機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)Beginningレビュー

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今回は、機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)Beginningのレビューをやります。スタジオカラーとサンライズという、ロボットアニメの巨頭同士がタッグを組んだジークアクス、昔からのガノタにとってどう映ったのか?レビューしていきます。

目次 この記事の内容

  • 劇場で観るガンダム
  • やりたい放題の前半はギレンの野望?
  • 小説版の緑のおじさん
  • シャア無双の果てはアクシズショック?
  • 後半から主人公登場!
  • ガノタは観るべし!しかしファースト原理主義者の反応は?

劇場で観るガンダム

劇場公開のガンダム作品としては、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』以来です。なんのかんのと閃光のハサウェイやら、NTやらガンダムの映画を最近よく観に行っているような気がします。

機動戦士ガンダム ジークアクスについては、昨年の暮れ頃から徐々に情報が入ってきて、何やらスタジオカラーとサンライズがタッグを組む、ということと水星の魔女と同じく、女性主人公のガンダムらしい、ということが分かってきました。

筆者が投稿したネタバレ無しの感想動画です。

ジークアクスが劇場化すると聞いて当初はテレビ放送されるなら、別に無理しなくてもいいか?くらいに思っていたのですが、公開初日からの反響に驚きました。Xのフォロワーさん達がこぞって絶賛していて、且つネタバレしないのを見て、これは絶対に観に行くべきだと思いました。

僕がバイクで観に行ったのは、色々立て込んでて公開してから数日経って(1/20昼頃)からでした。その間、ガノタの鉄の連帯のおかげで、ネタバレも無く新鮮な感じで映画を観られました。その節は皆さん本当にありがとうございました。

劇場で観たジークアクス・ビギニングはとにかく驚きの連続でした。こんなことやあんなことが許されていいのか?という気分でした。前半の40分はずっとこんな感じで、後半パートはこれから始まる話にドキドキさせられました。ネタバレ無しだと、ガノタ的には120点付けたい映画でした。

*ここから小説版込みでネタバレ有りなので視聴していない人は注意

やりたい放題の前半はギレンの野望?

どこか既視感のあるナレーション入りの導入部。この音楽、完全にファーストガンダムです。この時点で椅子からズッコケそうになりました。そして、ジーンが整備不良で出撃できず、代わりにシャアが赤いザクでサイド7に向かうことに。ジオン勝利ルート突入です(笑)。つまりシャアが自らガンダムを奪取し、パイロットとなるのです。

ゲームのギレンの野望では、ランバ・ラルにドムを支給することで、ホワイトベースを鹵獲することができるようになります。つまり、序盤の一番大事なところで、ガンダム強奪、ホワイトベース鹵獲をやってしまうのです。しかも、民間人は避難済みらしい世界線なので、アムロ達民間人のクルーは出てきません。

この記事を元にした筆者の投稿したネタバレ有り動画です。

流石にシャアがガンダム使うと、色々やってくれます。ガンキャノンとのMS同士の初戦闘や、ガンダム01号機との戦いなど、シャアがアムロのようにガンダムを使って決め台詞を言ってくれます。シャアはファーストでは連邦のMSに色々驚いたり、感想を述べるのですが、それが全て独演となっているのです。

この開始10分程で、脚本の庵野秀明氏の暴走状態が目に浮かぶようでした(大汗)。誰か奴を止めてくれ、このままやりたい放題させるつもりか?と思っていると、なんと!シャリア・ブルがシャアの部下として登場!あれ、このルートは小説版ガンダム?と思いました。

小説版の緑のおじさん

今回、緑のおじさんことシャリア・ブルは、シャアの部下で相棒として登場しています。MAキケロガ(ブラウ・ブロと外見は似てる)を愛機とし、シャアの赤いガンダムとコンビを組んで戦場を駆け抜けます。そもそもキケロガって富野メモにあった終盤にシャアが乗る予定のMSだったような。

劇場版ガンダムだと、活躍の場が無く、テレビ版でも1話分だけの活躍なので、アニメだとシャリア・ブルの重要性が語られていないような気がします。

ガンダムも赤く塗られて、フラナガン機関の提供でサイコミュ積んでビットを搭載しています(白目)。ただでさえ強いシャアのガンダムにサイコミュって何だよ?いいぞもっとやれ。

まあ、富野監督が書いた小説版の『機動戦士ガンダム』は、色々改変されています。実はシャアが後編でのキーマンになっていきます。ザビ家を打倒しニュータイプによる理想の社会を作るため、シャリア・ブルはシャアの理解者となり、協力者になるのです。そしてペガサスJr(ホワイトベースクルー)と協力することを決意するのです。

しかし、アムロのG-3ガンダムを説得しようとするのですが、交戦してしまい、撃たれるのですが、その断末魔の思念によってアムロがシャアの意図を理解し、レーザー通信回路を開くために動きを止めます。その直後に、シャアの部下のルロイ・ギリアムのリックドムのビームバズーカの直撃を受けてアムロは死亡します。

そこでアムロは思念を飛ばし、ソーラーシステムの光から逃れる方法を示し、シャアとペガサスJrのクルーは和解し、共にサイド3に向かう、という筋になっていくのです。つまりシャリア・ブルは小説版では重要な、シャアとアムロを和解させるきっかけを作るというキャラクターで、ガンダム本編での扱いとは全然違っていたのです。

シャア無双の果てはアクシズショック?

