前から思っていたことなのですが、自民党1強政治がもたらしたのは、政権の驕りによる腐敗と、国会軽視と法律違反という事態を招きました。国会は、立法の最高機関であり、国民によって選ばれた国会議員によって議論される場所です。
■国会をテレビ中継で見て思うこと
国会は、行政を問いただすことの出来る場所であり、内閣の大臣及び、行政を担当している官僚は、与野党の議員に対して、説明をする義務があるのです。
先月と今月の裁量労働制のデータ改竄問題と、森友学園の文書書き替え問題での答弁は見るに耐えないものでした。厚労省のデータ改竄は、裁量労働制を導入した企業の実際の残業時間を少なく見積もるものでした。
先日、朝日新聞のスクープ記事によって森友学園に関する公文書の書き換えが発覚しました。あろうことか、公文書を財務省が改竄したということです。
公文書の改竄は、法律としては、1年以上10年以下の懲役という厳しい刑罰が適応される犯罪です。国の国庫を管轄する財務省が、重大な犯罪に加担したとなれば、日本の国家としての信用は地に墜ちたというべき事態なのです。
そして、野党が質問する時間に国会中継を見ていて思ったのですが、厚労省も財務省も、とにかく歯切れの悪い答弁に終始していました。特にひどかったのは、改竄前の文書の存在を聞いているだけなのに、「検察の調査に協力しているので、お答えできません」というものでした。
僕が議員だったら激昂しています。国会は、立法の最高府であり、国会議員が提出を求めた文書に対して官僚は、すみやかに資料を出す義務があります。「調査によって云々」というのは、国民の知る権利や、代表である国会議員に対して、行政が秘匿することを正当化できる言葉ではありません!
そして、更に文書の存在について問い質したところ、同じ答弁で切り抜けようとしていました。前からおかしいとは、思っていましたが、これほどまでに行政が歪められているとは・・・。
信じたくないですが、この国はもう終わっています。ここまで官僚が安倍政権の設置した内閣人事局によって腐敗してしまっているとは、慙愧の念に堪えません。
■森友も加計も総ては安倍と日本会議の仕業
これからは、安倍首相ではなく、安倍と書きます。なぜなら今の内閣は、自ら行政を行う資格を手放したのですから。
森友も、加計も総ては、安倍と日本会議の主導した出来事です。日本会議は、神社や仏閣などの宗教団体が主導して出来た日本の極右組織であり、安倍晋三と、内閣のメンバーは、ここに所属しているのです。
連立を組む公明党もそうですが、宗教が政治に口出しすることはご法度です。昔から宗教家が政治を操るとろくなことになりません。極右団体が日本の総理大臣に影響を与えるなど、あってはならないことです。
森友学園の籠池氏は、日本会議のメンバーでした。加計学園の理事加計孝太郎氏は、安倍の腹心の友であり、日本会議の別働隊である育鵬社の「教科書改善の会」の賛同者でした。
更に、安倍昭恵夫人は、森友学園の名誉校長に就任していました。森友疑惑が持ち上がったときにも、再三安倍昭恵の証人喚問を野党が求めましたが、安倍は却下し続けました。
これだけでも、昔の良識のある政治家なら辞任していたでしょう。なぜなら関係性を完全に否定できない段階で、詰んでしまっているからです。本来なら1年前の段階で辞任するべきであり、内閣総辞職で事態は収まるはずでした。
しかし、当事者である籠池氏の証言による安倍との食い違いが多く、財務省側には、安倍の答弁を助けるための方策が必要でした。なぜなら、内閣人事局によって、生殺与奪の権限を内閣府が握ってしまっているのですから。
当時の佐川理財局長が、あれほどまでに安倍政権をかばった理由が、内閣人事局の存在です。民間会社でも、人事というのは、非常に影響力のあるものです。
しかし、これにより財務省、近畿財務局は現在、窮地に立たされています。安倍のやったことの尻拭いをするために公文書偽証という重罪にまで手を染めてしまったわけです。
