今回はノエル、リアムの兄弟喧嘩から、再び和解し再始動したOASISと、RADIOHEADのライブ活動再開について思ったことを書いていこうかと思います。ブリットポップ黄金期の象徴たるオアシスと、その時期にデビューしたレディオヘッドの復活には熱いものを感じます。
驚愕と歓喜の再結成

(Credit:Simon Emmett)(Rolling Stone Japan)
2024年8月、オアシスの公式のSNSにてバンドの再結成が公表されました。ギター・ボーカルのノエル・ギャラガーと、ボーカルのリアム・ギャラガーが揃うのは、実に2009年から23年ぶりのことになります。
2024年から2025年にかけてのツアーでは、オリジナルメンバーのサイドギタリスト、ポール・”ボーンヘッド”・アーサーズも参加していました。ボーンヘッドは、1999年にバンドを脱退していて、その後は、ゲム・アーチャーが加入していました。
今回のツアーでは、ゲム・アーチャーを含めた3人のギタリストが重厚なギターサウンドを構成しています。そもそも、ノエルはリードギターだったので、リズムギターが一人必要だったのが、オアシスです。今回はそれよりも厚みのある構成で、どちらかと言うと初期のレディオヘッドみたいな感じかと思います。
ベースは元ライドのアンディ・ベルです。1999年以降にオアシスに加入していました。今回の復活公演でもベースとして参加しています。ドラムスは、ジョーイ・ワロンカーで、R.E.M.やベックのサポートメンバーだった人です。
そして、キーボードはノエルのソロ時代からの付き合いのある、クリスチャン・マッデンが担当しています。現在のところ、世界ツアーは好評で、オアシス、ここにアリ!という感じのようです。
突然のツアー再開

それに対して、またもや驚愕のニュースが!それは、RADIOHEADが突然ツアーをやる、というものでした。レディオヘッドと言えば、2018年以降、もう7年くらいライブを休止していたからです。
その間、スマイルという3ピースでトム・ヨークとジョニー・グリーンウッドは活動していましたし、もうレディオヘッドとしてライブすることもないのか?と勝手に思っていました。
それと関連するニュースとして、3枚目のアルバム、”OK Computer”の内の1曲、”Let Down”が、TikTok中心に流行してきているようです。当時、シングルカットされたのは、”Paranoid Android”、”Karma Police”の方で、Let Downはいい曲だけども、このアルバムを代表する曲ではありませんでした。
改めて聴き直してみると、メロディがちゃんと立っていて、キャッチーなところの多い曲だと感じました。今の時代には、ダークな2曲よりも、ちょっとした癒し効果のあるLet Downの方がウケているというのが面白く感じます。ツアーも好調且つ、高評価みたいで曲のラインナップも毎回変えているみたいです。
ブリットポップの残響

ここにきて、ブリットポップ時代のバンドが再結成したり、再活動することが増えてきています。90年代当時は、オアシスやブラーを中心に流行したブリットポップバンドが、ここにきて再結成されたり、ツアーを再開するなど活発な活動をしてきています。
ブラーは2年前の2023年に再結成し、ツアーを再開していました。その時点でオアシスの再結成を予想していましたし、クーラ・シェイカーは2006年から活動を再開し、数々のアルバムを発表しています。また、ブリットポップの終盤にデビューしたMUSEも今年、アジアツアーを行なっています。
ブリットポップが再び脚光を浴びている、と感じます。これからも様々な世代に支持されることを期待します。



