前からキャンプしてみたかった川湯のキャンプ場木魂の里に行ってきました。愛車のホンダ CRF250Lでのツーリングの道中色々なところに寄ってみました。
目次 この記事の内容
- 出発〜谷瀬の吊り橋
- 笹の滝と林道内原線
- よく整備された川湯キャンプ場
- 川湯の公衆浴場は安くてオススメ!
- 熊野本宮大社と復路
出発〜谷瀬の吊り橋
谷瀬の吊り橋
夏の間気温がとても高く、ロングツーリングしていませんでした。最高気温が35度を超えると、熱中症になる危険もあるので、ツーリングは9月まで待ちました。天気予報を確認すると、9日と10日は快晴で気温は高いものの絶好のキャンプ日和だと思いました。
前日にホームセンターやスーパーに寄って虫除けの蝋燭やら、食材を買い込んで、荷造りし、候補地をネットで絞り込みました。今回は、一度も利用したことのないキャンプ場で、前から行ってみたかった川湯のキャンプ場に行くことにしました。
下道オンリーで片道132km、グーグルマップで約3時間のルートです。途中で休憩したり、寄り道したりする予定なので、6時間くらいかかると考え、計画を立てました。
キャンプ場には、明るいうちにテントを張る必要があるので、午後3〜4時頃には到着しなければなりません。当然ながら午前中の出発が必須なので、8時30分に起床し、9時30分に出発しました。
いつも通り、府道32号線の喜志大橋を東に抜けて、国道166号線に入って竹内峠を走り、県道30号線を走ります。僕はここから慣れた24号線で南下して、本陣で左折して国道168号線に入るルートで走りました。
日中の気温が33度を超えていたので、水分補給のため途中のコンビニに寄りました。今回のツーリングでは、数えきれないくらい500mmの水やお茶を買ってモトフィズのフィールドシートバッグのペットボトル入れに常備していました。
R168に入って少し進んだところにある(出発してから40km地点)ガソリンスタンドで給油しました。CRF250Lは、ツーリングだとリッター30km以上で200kmくらいの航続距離があるので、ここで給油しておくと往路は十分な距離を走ることができます。
また、山奥のガソリンスタンドよりも安いので、市街地に近いところで給油しておくと多少なりとも節約できます。スタンドで11時ころだったので、昼食はいつもの吉野路大塔でと思っていたのですが食堂が休みでした(涙)。
食事のために立ち寄る予定のなかった、谷瀬の吊り橋に向かいました。R168をひたすら南に向かって走ればいいので、ナビは不要でした。12時過ぎには到着し、ちょっとおしゃれなカフェ・スプルースでランチを食べました。
オムライスとサラダ、飲み物がついて1,000円のランチはオススメです!また、水をたくさん用意してくれて、助かりました。今回は、吊り橋は横から撮影しただけです。高い所が苦手なので吊り橋は渡りませんでした(大汗)。
笹の滝と林道内原線
笹の滝(奥に行けず全体像は撮れなかった)
今回、途中で寄る予定だったのが、日本百名滝の一つ笹の滝です。R168を南下していくと、湯泉地温泉よりも手前のところに、大きな「笹の滝」と書かれた看板のある左折して入る分岐があり、案内に従って進んでいくと、舗装林道内原線に入ります。
内原線は、アスファルトがひび割れていて、狭く苔の生えた林道なので、小型のSUV車かバイクでないと通れそうにもありません。途中でレクサスのSUVとすれ違いましたが、よくあんな大きなSUVで舗装されてはいるけど、狭い林道走るなあと感心しました。こういうところは、車の場合ジムニー一択です!
