前回の2018年春アニメ紹介の続きです。5作品ずつ、2018年の4月頃から始まったアニメを紹介しています。今回は、筆者が普段から愛読しているヤングジャンプ連載作品のアニメを中心に解説していきます。
ゴールデンカムイ
出典 http://www.kamuy-anime.com/
『ゴールデンカムイ』は、週刊ヤングジャンプで連載中の野田サトルの同名漫画を原作にしたアニメです。日本テレビ系列の月曜日の深夜枠MANPAで関西では放送されています。
原作の方は、ヤングジャンプで毎週購入して読んでいます。単なるアクション活劇というだけでなく、アイヌ(北海道の民族)の文化や風習、食に関しても詳しく描かれており、毎週楽しみにしている漫画です。
「カムイ」とは、アイヌ語で神格的な高位の霊のことです。明治時代末期の北海道を舞台に主人公の日露戦争帰りの元兵士杉元佐一と、アイヌの少女アシリパが、黄金争奪戦に加わって活躍していきます。
シリアスな展開とコミカルな部分が絶妙にブレンドされていて、原作のイメージとおりにキャラクターが生き生きと描かれています。個人的に気に入っているのは、脱獄王白石です(笑)。製作は、『虐殺器官』のジェノスタジオ、監督は難波日登士(三條なみみ)です。
東京喰種:re
出典 https://www.marv.jp/special/tokyoghoul/
『東京喰種:re』は、石田スイのヤングジャンプ連載中の同名漫画のアニメ化作品です。東京喰種は、すでに2014年と2015年に第1期と第2期の√Aに分けて放送されており、本作は東京喰種:reからの話のアニメ化となっています。
製作は、アニメ第1期と第2期と変わらずスタジオぴえろが行っています。監督は中嶋敦子(白鳥あずさ)です。地上波での放送は、サンテレビ系列毎週火曜日深夜2時となっています。
前作までの主人公、金木研が別人格となり、佐々木琲世となって登場しています。佐々木がインター(教官)として指導しているクインクス班のメンバーを中心に、グール(人を捕食する存在)を取り締まる側から描いています。
前回までは、グール側、今回は捜査官側での視点で描かれることにより、物語に深みをもたらしています。金木がハイセになった経緯は、後々明かされることになります。スタジオぴえろの作画によって、赫子(かぐね)やクインケの描写が漫画よりも精密に描かれており、迫力のある戦闘シーンとなっています。
多田くんは恋をしない
出典 http://tadakoi.tv/
『多田くんは恋をしない』は、『月刊少女野崎くん』の制作チームによるオリジナルアニメです。放送は、サンテレビの毎週木曜深夜0時からです。
月刊少女野崎くんは、マンガ家の野崎くんを中心としたドタバタコメディです。男らしい外見の野崎くんが実は売れっ子少女漫画家夢野咲子というギャップによるギャグには、毎回笑わされました。
多田くんは恋をしないでは、主人公の多田くんが写真家を目指していることもあり、カメラが一つのキーワードとなっています。ちなみに多田くんが愛用しているのはニコン D7200です。
ヒロインのテレサは、ヨーロッパから留学しており、多田くんの祖父の経営している喫茶店の近くのホテルに滞在しています。テレサと共に行動しているアレクが侍従のような振る舞いをしていることから、高貴な身分であることがわかります。
月刊少女野崎くん同様、コメディタッチで描かれています。同じ写真部(光画部)で展開されるコメディものとしては、ゆうきまさみ原作のアニメ『究極超人あ~る』がありました。制作は動画工房で監督は山崎みつえ、シリーズ構成、脚本は中村能子です。
シュタインズ・ゲート ゼロ
【第6話】水曜日から放送の第6話「軌道秩序のエクリプス」先行カットとあらすじを公開しました!
また公式サイトでは第5話までの詳細あらすじも掲載中!各話の<MORE>ボタンから読んでください!https://t.co/7RrNT4bSNf #シュタゲゼロ pic.twitter.com/Glk4bg2GCD— STEINS;GATE TVアニメ公式 (@SG_anime) 2018年5月14日
『シュタインズ・ゲート ゼロ』は、前作”STEINS;GATE“の続編にあたるアニメです。続編というのは、少々語弊があり前回の結末とは異なる世界線での続編というべきでしょう。
シュタインズ・ゲートは、Dメール(過去にメッセージを送る装置)によって過去を改変することによって様々な世界線が存在しています。本作シュタインズ・ゲート ゼロでは、前作のメインヒロインの牧瀬紅莉栖が死亡した世界で始まります。
シュタインズ・ゲートは、元々Xbox360のアドベンチャーゲームで、前作はゲームでいうところのトゥルーエンドの結末でした。どちらかというと中盤までは、コメディ要素が強く、終盤にさしかかるとシリアスな展開が多かったです。
対照的に、シュタインズ・ゲート ゼロは最初から陰鬱な雰囲気で始まるので、暗いアニメと思われるかもしれません。しかし、コメディ要素は残っているので、これから明るい方向に向かうのかもしれません。
ちなみに筆者は、アニメは見ていますがゲームは未プレイです。製作は前作同様WHITE FOX、監督は川村賢一です。放送はサンテレビで、毎週水曜日の深夜2時からです。
ひそねとまそたん
出典 http://hisomaso.com/
『ひそねとまそたん』は、『シン・ゴジラ』の樋口真嗣の初アニメ総監督作品です。脚本に岡田磨理、メカニックデザインに河森正治という豪華スタッフと作画に定評のあるアニメスタジオ、ボンズ制作という強力な布陣のアニメです。
OTF(変態飛翔生体)と呼ばれるドラゴンを航空自衛隊が、管理運用していて、通常は戦闘機などに擬態しています。OTFは、体内に熱を蓄積するので、時々空を飛ばして熱を放出することが必要なのです。
主人公、甘粕ひそねの相棒であるOTFまそたんは、空を飛ぶときF-15Jイーグルに擬態(F形態と呼ばれる)しています。まそたんと通常のF-15Jとの見分け方は、機首部分のナンバーです。999となっているのがまそたんで、他のナンバーの機体は普通のF-15Jです。
今のところ、ひそねとまそたんは航空祭でのアクロバット飛行しか、活躍していません。コメディタッチで描かれていますが、自衛隊機やメカの描写もマニアックで、さすがに樋口真嗣だと思いました。
他に気になる作品について
出典 http://darli-fra.jp/
その他にチェックしているアニメは、2018年冬から2クールやっている作品です。『グランクレスト戦記』や、”BEATLESS”、『ダーリン・イン・ザ・フランキス』、『バジリスク~桜花忍法帖~』、『覇穹 封神演技』など合わせると15作品毎週チェックしていることになります。
また、現在アニマックスで月~金に再放送中の日本サンライズ第1作で、富野喜幸監督の『無敵超人ザンボット3』も見ているので、かなりの本数となってしまいました。これにより、『ヲタクに恋は難しい』のように視聴を断念した作品もありますが、今季アニメは見たい作品が多いので、頑張ってチェックしていきたいと思っています。
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