長い間やっていたRock名盤解説の番外編として、前回紹介したアルバムとは違った選考基準で何枚か選んでいきます。今回は、年代別にする予定はないのですが、もう一度名盤解説を復活させたいきさつなどを書いていきます。
メジャーなバンドにある代表作以外の名盤
ビートルズや、クィーン、レディオヘッドなどのメジャーなバンドには、必ず定番のアルバムが複数あります。クィーンの場合だと、4枚目の”A Night at The Opera”や前回紹介した”A Night at The Races”などの他に、“News of The World”、”Jazz”、”The Game”といった優れたアルバムがたくさんあります。
名盤解説は、年代順に時代を変えたアルバムを中心にして1960年代から10年単位で4枚ずつ紹介していきました。最終的に16枚までのアルバムを紹介したのですが、これだとどうしても語りきれない名盤が出てしまいます。
ロックバンドにとって、キャリアを確立するためには、複数の優れたアルバムをリリースする必要がありました。セックス・ピストルズのように“Never Mind The Bollocks”1枚だけでスターダムにのし上がるバンドもありますが、これは稀有な例です。
そしてビートルズのように、制作したアルバムの大半が名盤という例もあります。7年半もの期間トップグループであり続け、名盤を最後までリリースし続けたという例も極めて稀であるといえるでしょう。
あまり有名ではないミュージシャンの名盤
ビートルズのように有名なバンドでない場合でも、海外ではシーンに影響を与えたバンドやミュージシャンがたくさんいます。ピッキング・ハーモニクスを開発したロイ・ブキャナンのような名ギタリストも日本ではあまり知られていません。
1990年代のイギリスのバンド、ザ・ヴァーヴのようにオアシス、ブラーほどメジャーではないものの、上質なアルバムを制作している例もあります。これは、日本ではトップチャートしか知られていないので、起こる現象だと思います。
新しいRock名盤解説
次回から始めるRock名盤解説のファイルナンバーは、17からになります。この17番目からは年代順ではなく、筆者がランダムで選考したアルバムを紹介していくことになります。
色々なアプローチでロックについて書いてきましたが、アルバム単位で解説する方が、自分の性に合っていたと思います。最終回をやってから再開するのも気恥ずかしいのですが、これからもRock名盤解説をよろしくお願いします!
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