ギタリストにとって、歪みエフェクターは悩みの種で、必ずといってもいいくらい買い替えるものです。MAXON SD-9は、そんな筆者の歪みエフェクター履歴の中でも強烈な印象が残っています。
SD-9は使える歪みペダル
MAXON SD-9は、今から10年前にかなり安く手にいれたディストーションです。どうやら1980年代のオリジナルのようで、緑の筐体もところどころ塗装がはがれていていました。SDとは、ソニック・ディストーションの略です。
同じ企業のIBANEZ TS-9は、今まで何度か使ったことがあります。MAXONは、アイバニーズの国内向けブランドで、9シリーズの筐体は共通です。入手した当初は、それほど使わなかったのですが、家やスタジオでクリーンなアンプに繋ぐとなかなかいい音だったので、自然にエフェクトボードの中に入るようになりました。
トーンつまみを上げすぎると、音が細くなりキンキンします。トーンを12時以下(9時くらいがベスト)にすると、太い音が出るようになります。トーンを絞っても、音抜けが良く、バンドの中でも埋もれない歪みが作れます。
ジャズコのようなクリーンなトランジスタアンプとの相性はばっちりで、音圧もそこそこあり、お気に入りのディストーションペダルでした。セッティングのコツさえつかめば、どこでもご機嫌なトーンの作れる隠れた名器だったのです。
MAXONのディストーション
筆者の当時の歪みエフェクター 左下がSD-9
しばらくメインの歪みとして使っていたのですが、マクソンやアイバニーズのエフェクターによくあるスイッチの故障が出始め、BOSS DS-1に乗り換えました。ブースターのように頻繁に踏まなかったおかげで、2年は持ちました。このタイプのスイッチ(洗濯板)は、BOSSよりも耐久性がないのです(涙)。
スイッチが故障した後も、手放すのが惜しくて手元に置いていたくらい、お気に入りのペダルでした。今は、かけっ放しで使うと言ってくれた知人に譲ってしましましたが、再販された新しいSD-9は、非常に興味があります。
マクソンのディストーションといえば、有名なのがD&Sシリーズです。少しファズ寄りの歪みが特徴です。他には、SD-9の後継ペダルであるSD-01や、発展型のDS-830もあります。MAXONは、Made in Japanにこだわっており、高品質なエフェクターメーカーとして名を馳せています。
SD-9は、スコット・ヘンダーソン、マイケル・ランドウなどが使用していたようです。TS9の方が有名ですが、隠れた名器として、SD-9を使ってみてはいかがでしょうか?
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