今回紹介するアンプは、Fender Japanの小型アンプ、Fender SVD-20CEです。ジャズコ対策にトランジスタ(ノーマルチャンネルのみ)のスピーカー2発の小型アンプとして12年前に購入しました。
目次 この記事の内容
- ジャズコ対策に最適なトランジスタ練習アンプ
- ジャズコ対策その1:ノーマルチャンネル+歪み
- ジャズコ対策その2:プリアンプの活用
- SVD-20CEの現在
ジャズコ対策に最適なトランジスタ練習アンプ
筆者の投稿したこの記事の動画バージョンです。
筆者ことtkd69は、先代のSD-20CEも使っていました。ドライブ系はバルブチャンネルで、12AX7管を1本使った歪み系のチャンネルです。筆者(tkd69)の使い方は限定されていて、ノーマルチャンネルもしくは、エフェクトループのアンプイン端子(リターン)に接続して、マルチなどのプリアンプを使用するものでした。
ぶっちゃけ、2万円台で購入出来るので、先代もジャズコ対策として購入しました。つまり、クリーンにお気に入りの歪み系ペダルをかまして、シュミレートするためです。セレッションの8インチ2発というアンプの構造そのものがジャズコに近く、フェンダーチックな外観もカッコ良かったので、購入しました。
SD-20CEにはスピーカーシュミレーターが無かったのですが、ぶっちゃけジャズコ想定のため、一番いらない機能がSVD-20CEに搭載されたことになります。SD-20SEは5年ほど酷使した後、壊れたので後継モデルを2008年頃に、そのまま購入したということになります。
当時、バンドでメサ・ブギーのV-TWINや、BOSS GT-6などでプリアンプのトーンを作っていたので、リターンと同じ効果のあるエフェクトループ機能も重宝しました。アンシュミをプリアンプにして、ローランドJC-120のリターンに差すというやり方は、電車で移動する場合の苦肉の策の一つでした。
ジャズコ対策その1:ノーマルチャンネル+歪み
tkd69が所有していた歪みペダル類
問題は、前述のプリアンプが重いということにつきます。バンドのスタジオ練習に、真空管の入ったプリアンプや、重たいGT-6を運ぶのは苦痛なので、歪み系のペダルを使ってみることを試しました。
SVD-20CEのクリーンは、トランジスタなのでジャズコに近いトーンが出ます。また、トーンはトレブルとベースのみなのですが、この2つのつまみの組み合わせでも、そこそこいいクリーンが出来ます。ギブソン系だとトレブル6、ベース4、ボリュームは2〜3といったアンプ側のセッティングをしていました。
オールチューブのツインリバーブみたいな真空管特有のクリーンは出ませんが、トランジスタの特色であるボリュームをある程度上げても歪まないクリーンが作られます。セレッションの8インチが2発という構成も、ジャズコを想定したクリーン作りに役立ちました。
フロントパネル部 左側がノーマルチャンネル 右がドライブチャンネル リバーブ キャビシュミ
2つのチャンネル共通で使用出来るリバーブもあり、色々な歪みエフェクターと組み合わせました。一番好きなトーンは、Maxon SD-9とBOSS BD-2です。SD-9は、ディストーション系の中でも音抜けのいい、ディストーションが得られました。ただ、洗濯板スイッチがお亡くなりになってしまい、AnalogmanのBOSS DS-1を購入しました。
BD-2は、ノーマルでもお気に入りのジャキジャキしたオーバードライブでしたが、もう一歩良くしたいので、RE-Jでモディファイしてもらいました。ソロ時のブースターも、IbanezのTSシリーズから、BOSS SD-1にして、直列で歪み系エフェクターが3つ並ぶという今の状態になったというわけです(大汗)。
ジャズコ対策その2:プリアンプの活用
SVD-20背面の端子類エフェクトループとフットスイッチの端子がある
一番手っ取り早いのは、プリアンプを用意して背面のエフェクトループのアンプイン端子に接続するという方法になります。高価なメサ・ブギーのV-TWINを愛用していた筆者は、真空管2本による豪華なトーンに酔いしれていました。
最初はトレブルが伸びなかったので、V-ツインのプリ管をエレハモ製の12AX7に差し替えました。これにより理想的なトーンは得られました。しかし、ボード内部の重量が重くなり、持ち運びに苦痛を伴いました。
デジタル技術の進歩は素晴らしく、BOSS GT-6が登場するとそれまでのマルチのアンプシュミレーターと比較にならないほど、いいトーンが作れました。そこで後継のGT-8が登場した時期に、中古で安くなったGT-6を購入して、一時期使っていました。
この方法も、結局電車で運ぶのが手間に感じたので、あまりやらなくなり、結局コンパクトに戻りました。KORG AX-3000Gとか、POD XT LIVEとか、様々なマルチを試しましたが、最後はコンパクトに戻ってしまいます。
SVD-20CEの現在
現在のFender SVD-20CE
自宅練習用アンプとして、オールチューブのVOX AC15C1を購入して現在は、そちらをメインにしています。たまにSVD-20もエフェクトループの実験したり、スタジオでジャズコを使う前のリハーサルにしたりしています。
バンドや、ライブハウスなどでジャズコを頻繁に使うなら、またSVD-20の出番は増えそうです。最近、スピーカーシュミレーターからノイズが出始めたので、ROLAND JC-22なんかもいいかもしれません。
というのも、SVD-20CEは既に絶版になっていて、購入するとしたら中古でしか手に入らないからです。ROLAND JC-22は、小型練習アンプとしてSVD-20同様の条件を満たしたアンプなので、次にジャズコ対策用とするならJC-22を購入すると思います。
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