2021年夏アニメレビュー前編:Sonny Boy〜たんもし、5秒でバトルや転スラ

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2021年夏アニメのレビューをします。評価は5段階で、1〜5で評価していきます。今回は、前編ということでSonny Boy、探偵はもう死んでいる、出会って5秒でバトルや、転スラの2期の4作品を評価します。

目次 この記事の内容

  • Sonny Boy
  • 探偵はもう、死んでいる。
  • 出会って5秒でバトル
  • 転生したらスライムだった件 第2期

Sonny Boy

今季の話題作といえば、“Sonny Boy”です。アニメーション制作はマッドハウス、監督にはACCAやワンパンマンの夏目真悟、キャラクターデザイン原案に江口寿史と、強力な布陣で覇権確定かと思っていました。

ただ、始まってみると漂流教室のような異世界に飛ばされるスタイルのSFで、かなり難解なところがありました。主人公である長良や、ヒロインの希や瑞穂、ライバルの朝風たちの学校から丸ごと漂流します。

各話毎に徐々に漂流の原因や、各登場人物の背景などが描かれていくのですが、1クール12話という限られた話数の中に情報量が多すぎて、処理仕切れていないのに次々に話が進んでいきます。視聴者の理解が追いついていない状況の中で、話がどんどん進んでいくため、最終話までついてこれる視聴者が少ないのではないかと思いました。

途中で天才少年であるラジダニが色々、解説してくれるのですが、瑞穂の猫のコピー能力と異世界をテレポートできる長良の能力などの関連など登場人物が納得しているだけで、視聴者には伝わりきらないもどかしさがありました。

https://youtu.be/Cm-l8yQPcj8

筆者が投稿したこの記事の動画バージョンです。

また、最終話で希の望んだ世界に帰還することを選んだ長良と瑞穂の境遇が、あまり良くないというのもイマイチな感じでした。最終的に、希が生きていることを知り、前を向いて歩くことを決意した長良のアップで終わります。しかし、このラストで良かったのか・・・。ちょっとモヤモヤするエンドでした。

江口寿史のキャラクターや、曲のカッコ良さなどのいい点もありましたが、話がややこしいのに消化し切れていない点で大きなマイナスもあったので、星は3.5で佳作にはなり得ませんでした。2クールは必要なテーマとスケールの作品だったと思います。

探偵はもう、死んでいる。

『探偵はもう、死んでいる。』は、かなり人気のある二語十原作のラノベ作品をアニメ化したものです。筆者は最初、探偵ものだとばかり思っていたのですが、実は改造人間がいるスペースと呼ばれる悪の組織と戦う、探偵と助手の話でバトルものでした(大汗)。

60分拡大版の1話でメインヒロインのシェスタと助手の君塚との出会いと死から始まります。2話目からはもう一人のヒロインである、シェスタの心臓を移植された少女、渚との出会いが描かれます。

ぶっちゃけ、3話目以降にアイドルものというのが、かなり合わなくて切ろうかと思ったのですが、視聴を続けました。後半でシェスタの死の真相など、見どころもそれなりにはあったのですが、理詰めというよりは勢いで解決するスタイルが合わないためか、評価は星3とします。

アニメーション制作は、角川と数社による共同出資で生まれたENGIという新しいアニメ制作会社です。監督は『宇崎ちゃんは遊びたい!』でキャラデザと総作画監督をしていた栗原学で、脚本は赤尾でこです。

出会って5秒でバトル

『出会って5秒でバトル』は、はらわたさいぞう原作、みやこかしわ作画による同名タイトルの漫画作品が原作のアニメです。ぶっちゃけ、マンガワンで連載していた時には未読だったのですが、アニメ化されて見てみると、結構楽しい能力バトルものでした。

主人公である白柳啓や、ヒロインの天翔優利には、ゲームの参加時に特殊な能力が与えられています。啓にはという相手が思い込んだ能力が使えるという特殊な詭弁家(ソフィスト)が与えれています。そのため、啓は相手に自分の能力を思い込ませるために様々なブラフ(はったり)を仕掛けていきます。


身体能力5倍や、大砲の能力などパワー型の強力な能力があるのに対して、啓の能力はどちらかというと頭脳型の能力です。つまり、頭脳戦主体の能力バトルもので、好きなスタイルの話でした。ジョジョの奇妙な冒険などが好きな人にはオススメできるバトルアニメで、評価は星3.5です。

アニメーション制作はStudio A-CAT、監督は内藤明吾です。1クール12話で、切りのいいところで終わって次のクールを匂わせていました。

転生したらスライムだった件 第2期

『転生したらスライムだった件 第2期』は、2021年冬に1クールと春に転スラ日記を挟んで、夏に2クール目をやって完結しました。つまり2クール分を冬と夏に1クールずつやったことになります。

元は伏瀬(ふせ)が小説家になろうで連載していて、そこから商業誌にて刊行され、2018〜2019年に2クールで第1期が放送され、2021年に第2期が放送されました。スライムのリムル・テンペストとしてドラクエっぽいファンタジー世界に転生した主人公が、テンペストという魔物の国を作っていく話です。

第2シーズンは、テンペストに対してファルムス王国という人間の大国が攻め込んできます。ヒナタ・サカグチとの死闘の間に、部下やテンペスト市民を殺害されたリムルが、彼らを復活させるために、ファルムス軍2万人を贄として魔王に覚醒します。

次に魔王達の宴、ワルプルギスにて、裏で画策していた魔王クレイマンを糾弾し、その陰謀を暴いた後に倒します。かなりカタルシスがあるのが、会議後の戦闘なのですが、結構会議が長かったように思えます。ただ、第1期よりもヒナタという強敵が現れたことで、話の内容がとても面白かったです。

主人公が無双するよりもライバルキャラがいた方が、グッと作品に緊迫感が出ますね。そういった面で、第1期よりも見どころが多かったように思えます。

しかし、第2シーズン合わせて4クール目で、八星魔王(オクタグラム)の一員となったリムル。ベルドラも復活し、これから目が離せない展開となり、映画化も決定しました!アニメーション制作はエイトビットで、監督は中山敦史で星は4で佳作認定です。

後編へ続く

 

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