長い間使っているVOX V847(ワウペダル)の調子が良くなかったので、裏蓋開けて簡単な修理や調整をしてみました。ワウは、頻繁に踏むエフェクターで故障することが多いので、修理には慣れています。
VOX V847 MADE IN USAは旧バージョン
筆者(tkd69)愛用のワウ VOX V847
2010年1月に購入し、そろそろ8年使っているVOX V847のUSA製ですが、ここのところ調子が良くなかったので、自分で修理と調整してみました。ワウペダルは、一番踏む回数の多いペダルなので、よく壊れます。
V847の場合、裏蓋を4つのゴム足をつまんで左に緩めると簡単に開けることができます。中国製となったV847-Aの場合は、DC9V用のプラグがあり、パワーサプライなどで電源供給できますが、モデルチェンジ前のV847 アメリカ製は9V電池しか使用できません。
調整のときに電池がぷらぷらすると邪魔なので、最初にはずしておきます。次にチェックしたのが、ジャック部分のはんだの状態でした。今回の症状は、ジャックの接触不良のような感じだったので、一番疑わしい箇所から調べてみました。しっかりとはんだは付いていました。
主にジャックの部分をチェック
そこで、ジャックを差しても安定するよう、ジャック部分の金具を少し指で圧迫して接点を回復させました。これで、接点復活剤でもかけておけば、ジャック部分の方は大丈夫でしょう。これでも接点が回復しない場合は、ジャック部分を取り替える必要があります。
そして、もう一つポイントがあります。インプットジャックとアウトプットジャックの外ケースに固定している六角ナットのチェックです。ナットを締めすぎても緩めすぎても音が正常に鳴りません。感触的には、レンチで軽く締めるくらいのトルクが適切です。
次に各部のはんだをチェックし、問題が無かったので、スイッチの位置調整もついでにしておくことにしました。
V847のスイッチの高さ調整
V847のスイッチを横から見た状態 ナットを緩めて外してから裏側から引き抜く
ワウのスイッチの高さ調整は、一番簡単な作業です。ワウの上半分のペダルと下のペダルのスイッチ部分にあるナットを緩め、ワッシャーと一緒にはずします。次に、裏蓋からスイッチを引き抜いて、スイッチに付いているナットで高さを調整するのです。踏みにくい場合は、スイッチを上げて、逆の場合はスイッチを下げます。
取り外したスイッチ ナットを上下して位置を調整する
スイッチを任意の場所に調整して、逆の手順でスイッチを固定するのです。問題はこのとき裏蓋側のスイッチ本体を手で押さえておく必要があることくらいで、ちょっとした工具が使えるなら、誰にでもできる作業です。
電池を元通り入れなおして、裏蓋を閉じれば作業完了です。ここまでで20分もかからないので、お手軽作業といえます。実は、はんだがはずれていた場合を想定して、はんだごてまで用意していたのですが、杞憂に終わったようです。
最悪の場合は新しいワウの購入をするつもりだった
出典 https://www.soundhouse.co.jp/ JIM DUNLOP CRY BABY 95Q
今書いている新曲にワウは必須だったので、致命的な故障だった場合、買い替えも考えていました。しかし、最近になってVOX AC15C1やらラインセレクターやら機材を増やしたところなので、修理できて本当に良かったです。
ちなみに筆頭候補は、JIM DUNLOP CRY BABY 95Qで、これも昔使っていたワウペダルです。このワウの長所は板バネで踏んだ瞬間にワウがかかることです。あの固いスイッチが必要ないのでストレスフリーなワウでした。
次に新しいV847-Aです。こちらは、中国製になっていますが、色々と改良されているようなので、新品で買ってみるつもりでした。他には以前検討していたIBANEZ WH10 V2だとか、クライベイビーミニとかも考えました。
さっそく、音を出して問題なかったので、このまま様子をみます。これで故障したら、今度こそ新しいワウを購入するかもしれません。
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SOUND HOUSE JIM DUNLOP CRY BABY 95Q