そして、そもそもの疑惑を作った元凶は、総理大臣としてぬけぬけと国会の椅子に座り、財務省を盾にして、知らぬ顔をしているというわけです。これで調査するとは片腹痛いです。なぜなら、与党の自民党や、官僚組織が疑われているのですから。
■電通とメディアの背後に安倍一派
日本で最大の広告代理店といえば、いうまでもなく電通です。最近のメディアが、安倍一派のでたらめぶりをまともに報道しないのも、電通による圧力が原因だといわれています。
特に酷いのは、福島第一原発事故の際の報道です。以前のブログにて真っ先にメディアの嘘を指摘したのですが、電通によるもみ消し工作と安倍一派のせいで、原発の再稼動が容認されています。
今の安倍のやっていることも、これの延長線上で、目新しいことではありませんが、主要メディアのトップと会食など、絶対に総理大臣がやっていいことではありません(どこが公平な報道だ!)。
さらに、安保法案や共謀罪など、国民の自由や権利を必要以上に侵害し、憲法上で整合性の保てない集団的自衛権を法律によって書き加えました。森友、加計問題が表面化し、進退問題にかかわってくると、誤魔化すためだけに昨年衆院を解散しました。
それだけでは飽き足らず、安倍の構想している憲法改正案では、緊急事態条項によって、国会議員の任期延長や、個人の権利の制限まで盛り込まれています。
間違いなく、第二次世界大戦時の内閣並みの最悪の内閣です。自由民主党は、中道右派ではなくなり、安倍の悪事の片棒を担ぐイエスマンだらけになってしまいました。
今回の件だけでなく海外にばらまいた54兆円もの国家予算を含めて、安倍のやった悪事は清算されるべきであり、自民党の日本会議出身議員は、全員辞職してもらいます。
そして、日本会議の解体と、電通の倒産、もしくは健全化、マスコミと記者クラブの関係の見直し、政権交代のできる状況を求めます。これらの要求を受け付けないなら、国民の方で日本政府を訴えることも法的には可能な状況です。
最後に本気で腹を立てているので、一言いいます。こら、安倍一派!てめーら、民主主義舐めてんじゃねーぞ!
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全く同感です。ここらで正義の実現のための運動をおこしませんか?「財務省と東大にゴミを捨てないで下さい!例えゴミの排出機関でも、その敷地にごみを捨てるのは止めましょう」「霞が関はゴミ捨て場ではありません。なるべく捨てないで下さいね!」「霞が関と東大にゴミを捨てさせない運動」を展開しませんか?
コメントありがとうございます。今の現状は、安倍を初め自民党内の腐敗を放置してきたことに原因があると思っています。右や左などのイデオロギー以前の問題で、国民全体で危険な安倍政権を打倒する必要があると思っています。
ごめんなさい!パソコンの調子が悪く、やっと直しに行ってきました。その間メールの送受信ができませんでした。僕もイデオロギー以前の立場に賛成で、普通の大人の感覚で、この現状は最悪ではないでしょうか?ただ野党もだらしのない党ばかりで、うんざりしてしまいます。自民党はその2割弱は利権を伴った応援者で、何をどのようにしようが、絶対的に応援する人なのです。(私もその中にいたのでよくわかります)その人たちに何を言っても動じないし、無意味でしょう。問題は実際に、利権を受け取ってない人々が何故自民党を応援するかですね。
結局のところ、自民党自体もどうにかしないといけない状況ですね。それでも選挙で残りの8割が自民党以外の受け皿になる政党に投票すればいいのでしょうが、野党がこれだけ分裂すると厳しいです。昨年に行われた衆院選で、自民党に投票した人もいたわけですから、大城さんのおっしゃる利権を伴った応援者というものの存在の大きさを感じます。しかし、ここまでのことをされて、黙っている国民ばかりではないと思います!頑張って今の現状を変えていくことが重要です。
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