最近、昔のPSソフトにハマっていました。『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』という大戦略のようなガンダムのシュミレーションゲームです。モビルスーツや、戦艦などの兵器を開発しながら、連邦とジオンで1年戦争を戦うゲームですが、本作はグリプス戦役(Zガンダム)時代までプレイできるようになっています。
ギレン閣下になったつもりでジオン軍でプレイ
メイン画面 地上のマップ
『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』は、2000年にPS版が販売され、その後にドリームキャストや、PSPにも移植されました。前作『機動戦士ガンダム ギレンの野望』は、セガサターンで販売されており、ジオンの系譜はPSでCD-ROM2枚組みという構成になっています。
ぶっちゃけ、年齢層を高めに見積もっている戦略型シュミレーションゲームです。基本的なシステムは、有名なシュミレーションゲーム『大戦略』シリーズのものを踏襲していますが、ガンダムシリーズならではの多彩なユニットが魅力のゲームです。Disc1が連邦、Disc2がジオンです。それぞれにオープニングが異なります。
個人的には、ギレン・ザビの愛人で有能な秘書、セシリア・アイリーンが登場してきているところがツボです。セシリア・アイリーンは小説版に登場するキャラクターで、『めぐりあい宇宙』にもちょっとだけ描写されているキャラクターです。
バイクの1ヵ月点検をしてもらっている間に寄ったゲオで、中古で500円くらいで売られているので買ってみました。ジオンの系譜は昔、一度プレイしています。PS1のソフトはPS3でプレイできます。
ジオン軍での序盤の攻略は、ザク系モビルスーツをいかに移動させるか?につきます。というのも開発レベルが基礎、MS、MAそれぞれで1の場合、ザクⅡ(MS-06)は初期生産版のC型が主力で、地上での運用にはきついからです。
開発レベルを上げていくと、F型を開発し、そこからJ型(地上戦仕様)を派生させることができます。J型は、ドダイと組み合わせることが可能なのと、地形適応が高いので、地上侵攻に有効なユニットです。
シャアザクで有名なS型もこのころには開発できるのですが、通常のS型に加えて、パイロット専用機も開発できるようになっています。ジオンの場合、パイロット専用機は、資源が必要なく安価でターン数も1なので、開発した方が得です。
通常兵器で重要なのは、ファットアンクルやガウなどのモビルスーツが運搬できる航空機です。ギャロップやダブデはMS同様、地上の地形に影響を受けるのであまり役に立ちません。
序盤はとにかく、地上戦で優位に立つためにガンガン侵攻していきます。連邦の重要拠点を制圧するためには、攻略作戦の発動が必要です。中盤までには、ドムの開発が最優先です。
というのも、ガルマ敗北の後、青い巨星ランバ・ラルにホワイトベース追撃を命令した後に、ドムの開発が間に合っていないと、ランバ・ラルが敗北し、ジオンの貴重なエース・パイロット(黒い三連星など)を失うことになるからです。
このあたりでMSV(ガンダム本編に出ないMSのバリエーション)で有名な高機動型ザクが登場し、ジョニー・ライデンとシン・マツナガや黒い三連星の専用機が開発できます。
宇宙ではザクⅡR型(高機動型)を主力に、地上ではドムやズゴックなどのユニットを大量生産していきます。ユニットの上限は200なので、制圧した端に10ユニットずつくらい配置しつつ主力を攻略に向かわせます。
大体、70ターンくらいには、地上の大半や宇宙の制圧が完了し、残りはジャブローのみとなりました。ゲルググとギャンを次期主力MSコンペで、どちらを採用するかの選択があります。おすすめはビームライフルの使えるゲルググですが、アニメどおりの展開とは異なってギャンを量産しても面白いと思います。
ジャブローを1ユニットを残して攻略1歩手前にして、99ターンまで開発しました。かろうじて、ジオングくらいまではなんとか出来たのですが、100ターンがくれば完全勝利エンドで終われなくなるので、99ターンでジャブローを落とします。
100ターンまでに完全決着した場合は、ネオ・ジオンとティターンズが第2部から登場します。シャアがキャスバル・ダイクンとなりニュータイプ系のパイロット(クスコ・アルやシャリア・ブルなど)がまとめて向こうに付くので、こちらはジョニー・ライデンやシン・マツナガ、アナベル・ガトーやシーマ様を中心にしたオールド・タイプのエースで対抗しましょう。