荷物を満載しているとはいえ、オフ車のCRFにはなんてことのない道だったのですが、ガードレールのない区間も多く、日中でも暗い道なので注意が必要です。ただ、途中の路面に生えていた苔だけはよく滑るので怖かった・・・。
今回は、キャンプが主目的のため、オフブーツではなくライディングシューズでしたが、林道走るならブーツを履いてきた方が良かったのかもしれません。しばらく進むと、茶屋と駐車場がありました。
少し迷ったのですが、先に進むと笹の滝入り口が!急な登り坂でのUターンは大変でしたが、なんとかやり遂げました。すると、先刻の駐車場にホンダ PCX150が停車していました。PCX乗りの男性は、どうやらここに駐輪するかどうか迷っていました。先には、駐車場がなかったので、茶屋の前の駐車場に停めることを勧めました。
滝川林道の看板
それにしても、舗装林道とはいえ、荒れた路面をよくPCX(スクーター)で来たものだと感心しました。せっかくなので、PCX乗りの人と笹の滝散策をしてみました。入り口から左手には、滝の全体像は見えないものの、澄んだ水と滝の支流が見えました。マイナスイオン効果と500mの標高のため、かなり涼しく感じました。
ぶっちゃけ、入り口からの階段は濡れているため滑りやすく、先に進むにはちょっとしたトレッキングシューズが必要な感じに道が荒れていました。このまま進むのは無理だと判断して、今回は先に進むことを諦めました。
滝の入り口から少し登ったところには、林道滝川線の看板があり15kmで行き止まりの表記がありました。後から知ったのですが、この林道進むと不動滝を見ることができたようです。
オフブーツ履いてないし、ここから15kmだったら下手したらキャンプ場の到着時間が遅くなるかもしれないので、滝川線は止めました。その代わり内原林道の出口まで、PCX乗りの人と一緒に行くことにしました。
途中でPCXが、苔のためリアが思い切り滑るというハプニングがありましたが、かなりうまい人で見事に立て直しました。CRFも時々滑っていました(汗)。お互いに達成感のようなものを感じつつ、挨拶して別れました。
よく整備された川湯キャンプ場
キャンプ場に到着したCRF250L
そこから、十津川村の道の駅でトイレと水分補給に立ち寄り、翌日の朝食用のパンを購入しました。R168をそのまま南に30kmほど進んでいくと、右手に熊野本宮大社が見えてきました。
R168からR311号線になり、右折して県道45号線に入ります。大塔川を超えたら右折して県道241号線に入り、そのまま241号線を進んで行くと、左手に川湯野営場 木魂の里の看板があります。
左折して橋を渡ったら、また左に降りて受付のある建物があるのですが、芝生のサイトに行く場合は、そのまま進んで芝生サイトの手前の駐車スペースにバイクを駐輪します。最初、停める場所がわからずに、受付近くの空いたスペースに駐輪してしまいました。
受付に誰もいなかったので、指定された番号に携帯で電話すると、10分後に戻ると告げられました。その間、テントを設営してもいいとのことだったので、バイクや車の乗り入れのできない芝生のサイトから川のサイトまでバイクを押していきました。
しかし、川辺のサイトは台風の影響で狭くなっており、川の向こうでは工事もしていました。芝生と違って岩の多いサイトで、車やバイクが乗り入れできたり直火ができるのですが、寝心地を取って芝生サイトを選びました。
駐車場まで引き返し、バイクを駐輪しました。ここで、午後4時過ぎだったと思います。バイクを停めた時に、若い管理人さんが近寄ってきて、キャンプ場の利用料800円と、バイクの駐輪代200円を手渡しました。
ここのキャンプ場には、洋式の水洗トイレがあり、炊事場もたくさんあって設備が整っています。分別して捨てられるゴミ箱もたくさんあるので、バイク乗りにとって過ごしやすいキャンプ場です。
まだ日が高かったので、急ぐ必要はなかったのですが、先にテントを張りました。ノースイーグルの1〜2人用の安いテント(8,000円くらいで購入)ですが、結構しっかりしていて10回くらい使用しています。ただ、ハンマーだけはプラスティックなので、しっかりした鉄製のものを別途購入して入れ替えています。
設営したテントと荷物
設営は、30分くらいで終了しました。岩の多いサイトよりも芝生の方がペグが打ち込みやすいというメリットがあります。このノースイーグル・ツーリングドームIIは、ソロツーリングにオススメなコンパクトな収納サイズのテントです。最近では、後継のツーリングドーム220も出ています。
どうにか、テントを設営できたら隣のカワサキ W650に乗ってきたバイク乗りの初老の人と仲良くなりました。京都の奈良に近いところから来たようで、バイク歴がかなり長いベテランです。
どうやら、大塔川で水浴びをしていたらしく、川湯の公衆浴場が歩いて10分くらいのところにあることを教えてもらいました。テントも設営したし、さっそく温泉に向かってみました。
川湯の公衆浴場は安くてオススメ!
