MotoGP 2018 第7戦は、6月17日(日本時間18:00頃)にスペインのカタロニアサーキット(カタルーニャ州)で行われました。スペインでは、年間4回ものMotoGPが開催されており、カタルーニャGPは、第4戦のスペインGPに続く2回目のスペインでのGPということになります。
ル・マン24時間レースとバッティング?
昨年のル・マン24時間耐久レース
今回のカタルーニャGPは、世界3大レースの一つ、フランスのル・マン24時間レースと時間が被っていました。ル・マン24時間レースは、6月16日の15時(日本時間22時頃)からスタートし、6月17日の15時にゴールする24時間の耐久レースです。
モータースポーツファンなら、見たいレースの一つなのですが、今年はMotoGPを優先しました。結局ライバル不在のトヨタ・ガズー・レーシングが1、2フィニッシュを飾りました。1990年代のマツダ以来の日本メーカーの勝利なので、とても興奮しました。
今回のカタルーニャGPで重要なポイントが予選にありました。Moto3、MotoGPクラスで日本人ライダーが奮闘していたのです。
カタルーニャGPの予選での日本人ライダーの活躍
MotoGPの予選で初めてQ2に進出した中上貴晶選手
Moto3(250cc単気筒クラス)の予選から日本人ライダーの活躍が目立ちました。ホンダの鈴木竜生選手が予選3位で、前回と同じくフロントロースタートとなりました。また、同じくホンダの佐々木歩夢選手が4位、ホンダの鳥羽海人選手が6位と日本人ライダーの活躍が目立ちました。
まるで、1990年代に2ストロークの125ccで坂田和人選手や上田昇選手が活躍していた時代を彷彿とさせるようでした。
そして、MotoGP(1,000cc 4気筒クラス)でホンダの中上貴晶選手が、Q2に進出しました!Q2とは、最終予選のことでFP3までの上位10台とQ1の上位2台のみが参加できます。フリープラクティスのタイムで10位以上を無条件で最終予選に、11位以下をQ1という最初の予選に振り分けているのです。
中上選手は、Q1でホンダのマルク・マルケス選手に続く1分39秒台をマークし2位に入りました。Q2では、タイムが伸びず12位でしたが、ルーキーイヤーでQ2進出は立派だと思います。
予選は、結局ドゥカティのホルへ・ロレンソ選手がポール・ポジション、2位にマルケス、3位にドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手が入りました。ロレンソ選手は、今シーズン限りでドゥカティからホンダワークス(レプソルホンダ)に移籍することが決定しています。
来シーズンからは、ホンダワークスでチャンピオン経験者の2人が同じチームになるということで、ホンダにとって心強い編成だと思います。レプソルホンダのダニ・ペドロサ選手の去就が気になるところです。
ロレンソの連勝!
連勝したロレンソ選手
Moto3の結果は、鈴木竜生選手が5位、鳥羽海人選手が6位と奮起してくれました!Moto3での日本人ライダーの活躍に今後も期待大です。
MotoGPクラスは、序盤からホールショットを取ったマルケスをロレンソが抜いてトップに立ちました。3位にドヴィツィオーゾ、4位にヤマハのバレンティーノ・ロッシ選手、という順位です。
ほとんどのライダーがソフトタイヤを選択していたのに対して、マルケスだけがフロント、リア共にハードタイヤを履いていました。同じホンダの中上がフロントミディアム、リアソフトだったことからもマルクのセッティングの好みなのでしょう。
期待された中上選手でしたが、スタートで出遅れ16位を走行中に転倒し、リタイヤしました。その際、KTMのブラッドリー・スミス選手を巻き込んでしまいました。
レースは、そのままロレンソが逃げ切って優勝し、2位にマルケス、3位にロッシ、4位にカル・クラッチロー選手(ホンダ)、5位にペドロサという順位になりました。
3位を走行していたドヴィツィオーゾが、途中でリタイヤし、ロレンソと同じ66ポイントとチャンピオンシップで並びました。チャンピオンシップのトップはマルクの115ポイントで首位、続いて88ポイントでロッシ、3位にヤマハのマーヴェリック・ビニャーレス選手の77ポイントとなっています。
12台が転倒リタイヤとなり、出走26台中、14台のみが完走というサバイバルレースでした。上位3台は終盤にバトルもなく、見所はクラッチローとペドロサの4位争いでした。次のレースでは、競ったレースが見たいです。7月2日のオランダGPが楽しみです!
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