第2部序盤でおすすめなのは、ゲルググM(マリーネ)です。0083に登場したモビルスーツで、ゲルググの海兵隊バージョンですが、宇宙、地上共に優れた適正のあるユニットです。他には、ポケットの中の戦争に登場したズゴックE(エスペラント)なども水中、地上の両方で使えるため汎用性に優れています。
なぜかジオンでプレイしていてもハイザックが開発できます。ハマーン・カーンが途中でアクシズ勢を引きつれて参戦してくれますが、後半で敵になります。ネオ・ジオンを壊滅させると、エゥーゴが登場し、ティターンズが壊滅するとパプティマス・シロッコが率いるティターンズが登場します。
実は99ターンまでと勘違いしていて、第2部は100ターン制限はありません。それどころか、200ターン超えてもオッケーだったので急ぐ必要はありませんでした。しかし、99ターンまでに攻略しようとして焦り、シロッコもエゥーゴも85ターンくらいで壊滅させてしまいました。
その間に、プロトゼロが、サイコ・ガンダムの設計図と共に亡命してきました。ここで強化人間の開発イベントと、プロトゼロ参戦がありましたが、アクシズを登場させてしまったので、ジオン最強のキュベレイが開発できないということになってしまいました。
キュベレイは、Zガンダム、ジ・オと並ぶ最強のMSです。ハマーン様が乗っている場合、並のMSでは攻撃がかすりもしません。キュベレイの運動が80以上、ハマーンの反応が20なので数値的に近いユニットであるガーベラ・テトラ改(運動60以上)に最低でも反応15以上のパイロットを乗せて挑むのがいいです。
この場合、3個スタックで前列に耐久の高いユニット(ガルバルディβなど)で防御しつつ、エース級パイロット2個スタックを真ん中、後列に配置して攻撃させれば耐久を減らせます。
一番楽なのは、キュベレイを孤立させ、エネルギー切れを狙うことです。ハイザックなどの安いコストのMSを犠牲にして、キュベレイの燃料切れをねらい、1ユニットずつで回りを取り囲んで動きを封じて、拠点を制圧していけば、充分に勝てます。
アクシズを攻略すれば、完全攻略エンドとなり、ギレンの独裁という形でゲーム終了という、なんとも苦いエンドとなります。
究極にめんどくさいエゥーゴ編
宇宙ではGP-03デンドロビウムが無双してくれる
レビル将軍率いる連邦編もクリアすると、ブレックス・フォーラ率いるエゥーゴ編が登場しました。実は、エゥーゴ編はとても難易度が高いので有名です。まず、開発レベルが低く、資金や資源が足りていません。おまけにティターンズ、アクシズに挟まれていて不利な状況です。
致命的なのが、本拠地のラビアン・ローズの近くにティターンズの本拠地であるグリプス2があり、サイド6が挟まれていることです。サイド6は、中立地帯なので、ティターンズが侵攻してきて、迎撃してから1ターン以上居座るとそれだけで外交上の友好度が下がってしまいます。
パイロットは、クワトロ、アムロを筆頭にエース級が揃っています。旧ホワイトベース隊のメンバーが勢ぞろいしていて(なぜか原作で死亡しているはずのリュウやスレッガーまでも)優秀な能力を持つエゥーゴのアポリー、ロベルトもいます。
序盤は、とにかくアムロのアレックスが強いです。セイラにも最初から乗っているG-3ガンダム(小説版に登場したガンダム3号機)やガンダム・ピクシーなどの強力なユニットに乗せるとそこそこ活躍してくれます。
また、カイやスレッガー、リュウにハヤトも優れたパイロットなので積極的に活用しましょう。リュウとハヤトはガンタンクに乗っていたくせに、なぜか格闘の能力の方が高いので、キャノン系よりもガンダム系がおすすめです。宇宙では、クワトロ、アポリー、ロベルトのリックディアス隊が強力で、無双してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=WJbruY2nOXM&t=680s
一度他のセーブデータ上書きしたので、エゥーゴ編やり直した動画です。キャプチャー用の機材がないため、デジカメで撮りました。
水中用ガンダムも水陸両用で活躍してくれるユニットです。裏取引でズゴックの設計図を入手し、水中での不利を補いながら、徐々に版図を広げていきます。問題は宇宙で油断しているとあっという間に本拠地であるラビアンローズを攻略されてしまうことです。
ガンダムやG-3ガンダムも一応水中で使えるユニットです。なぜかガンダムMk-Ⅱや、アレックスは水中適応していません。ガンダムMk-Ⅱは、Zガンダム第18話『とらわれたミライ』で水中戦してるのに不憫な子・・・。マリン・ハイザック(ザク・マリンタイプ)が登場した唯一の回でした。