川湯のある大塔川
川湯と言えば、12月〜2月のシーズン中に利用できる仙人風呂と川を掘ったら湧き出る温泉ですが、今回は、公衆浴場に行きました。利用料金はなんと250円!シャンプーや石鹸などは別に50円で購入する必要がありますが、筆者は買わずに手洗いしました(笑)。
浴槽は、メインの一つのみですが、そこそこ広く、大人5〜7人くらいは入られる広さがありました。問題はシャワーの温度調整ができないことですが、桶に水とお湯で調整すればいけるので、困ることはありませんでした。
アルカリ性単純泉の泉質はとても素晴らしく、ツーリングの疲れも一瞬で吹き飛びました。貸切状態で広い浴槽を占有できる贅沢は、何者にも代え難いものがありました。安価で誰もが入浴できる歴史のある浴場の雰囲気が良かったです。
そろそろ暗くなってきたので、急いで戻り、テントの前で夕食を用意しました。前日に、スーパーで買っておいた袋ラーメンとおかゆをクッカーとキャプテンスタッグのガスバーナーで調理して、鶏肉の缶詰を食べました。
クッカーで袋ラーメンを調理する場合、麺は2つに折って、スープは控えめに入れます。クッカーの容量が普通のドンブリよりも少ないため、この調整をしないとスープが濃くなり過ぎてしまいます。外で食べる袋ラーメンは、かなり美味しく感じられます。
色々やっていると8時頃になり、隣のおじさんも帰ってきたので、星を眺めながら雑談しました。UFO探したり、とても楽しい時間が過ごせました。9時30分過ぎには、就寝のためお互いテントに潜りこみましたが、なかなか暑くて寝付けなかったです。結局1時過ぎまで起きていました。
熊野本宮大社と復路
今回宿泊したキャンプ場
翌朝は、6時に起床しました。起きると隣のおじさんは、すでに朝食を作っていて、僕も食事の準備をしました。道の駅で購入したパン2個と、クッカーとガスバーナーで沸かした湯で入れたスティックコーヒーというシンプルなものでした。
撤収する前に、テントやタオル、上着などを乾かしていました。夜露がテントを濡らすので、前室に荷物やシューズを入れておくと、濡れずにすみます。バイクカバーを持参して、バイクにかけたカバーの中にヘルメットとグローブを入れています。
テントも畳んで、準備完了すると8時過ぎになっていました。先に隣の人のW650が出発しました。今回会ったバイク乗りは、皆いい人達でした。
熊野本宮大社 本宮・第3殿
熊野本宮大社は、往路でも見かけたので、川湯からは少し戻ったところにあります。5kmくらい走っていたら左手側に駐車場がありました。9時頃には気温が上がっていて、158段の石段を上がる頃には、汗をかいていました。
以前乗っていたホンダ NC750Sの慣らしツーリング以来ですので、4年ぶりの熊野本宮大社です。案内にしたがって、参拝しました。以前見た大鳥居は今回は行ってません。とても暑かったので、離れた所まで歩く気力が無かったです。
ちょっと早いタイミングでしたが、ここのガソリンスタンドで給油しておくことにしました。というのもCRFは、5.5Lくらい消費するとガソリン警告ランプが点滅するようになっているので早めの給油をするようにしています。残りの距離(130km程度)から算出すると、このまま帰宅できるからです。
給油を済ませ、復路を帰ることにしました。往路とは同じルートを引き返すだけです。暑いので、何度か水分補給し、五條のガストでランチにしました。この時は、ドリンクバーがありがたく感じました(汗)。
結局、家に到着したのが、午後2時30分頃でした。往復280km走りました。そこからテントやシュラフをあらためてベランダに干して、片付いたのは午後5時過ぎでした。キャンプ道具は、使用した後、必ず干して乾かすようにしています。
不便を楽しむのがキャンプの醍醐味です。ホテルや旅館に泊まるのとは違う魅力がキャンプにはあります。今回は、色々なところを回ってとても楽しいキャンプツーリングになりました。
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