91Days:禁酒法時代のマフィアを題材にした復讐劇!

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今回紹介するアニメは、アニメスタジオ朱夏の傑作”91Days“です。1920年代のアメリカのローレスという街のマフィアの抗争と、復讐劇を描いた骨太のアニメです。

アニメスタジオ朱夏のハードボイルド!

2016年の夏にMBS系列で、深夜枠に放送されていました。制作は、アニメスタジオ朱夏です。朱夏といえば、『デュラララ!!x2』が代表作で、ブレインベースの第3制作部が独立して2013年に出来たアニメスタジオです。

デュラララとは違って、特殊能力を持つ登場人物は一切いません。91Daysは、徹底的にリアリティのある話として作られています。

主人公アヴィリオは、コルトM1911(コルト・ガバメントは日本の通称)を使用しています。実際に、1911年3月に、アメリカ軍に正式採用されていて、民間にも販売されているので、1920年代にはかなりの数が流通していたでしょう。

またトミーガンこと、トンプソン・サブマシンガンもこの時代でギャングに使われた銃です。そして、アメリカの象徴フォード・モデルT(T型フォード)の最盛期でもありました。91Daysは、こういった小道具も当時のものをきっちりと描写しています。

基本的に主人公、アンジェロ・ラグーザ(アヴィリオ)が家族を殺された復讐のため、ヴァネッティ・ファミリーのドンであるヴィンセント・ヴァネッティを筆頭とする数名を狙うという話です。

91Days あらすじ

出典 http://91days.family/

アンジェロは、ローレスの街で家族を殺されます。それから7年後、街から逃げてスリをしていたアンジェロの元に、1通の手紙が届きます。その手紙には、幼い弟と両親を殺した犯人の名前が書かれていました。

アンジェロは、アヴィリオ・ブルーノと名を変え、密造酒を作って生計を立てていた親友のコルテオとローレスで再会します。アヴィリオは、ヴィンセントの息子で、ターゲットの1人であるネロ・ヴァネッティに気に入れられ、片腕になっていきます。

ネロは、陽気で人に好かれる性格をしており、幼かったアンジェロ(アヴィリオ)に銃でとどめを刺さなかった過去を持っています。アヴィリオは、ターゲットであるはずのネロに対して徐々に打ち解けていきます。

しかし、本来の復讐を果たすため、ネロの部下を罠にはめて殺したり、弟のフラテをネロに射殺させるように画策します。そして、ネロの側近としてヴァネッティ・ファミリーの中で存在感を増していきます。

※ここからはネタバレになります!

ヴァネッティ・ファミリーの幹部のガンゾ・アラリーがアヴィリオに手紙を送りつけていたことが判明します。ガンゾは、シカゴの有力マフィア、ガラッシア・ファミリーのストレーガと組み、ヴァネッティ・ファミリーを乗っ取るつもりでした。

アヴィリオは、親友であったコルテオを再びファミリーの信用を得るためにためらいながらも撃ち殺し、復讐を完遂することを決意します。アヴィリオとストレーガの画策により、ヴァネッティ・ファミリーはネロを残して壊滅し、アヴィリオは復讐を果たします。

抜け殻となったアヴィリオは、ネロに捕まります。アヴィリオが生きる気力を取り戻したとき、ネロは海岸で銃をアヴィリオに向けます。ネロは、引き金を引きますが、アヴィリオの生死は不明です。

エンディングにはネロのクルマの助手席に、アヴィリオが好んでいたパインの缶が置かれており、ネロは満足そうな表情をしていました。そして、浜辺には足跡のみが残されていました。

ハリウッド映画のような重厚なストーリー

出典 http://91days.family/

徹底して、ストーリー展開で魅せるアニメでした。30分番組の1クール12話できっちりまとまった話でしたし(13話はTV未公開のDVD vol.7収録)、視聴者側にラストを想像させる演出も素晴らしかったです。

監督は、『君に届け』、『となりの怪物くん』の鏑木ひろで、『うさぎドロップ』、『僕だけがいない街』の岸本卓が、脚本とシリーズ構成を担当しました。

オープニングテーマは、TK from 凜として時雨の”Signal”です。凜として時雨のボーカル・ギターTKのソロ作品で、作品の雰囲気に合っていました。このバンドは日本では珍しい、独特の世界観があり、サイコパスシリーズや、東京喰種などでも主題歌を担当しています。

作中で、デルタ・ブルースが流れていますが、確かに1920年代にはレコーディングされていた記録があります。音楽は、海田庄吾が担当しています。


『ゴッドファーザー』や、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』などのハリウッド映画を参考に作られているだけあって、重厚なストーリー展開で復讐劇をしっかりと描ききっています。

アヴィリオとネロの友情も主軸の一つで、アヴィリオの最後のセリフ「お前を殺したくなかった」というのは、アヴィリオの本音だったと思います。ネロが、アヴィリオを撃ったかどうかは、視聴者に想像を委ねています。

おそらくガラッシア・ファミリーの追っ手によって、ネロは暗殺されるでしょう。アヴィリオや、ネロの最後をきっちりと描かないところが、復讐劇の後の虚しさという余韻を残しています。

朱夏は、ブレインベースの第3制作部時代から『夏目友人帳』を制作していて、同じ年の2016年10月から『夏目友人帳 伍』を放送していました。殺伐とした91Daysの世界とはあまりにも対照的な、ほのぼのした世界観の夏目友人帳とのギャップの激しさにはドン引きしました(笑)。

萌え系アニメとは違った骨太の作品が見たい人におすすめです!またこのメンバーで、新しいアニメが見てみたいです。

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