そして、なんやかんやで連邦との戦いは終盤に入り、連邦軍は鹵獲したソロモンを月面都市グラナダに落下させようとします。それを阻止するため、シャアと部下は改修したペガサス級ソドンで、ソロモン内部に侵入、爆薬をセットします。

そこに登場するセイラの軽キャノン(ガンキャノンベースの量産機)!爆薬の起爆の代わりに起こったのが、ゼクノヴァと呼ばれるサイコミュの共振によるソロモンを破壊する現象でした。そして、シャアはジオンを勝利に導くも、赤いガンダムと共に行方不明となってしまうのです。

この現象はまるで、逆襲のシャアのアクシズショックのようなものでした。つまり、サイコミュ・システムによって何らかの月の施設との共鳴があり、その衝撃波がソロモンを解体するほどのものだった、というような描写がありました。また、シャアには爆薬を起爆するつもりは無く、ザビ家を打倒するつもりだったと追記しておきます。

後半から主人公登場!

前半の40分ほどで、ようやくマルチバース世界の1年戦争がジオンの勝利で終わり、5年後のUC0085年、サイド6のイズマ・コロニーにて物語が始まります。

緑のおじさんこと、シャリア・ブル中佐は、自ら指揮するソドン(ペガサス級)と搭載された最新鋭のサイコミュシステムを持つMSガンダム・クアックスことGQuuuuuuXを持ちこみ、報告のあった赤いガンダムを追っています。

主人公であるマチュこと、アマテ・ユズリハは女子高校生です。同世代の女の子ニャアンとぶつかって、巻き込まれる形で軍警察とガンダム同士の戦いに巻き込まれます。

そしてコックピットの開いた状態のジークアクス(後に名前を間違えられた)に乗り込み、警察のザクを倒してしまいます。ここら辺り、かなりアクティブな主人公がマチュだと思いました。そして、クランバトル(MS同士の試合)に何やかんやで赤いガンダムのパイロット、シュウジ・イトウと共に参加することになるのです。

ぶっちゃけ、BGM含めてガンダムしていた前半と比較すると、キャラデザまで変わっていて、同じ作品とは思えないくらいギャップがありました。また、地味にカムランさん(ミライの婚約者)が出てきたり、初代ガンダムスキーな俺にポイントの高いことしてくれていました。

またイズマ・コロニーの内部は、現代日本チックな感じがして、こういうところがエヴァっぽさだなと感じました。更にニュータイプであるマチュとシュウジ、シャリアの描写から、色々とサイコミュとの組み合わせで今後、何らかの展開があるように思えました。

というか、ジークアクス、普通にガンダムでした。だからプラモのパケ絵にガンダムって入れてなかったのか・・・。Gがガンダムってことでしょうね、ややこしいな(大汗)。

ガノタは観るべし!しかしファースト原理主義者の反応は?

ファースト世代でも、ギレンの野望のようなIF展開が嫌いじゃない人にオススメです!逆に並行世界などのSF設定が苦手な人や、ファースト原理主義の方には向いてません。ここは変えて欲しくなかったというシーンがあり、特に連邦贔屓の人なら激怒すると思います。

また監督の鶴巻和哉は、エヴァンゲリオンのテレビシリーズで、庵野監督の補佐をする副監督だった人です。シリーズ構成の榎戸洋司は、『少女革命ウテナ』など多数のアニメの脚本を書いていた人です。もちろん前半部の脚本は庵野秀明だと思われます。

メカニカルデザインの山下いくとのザクやガンダムは、オリジナルのものとは異なるデザインでした。エヴァっぽいMSというべきカラーがあり、かなり新鮮に感じました。欲しかったジークアクスのプラモは、2日で無くなったそうです(涙)。

そんなこんなで色々書きましたが、興行成績は2週連続の1位!話題性もあり、改めてファーストを見直す人が続出しています。まだ序章なので、4月から始まるテレビシリーズが今から楽しみです。

HG 1/144スケール 機動戦士Gundam GQuuuuuuX 【ジークアクス】

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