今回は、購入したばかりのギブソン レスポール・スペシャルのレビューをします。そもそもレスポール・スペシャルとはどういったギターなのか?ということを含めてやっていきます。
目次 この記事の内容
- レスポール・スペシャルについて
- レスポール・スペシャルの歴史
- 愛用したギタリスト
- 購入直後の感想
レスポール・スペシャルについて
今回購入した、Gibson Les Paul Specialを紹介します。P-90を2基搭載した2023年製モデルで、現在レギュラーラインで販売されているものです。カラーはヴィンテージ・チェリーで、ブリッジはWraparoundタイプのもので、バーブリッジのみのものです。
このタイプのブリッジは、後年のチューン・O・マチックタイプとは異なり、オクターブ調整などは出来ないタイプのものです。そのかわり、音が太くなるとか、ダイレクト感が増す、と言われています。
また、後述しますが、スペシャルならではの仕様があり、そこがスタンダードやジュニアとは異なる独特のキャラクターとなっています。2023年製ということで、特に目立った傷もなく、弾き込まれた感じもないので、お買い得だったと思います。価格は18万円で中古購入、お客様登録カード以外の付属品は全て揃っていました。
また、車や配送などで便利なハードケースに入っていて、これはギブソンのレギュラーラインの茶色のものです。このケースだと、ギブソンを所有している感じがします。
レスポール・スペシャルの歴史
1960 SG Special(ダブルカッタウェイのレスポール・スペシャル)
そもそもGibson Les Paul Specialとは、どういったギターなのか?ということを簡単に説明します。1952年にレス・ポール氏と共同開発という形で生まれたレスポール・モデルですが、当初はこのモデルのみでした。転機は、1954年からでレスポール・カスタムという上位モデルが登場しました。
そして、通常のモデルがスタンダードと呼称され、スチューデント向け、というカテゴリーで、レスポール・ジュニアが同年の1954年に登場しました。こちらは、P-90PUを1基のみという簡素なモデルで、入門者向けに安価に製造できるようにパーツを減らしたギターです。
そして、翌年の1955年にスタンダードとジュニアの間のモデルとして誕生したのが、Les Paul Specialなのです。まず、ジュニアと異なりP-90をフロント部分に増設し、これによりコントロール類もボリューム2、トーン2となりました。ネック部分にバインディングを施し、ヘッドのロゴもジュニアと違いパールタイプに変更されました。
ただ、マホガニーのみのボディ構成、ボディ側のバインディングの省略、フラットトップである、などなど生産コストは中間といったところです。トップ材にメイプル、アーチトップのスタンダードと異なる仕様である、ということになります。
ドッグイヤータイプのP-90を直付けしているジュニア同様に、スペシャルならではのトーンがあります。ジュニアがダイレクト感のあるトーンがあるのに対して、ボディに吊るす形のソープバータイプのP-90のスペシャルは、より幅の広い用途に向いています。
スタンダードとカスタムが、1957年にPAFと呼ばれるハムバッカーPUを搭載すると、その個性は更に際立つようになりました。P-90を使い続けることで、別のジャンルのギターのような扱いとなっていくのです。
シングルカッタウェイのモデルは、1958年まで生産され、そこから先はダブルカッタウェイのモデルとなります。1960年に一度生産終了しています。ここからはSGシェイプの登場となります。有名なSG Specialは、このギターの後継モデルとして販売されていました。
そして、1974年にはシングルカッタウェイのスペシャルが再生産されます。そこから89年のP-100(P-90を縦に並べた構造のPU)となったり、色々ありましたが、現在の構成に戻りながらも生産は続いています。
愛用したギタリスト
ボブ・マーリーと愛用のレスポール・スペシャル
レスポール・スペシャルを愛用していたミュージシャンと言えば、筆頭にあげられるのは、ボブ・マーリーでしょう。彼はレゲエを広く世界に普及させた、偉大なミュージシャンです。ブラウンでリフィニッシュしていて、チューン・O・マチックといった仕様です。
フュージョン系ギタリストとして有名なラリー・カールトンも、レスポール・スペシャルを使っています。メインのイメージはES-335なのですが、ストラトやテレキャス共々、スペシャルも使用しているようですね。
またキース・リチャーズや、ジョン・レノン(ジュニアを改造してスペシャル化)などのギタリストも使用しています。そして、なんと日本では、奥田民生や、サンボマスターの山口氏、マーシーなど、名だたるギタリストが愛用しています。
購入直後の感想
ジュニアの時にも思ったことなのですが、P-90はフェンダーとも異なり、同じシングルでも中低域がしっかり出ます。チャリーンとした高域が伸びる、というフェンダー系のシングルPUとは異なる、独特の粘りがあります。
ただ、音の太さの範囲がシングルならではのある程度、カッティングにも使えそうな丁度いいものに感じます。ボディがマホガニー、ネックもマホガニー、ローズ指板という材の構成からか、甘いトーンも得意です。ジュニアと違い、フロントがあるので幅のある表現が可能になっています。
ハムの重戦車のような分厚さよりも、丁度いい粘りのある音の太さ、と表現すべきでしょうか?とにかくギブソン系ギターの中でも使い勝手のいいトーンです。また、3kgくらいと丁度いい重さで持ち運びにも適しています。
ただ、P-90の特徴としてノイズは大きめですが、そこまで気になるほどではありません。ただし、キツめに歪ませるとかなりノイジーにはなります(昔のモデルほどではない)。また、ドッグイヤータイプほど、ハウリングしない印象です。しばらく、クリーン、クランチ、リードトーンを弾いて色々試したいと思いました。