前回から引き続き、大阪モーターサイクルショー2019の記事です。3/19(金)にインテックス大阪にバイク(CRF250L)で行ってきました。今回は、カワサキと輸入車編です。
圧巻のニンジャシリーズ
2019年型 ZX-10RR
カワサキの目玉は、新型ZX-10RRです。スーパーバイク世界選手権(SBK)で、ジョナサン・レイが、チャンピオンを4年連続で獲得したのは、ZX-10R/ZX-10RRによることも大きかったと思います。鈴鹿8耐でみたコーナリングのスムーズさに、進化したサスペンションの恩恵を感じずにはいられませんでした。
このZX-10RRは、世界限定500台のみのホモロゲーション獲得用のスペシャルマシンです。ただでさえ、速いZX-10Rをスーパーバイク仕様に改良されているメーカー純正のチューンドマシンです。
最大出力は、204PSとなり、人間が操ることのできる限界を超えています。このスーパーマシンを自在に操るジョナサン・レイは本当に凄いです。ちなみに、ZX-10RからRRと呼称し始めたのは昨年からとなっています。
新型ZX-6R 636ccの水冷4気筒SSマシン
こちらも新型になったZX-6Rです。カワサキは、市街地走行での使い勝手のため、排気量を600ccよりも上の636ccの水冷並列4気筒で、ミドルクラスのスーパースポーツを作っています。
ポジションもSSらしく前傾ですが、一般公道で使えないほどではありませんでした。普段は公道で使用し、たまにサーキットに走るという用途にも適したマシンだと思いました。
200kgを切る車重に最大出力126PS、最大トルク7.1kgf・mは、完全にオーバースペックなので、このマシンを買うならサーキットで走りたいところです。
丁度いいパワーと重量のNinja650
同じニンジャシリーズでも、水冷並列2気筒のNinja 650は、日本で乗るのに丁度いいバイクだと思います。燃費も良くて、走りもいいパラツインは、公道走行メインのバイク乗りには、ぴったりなマシンです。同じニンジャでも、このようにツーリング向けのマシンをラインナップに加えるところが、カワサキらしいところです。
W800 カワサキのクラシックなネイキッドバイク
空冷の並列2気筒エンジンを搭載した、クラシックなネイキッドバイク、W800も排ガス規制をクリアして、再びラインナップに加わりました。ヘッドライトがLEDになり、アシスト・スリッパー・クラッチが装備されるなど、現代的なモディファイがされています。
ぶっちゃけ、ヤマハのSRといいカワサキのW800といい、クラシックなヨーロピアン・スタイルのバイクの魅力は、確かにあります。革ジャンに、ゴーグルというスタイルでカッコ良く乗りたくなるバイクです。
レーシーな輸入車編
BMW S1000RRと筆者(tkd69)
BMWブースで、リッターSSであるS1000RRでハングオンできるコーナーがあったので、並んでみました!とはいえ、旧モデルの方ですが、こういう楽しいイベントは大歓迎なので、ノリノリでやっていきました。
ハングオンしている状態で固定しているバイクに乗るのは大変でしたが、どうにかそれっぽく見えたと思います(大汗)。
新型 S1000RR
そして、2019年3月から販売予定の新型S1000RRの展示もありました!ヤマハのRシリーズのような小さな2眼ヘッドライトになり、より精悍な感じになりました。旧型から8PS向上した最大出力207PSとなり、1000ccの水冷直列4気筒エンジン勢の中では最強のスペックとなっています。
SBKにワークスとして参戦しているマシンなので、BMWの本気が伝わってきます。日本のマシンも負けていられないですね!
ドゥカティ パニガーレV4
そして、ドゥカティブースでは、パニガーレV4Rが展示されていました!2019年6月販売予定で、値段はなんと!455万円!
MotoGPマシン、デスモセディチのようなウイング(おそらくカーボン製)に、ドゥカテイのこだわりが見られます。SBKのベースマシンだけでなく、ホンダRC213VSを除いて、公道最速マシンとしての地位を獲得しそうなスペックがあります。
998ccの水冷V型4気筒エンジンは、最大出力221PS(レースキット装備時は234PS)という化け物クラスです。また、車重も172kgとライバルよりも圧倒的に軽く、現在行われたSBKの2戦では、アルバロ・バウティスタが連続で1位を獲得しています。しかも、2位のカワサキのジョナサン・レイに大きく差をつけています。
今年のSBKは、ドゥカティのパニガーレV4Rの前に、他メーカーは劣勢を強いられるのではないでしょうか?
トライアンフ ストリート・トリプルRS 3気筒765ccエンジンのストリートファイター
Moto2のエンジンサプライヤーとして、今年から参戦しているトライアンフは、750ccクラスのストリート・トリプルRSを出展していました。正確には、765ccですがMoto2気分を味わうのに、丁度いいストリートファイターだと思います。
気になったのが、ミラーの位置がハンドルの横ってことです(汗)。コケたらどうするんでしょうか?ただ、肩が映らないので視界はかなりいいミラーです。トライアンフは、イギリスの老舗オートバイメーカーで、3気筒エンジンに定評があります。
大阪モーターサイクルショー2019のまとめ
新規のタイヤメーカー、ティムソンブース
今年の大阪モーターサイクルショーの目玉は、新型スズキ・カタナで、次点はCB/CBR650R、次にBMW S1000RRとドゥカティ パニガーレ V4Rで、YZF-R25、ZX-10RRと続きます。
SR400や、W800などのクラシックなヨーロピアンスタイルのバイクも復活し、個人的には、CRF250Lの新色が販売されたことが嬉しかったです。どのメーカーも海外のモーターショーで新型発表が普通になってきています。
日本市場がかつての勢いがないとはいえ、大阪でモーターサイクルショーをやってくれていることは、ありがたいことです。、しかし、毎回混雑する試乗コーナーや、目玉となる新型バイクの発表など、改善して欲しいことはあります。特に、昼食ブースを以前のように設けて欲しかったりします。
今回、目立つところに中国製タイヤメーカー、ティムソンのブースがありました。新興のタイヤメーカーらしく、日本市場にも積極的に参入しようとしているようです。日本市場が活況化することは、好ましいので海外から色んな企業が参加して欲しいです。
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