、素材がいいのに調理に失敗してしまったイメージがあります。

またアニメーション制作は、project No.9が担当しているのですが、何度も放送を延期した挙句、11話では作画崩壊までしてしまい、色々と問題がありました。よって星は3です。監督は杉澤悟、シリーズ構成も柿原優子と共同でやっています。

色々と惜しいアニメで、制作のスケジュール調整と演出などがうまくいけばもっと人気が出たと思います。

Unnamed Memory Act.2 

Unnamed Memory Act.2“は、古宮九時(ふるみやくじ)の小説、Unnamed Memoryが原作のテレビアニメです。第1期が2024年の春に1クール、第2期が2025年の冬に1クールで完結しました。

1期でも書きましたが、原作の方が小説で単行本6巻分あり、各エピソードを短縮しているような印象がありました。特に漫画版のペースに慣れていたせいか、ダイジェストに感じてしまう程でした。


ただ、Act.2では漫画を未読のためか、そこまでダイジェスト感はなかったです。しかし、終盤の展開には少しついていけない部分がありました。やり直しが出来る宝珠が根本的に影響していて、そのせいで何度も繰り返される物語なのですが、終盤ではどのような世界線の話になったのか、イマイチ分かりにくい描写でした。

ただ、オスカーとティナーシャが再び出会い、やり直しが出来ない世界となる、という感じだったのでハッピーエンドでいいと思います。アニメーション制作は『メダリスト』のENGIで監督は『宇崎ちゃんは遊びたい!』の三浦和也です。シリーズ構成は、赤尾でここと三重野瞳です。

星は3.5で、終盤の展開が急でなければ、佳作にしていたほどの作画の良かったアニメです。もう少し、長いクールができれば、原作の良さを出せただけにもったいなく感じました。

異修羅 第2 

異修羅 第2 』は、珪素(けいそ)のライトノベル『異修羅』を元にした、テレビアニメです。第1期が2024年冬に、第2期が2025年の冬にそれぞれ放送されました。第2期では、前回の登場キャラクターに焦点を当てるよりも、また別方面の強さを持つ修羅が描かれます。

絶対的な観測眼を持つ者であったり、進化し続ける魔道機械だったり、魔剣を使った超絶な戦闘力を持つ者であったり、知識を武器に交渉術を駆使する者だったりします。ぶっちゃけ、各エピソードが規格外すぎて、この修羅達がこれから戦う、というだけでもワクワクします。

アニメーション制作は、『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』のパッショーネで、総監督は高橋丈夫(たかはしたけお)で監督は小川優樹、シリーズ構成は猪原健太(いはらけんた)です。

作画も良く、話はほぼ1話完結していてテンポもいいのですが、まだ導入部、ということで星は3.5です。これからの展開に期待しています。

俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow- 

『俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow-』は、原作・原案Chugong、作画DUBUによる漫画を元にしたテレビアニメです。Season1は、2024年の冬に1クール、Season2は2025年の冬に1クールやりました。

他のハンター達にはない、レベルアップが可能な水篠旬は、ネクロマンサーとして配下を増やしていきます。また、悪魔の城100階層の攻略などでS級ハンター以上の能力を身につけていきます。更に命の神水を入手し、目的だった母の治療を完遂します。

そんな中、S級ハンターとしてハンター協会から認知された水篠旬は、家族のために第四次架南島レイドの参加を辞退します。しかし、そこにはかつてない程のモンスターがいました。

今回のシーズン2では、実力が世間に周知された後の水篠旬の活躍が描かれています。特に戦闘シーンの作画が凄く、蟻の王との決戦など、素晴らしい出来でした。また、澤野弘之(さわのひろゆき)による音楽によって、クライマックスも盛り上がりました。

アニメーション制作は、説明不要な老舗、A-1 Pictures。監督は中重俊祐、シリーズ構成は木村暢(きむらのぼる)です。星は名作認定の4.5で、続きが早くアニメで見たいです。

ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います

『ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思いますは、香坂マト原作のライトノベルを元にしたテレビアニメです。タイトルが長いため、略称のギルますで呼ばれることの多い作品です。

ファンタジー世界の冒険者ギルドの受付嬢アリナが終わらない残業を無くすために、自分でダンジョンのボスをソロ討伐する、という話です。アリナは受付嬢として業務をこなす一方で、神域(ディア)スキルという特殊な能力の持ち主、処刑人として活動しています。

そのアリナの正体を知るのは、1級の冒険者である白銀の剣のメンバーと、ギルド長のグレンのみです。特に白銀の剣のリーダー、ジェイドは白銀に加入するようにアリナにめげずにアタックし続けており、2人の関係も徐々に変化していきます。

イフール・カウンターの人手不足は異常で、本編中何度も夜間まで、アリナ達が残業している姿が描写されています。そりゃキレてボスをソロ討伐したくなるわな、って思いました(大汗)。

アニメーション制作は、『明日ちゃんのセーラー服』、『ぼっち・ざ・ろっく!』のCloverWorksで、作楽(さくら)クリエイトが制作協力しています。監督は長澤剛で、シリーズ構成は千葉美鈴です。

作画も安定しており、ストーリーも面白かったので、星は佳作の4になります。残業回避のために戦う受付嬢、という設定が面白かったです。

中編に続く

Amazon アオのハコ 1巻

Version 1.0.0

Amazon 俺だけレベルアップな件 水篠旬 模造刀

Amazon アリナ・クローバー フィギュア

2025年冬アニメレビュー前編:アオのハコからギルますまでをレビュー!!” に1件のフィードバックがあります

  1. ピンバック: 2024年秋アニメレビュー前編:マジルミエ〜ダンダダンの7作品をレビュー! | K.T Dogear+

コメントを残す

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.