最近、ギブソン レスポールJr.の弦がよく切れるようになってきました。メインギターのヘリテイジ H-157で弦が切れていないので、単純にギター側の問題だと思いました。そこで今回は、簡単なレスポールジュニアの整備をしてみました。
ブリッジの整備
整備前のストップテールピース
筆者のGibson Les Paul Juniorは、2016年モデルの中古で購入したギターです。レスポールJr.は、サブとして使用しています。最近購入したVOX AC15 C1の特性を掴むことと、曲作りのため、1日2時間くらいはエレキギターを弾いています。
さすがに弦に負担が大きいため、1時間ごとにギターをHeritage H-157とレスポールJr.で交代していたのですが、レスポールジュニアの弦がやたらと切れるようになってきました。
しかも、2弦とブリッジ側が切れることが多く、おそらくブリッジになんらかの不具合が出てきたのではないかと思いました。そこで、さっそく弦を交換することにして(アーニーボウルの10~46)そのついでにストップテールピースを整備することにしました。
サンドペーパーでバリを削る
レスポールジュニアは、レスポールと違い、チューンOマチックはありません。ストップテールピースのみのスタッドブリッジと呼ばれる構造で、テールピースから弦を裏通しして、ペグに引っ掛けるタイプのものです。
ストップテールピースをチェックしてみると、弦の形に磨耗しており、ところどころバリになっているようです。そこで、100番のサンドペーパーを使って、バリを削り、400番と600番で表面仕上げしました。コンパウンドは今回やっていません。
バリを削った後のテールピース
念入りに磨いたおかげで、触った感触ではつるつるしています。この状態なら大丈夫そうなので、ギターの整備を続けていきます。
ギターの整備は重要
今回使用したケミカル用品
右からギタークロス、接点復活剤、ポリッシュ、フィンガーイーズ、レモンオイル
僕の場合1ヵ月に1回は、ギターの弦交換をします。最初に古い弦をギターからはずし、指板材がローズウッドとかハカランダなどの塗装されていないものの場合、レモンオイルで汚れを落とします。これは、フェルナンデスのものが、安くてオススメです。
次にピックアップ付近の汚れをポリッシュとクロスで落としていきます。ラッカー塗装の場合、ラッカー対応のポリッシュでないと塗料が痛みます。筆者は、マーティンのポリッシュを使っています。
次にネックヘッド付近をクロスで拭いていきます。まず弦を張ったら拭けないところから綺麗にするのが僕のやり方です。ブリッジをクロスで綺麗に清掃した後、弦を通していきます。
ストップテールピースの場合、弦を裏通しにする必要があるので、前から後ろに弦を通し、後ろから出た弦を前に持ってきて、ペグに差していきます。ペグの間隔の、1個半分で、1~3弦側の長さは調整し、その部分で折ってポストに差し込みます。この間隔で、ポスト3~4周くらいの長さになります。
4~6弦は、ペグ1個分でオッケーです。というのも巻き弦の場合、ポスト2回りくらいで丁度いいテンションだからです。少し、ポストから出るくらいのところでニッパーで弦を切っていきます。こうしておくと、弦が邪魔にならないので、おすすめです。
弦を張ったら、ボディの隅々まで、ポリッシュとクロスで汚れを落としていきます。これが終わったら、次はネックの裏を拭きます。ガリなど気になる場合は、接点復活剤をシールドのジャックに軽く吹きかけます。
整備の終了したレスポールジュニア
緩んだボルトやネジが有る場合は、クロスで拭く前にレンチやドライバーで締めておきましょう。これらの作業が終了したら、チューニングし、弦を張ったら弦高チェックします。
スケールを当てて、12フレットで1弦1.2~2.0mm、6弦1.7~2.5mmくらいが適正です。今回は、1.5~2.0mmだったので、丁度いい高さです。レスポールJr.の場合ストップテールピースは、高さの調整も兼ねているので、ここでしか弦高を調整できません。チューンOマチックの場合は、ストップテールピースは、テンションの調整という役割になります。
ストップテールピースの整備と、新しい弦で試しても、頻繁に弦が切れる場合は、テールピースを交換する必要があるでしょう。それでもダメなら買い替えなければならなくなるので、この作業でうまくいくことを祈ります。
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