下手すぎる安倍外交とG20への不安

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6月14日のホルムズ海峡のタンカー攻撃は、安倍外交がお粗末であることを内外に知らしめました。中東で一番やってはならないことを2014年から行っているのに、関係が悪化している状態でアメリカとイランの仲介なぞ絵空事だったからです。


失敗の原因は分析不足とイスラエルとの関係強化

以前から思っていたことですが、安倍首相ほど外交が下手な総理大臣はいません。今回のイラン訪問も失敗する原因を自分で作っておきながら、ノコノコ出かけていくのですから、呆れました。

今回の外交は失敗するべくして、失敗したのです。その理由は主に2つあります。

・アメリカの対イラン強硬政策

・安倍外交によるイスラエルとの関係強化

アメリカは、イランとの核合意を、2018年5月に離脱しています。つまりイランとの関係は悪化し、トランプ政権の方向性はイランとの対決にありました。外交で重要なことは、いかに自国の利益を得るか?ということです。

つまり、トランプ大統領の思惑がイランとの摩擦に向かっているのに、アメリカに安全保障を負担してもらっている日本が仲介するなぞ不可能です。これが、北朝鮮とアメリカの関係修復なら話は別で、この場合は両国が対話を望んだことで、実現し仲介した韓国にとっては外交成果のある出来事でした。

日本にとってイランとアメリカの仲介は、失敗するリスクの方が高かったのです。イランは、国内に対米強硬派勢力が強くなり、ますます対話が困難な状況です。時節を読む力がないのに、無理に外交しても失敗するだけです。実際に、イラン最高指導者のハメネイ師らは、トランプに否定的なコメントをもらっただけでした。

今回、無理に会談した本当の理由は、中東情勢の悪化による原油価格の高騰を抑えるためと、100日以上審議していない国会の予算委員会から逃れるためでしょう。

そして、一番まずかったのが、2014年のイスラエルのネタニヤフ首相の訪問と、2015年1月の安倍のイスラエル公式訪問です。安倍政権は、2014年に日本を訪問したネタニヤフ首相と安全保障問題で合意してから、イスラエルとの関係を強化していました。

主にエネルギー源を中東からの原油に頼っている国家とは思えない、イスラエルの優遇ぶりです。中東のイスラム国家は、パレスチナ問題で重要な人権侵害を続けるイスラエルを良くは思っていません。

安倍はそんなことを理解せずに、ノコノコとイランに会談にでかける前に、イスラエルに電話会談までしているのです。こういった行為がいかに相手を刺激するか子供でも解る理屈です。

つまり、安倍がトランプからの親書を持っていっても受け取ってもらえる可能性は、ゼロに等しかったということです。

ロシア、北朝鮮外交の失敗による焦り

エルサレムにある嘆きの壁

さらに、北方領土問題の解決を目指していたはずのロシアとの交渉も完全に失敗してしまいました。日本政府は、ロシアのエネルギー資源という現実的な交渉よりも、北方領土を重視し、しかもかけた予算は戻ってこないのです。

そして、もう一つ北朝鮮を無用に刺激し、猪木議員を使わずに北朝鮮との対話に失敗したことも大きな痛手でした。森友、加計問題で揺れる国会の中で、北朝鮮とのパイプを持つ猪木議員の訴えを聞く耳持たなかった政権の失策です。


また、隣国である韓国、中国との関係もうまくいっているとは言えません。近隣諸国との摩擦、国内での統計不正、森友、加計問題などの不祥事、その全ての責任は、安倍内閣にあるのです。

そして、一番腹立たしいのは、外遊の結果、ばらまいたお金の行方です。その規模は、数十兆円ともいわれています。根拠は、インドに5年で3兆5,000億円もの融資を確約していることです。インド一国でこれだけバラマキいているのですから、国家予算規模のお金を海外で使っているのです。

国民からは消費税増税や、各種保険料の値上げなどを行い、海外には気前良くばら撒く、こんなことが許されていいはずはありません。

御用メディアの罪

外交とはお互いに国益を提示し合うもの

はっきりいって右翼でも左翼でもない筆者から見ても安倍政権は、完全に黒です。森友、加計では日本会議との関係性がはっきりしている以上、言い逃れはできないし、数々の外交の失敗とバラマキは目に余ります。

一番酷いのは、記者クラブを中心とした御用メディアです。政権から中立でないといけない立場にありながら、批判能力を無くしてしまったように振舞っているからです。

政治のことは新聞記者に書いて欲しいし、テレビでもちゃんとやって欲しいです。しかし、国内メディアがあまりにも本当のことを記事にしなくなったので、今回も怒りにまかせて書いてしまいました。

外交オンチの安倍政権による大阪のG20が心配です。どうせまた成果なくてもマスコミがヨイショすると思うと暗澹たる気分になります。

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