ホンダの作った交換式モバイルバッテリーの描き出す未来

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2017年の10月に幕張メッセで開催されたCEATEC JAPAN 2017で、興味深いモビリティ向けの充電システムが発表されました。Honda Mobile Power Pack Exchanger Conceptと名付けられた充電ステーションは、交換式バッテリーを使った、新しいシステムです。

バッテリー交換式が描き出すモビリティの未来

電気自動車(EVカー)や、電動バイクの弱点はいうまでもなく充電時間の長さです。最低でも3~40分かかる充電時間が、EVカー普及の最大の障壁となっていました。

Honda Mobile Power Pack Exchanger Conceptは、再生可能エネルギーを利用して発電した電力を蓄えることのできるHonda Mobile Power Packの充電ステーションです。

モバイルパワーパックの電池が少なくなったら、この充電ステーションで充電済みの新しいバッテリーパックと交換できるシステムなのです。

ユニットの交換だけで、満充電できるので、ガソリンの給油よりも時間が短いかもしれません。これにより、従来の電動モビリティの欠点であった充電時間の長さは、解消されたことになります

このシステムを応用することで、モビリティによる排気ガスがゼロになる未来も近くなってきました。

ホンダ・モバイル・パワー・パック搭載モビリティ

Honda Mobile Power Pack Charge & Supply – Portable Concept

Honda Mobile Power Pack Charge & Supply – Portable Conceptは、モバイルパワーパックを過般式の台車に入れて活用するシステムです。ポータブルな屋外電源として機能することのできる、排気ガス0のユニットです。

PCX ELECTREC

PCX ELECTRECは、ホンダの最新スクーターである2018年式のPCXをベースに、ホンダ・モバイル・パワー・パックを主電源とした電動バイクです。

2018年秋頃、販売予定ということですが、細かいスペックなどは不明です。家庭用コンセントで充電もできるようです。PCXのハイブリッド仕様車は、世界初の量産ハイブリッドバイクとなります。発売は夏ごろになる予定です。

4W-Vehicle Concept

ホンダ・モバイル・パワー・パックを電源とした小型の4輪モビリティが、4W-Vehicle Conceptです。2人乗りの4輪車で、荷物の運搬やレジャーなどに使用できます。

その他の、モバイルパワー・パック搭載ユニットとして、3E-A18というAI搭載のロボットや、3E-D18といった荷物運搬用のAI搭載のロボティクスデバイスなどがあります。

EV時代のスタンダードとなるか?

このように小型のバイクや、小型自動車などで交換式バッテリーが普及していくと、電気自動車のような大出力のバッテリーも交換式になっていくのではないでしょうか?

日本では、火力発電が主流で、まだまだ再生可能エネルギーは普及していませんが、乗り物による排気ガスによる大気汚染は、電気自動車や電動バイクの普及で0に近くなるでしょう。

それこそが、ホンダの描いた夢であり、乗り物のこれからの未来に繋がっていくと思います。

※2019年7月追記

電動モトクロッサー CR ELCTRICや、無限のマン島TTに投入している神電など、ホンダはレースの分野にも積極的に電動化をやってきています。2019年からは、MotoEが開催されるなど徐々に二輪の世界でも電動レースがポピュラー化してきています。

 

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