またブレックスの搭乗するユニット(戦艦など)が落とされてしまうと問答無用でゲーム・オーバーなので筆者はブレックスを前線に投入しませんでした。指揮範囲は広いのですが、MSに搭乗することは出来ないし、ゲームオーバーのリスクの方が高いので・・・(大汗)。
資金も資源も足りないので、70ターンくらいまでは、何度かゲームオーバーしながらも進めていきました。一番てっとり早い方法で、本拠地のラビアンローズに引っ込んで100ターンまで開発に専念するという方法があるのですが、流石にその方法はやりませんでした。
この頃には、新型ガンダム奪取計画によって、ガンダムMk-Ⅱ(ティターンズカラー)と、カミーユ、エマ、ファの参加という嬉しい出来事がありました。レコアさんは、原作どおりシロッコに取られてしまいました(涙)。
地味にファは、クラスSまで育てるとニュータイプに覚醒するので、そこそこ使えるようになります。なぜかカツがいないのが気になりますが、Z編はおまけシナリオなので仕方ないです。戦艦もアルビオンまでしか登場しませんし。
地上では、TINコッドなどの激安戦闘機で誤魔化しながら、主戦力を版図を広げるために投入していくやり方で攻略していきました。宇宙では頭数のためにボールを大量生産し、GPシリーズ(特にGP-03デンドロビウム)を活用してなんとかティターンズを壊滅寸前まで追い込みました。
ここから開発レベルを上げて、ガンダリウム・ガンマ合金を使ったリック・ディアスやネモを開発します。ガンダリウム・ガンマは、ガンダリウム合金の改良型です。
エゥーゴカラーのガンダムMk-Ⅱまでも一気に生産します。ぶっちゃけ、リック・ディアスやガンダムMk-ⅡよりもガンダムGP-04ガーベラの方がこのゲームでは、運動、限界共に高いので強いです。というより、本作ではディジェが出ないです。アムロを乗せたいのに・・・。
またGディフェンサーと合体したスーパーガンダムも、射程が2~3と使いにくく、あまりおすすめできません。原作にはないティターンズカラーのスーパーガンダムはカッコ良かったですけど(汗)。後方支援の機体としては優秀なので、ジム・キャノン2とスタック組ませたらそこそこ使えます。
百式は、限界や運動、耐久も高いのでZの次に使えます。メガ・バズーカ・ランチャーも砲撃可能(MAP兵器)ですので、百式はおすすめのユニットです。ここから更に開発レベルを最高の20にするとZガンダム(MSZ-006)が登場するので、カミーユ、アムロなどのエースパイロットを乗せました。クワトロは原作どおり百式が似合います。
Zが開発出来ればこちらのものです。ハマーン様のキュベレイもなんのそので、アクシズを攻略し、苦しかったエゥーゴ編も終了しました。
余談ではありますが、クワトロことシャアとハマーンはかつて恋人同士だというのは事実です。ハマーンにとって忘れられない男がシャアであり、シャアがハマーンとラブラブならグリプス戦役でエゥーゴは余裕で勝てたかもしれません。というよりZでのシャアの女運悪すぎだろう、逆シャアのナナイはいい女だけど・・・。
ジオンの系譜レビュー
感激のエゥーゴ完全勝利エンディング
今回は、エゥーゴ完全勝利までやってみました!正義が勝つエンドは素晴らしいです。苦労したかいはありました。ガンダムの世界では、地球連邦も良くない政治を(地球から宇宙を統治)しているので、唯一エゥーゴのみが宇宙移民のことを真剣に考えている組織といえます。
ZZ(第一次ネオ・ジオン抗争)以降、エゥーゴは連邦政府に吸収されてしまい、生き残りがロンド・ベルとして編成されることになります。アストナージがロンド・ベルにいたのはそういった経緯からです。
アクシズは、ザビ家を担ぎ上げているし、ティターンズは狭隘な地球主義です。ギレン閣下完全勝利エンドは、ゲームなのでノリノリでやっちゃいましたが、独裁はいかんです(汗)。
次に目指したいのは、MS図鑑コンプリートですが、これは敷居が高い!ギャンの量産しないといけないし、アクシズ製MSも開発する必要があります。なにより嫌いなティターンズ陣営でプレイするという苦痛が待ってます。
また、小説にしか登場していないシャア専用リック・ドムは、キャスバル編でプレイする必要がありますし、全部の兵器を網羅するのには、死ぬほど時間がかかります。
アクシズの脅威もやったことがありますが、あちらはゲームバランスが良くなかった印象があります。逆シャア時代(第2次ネオ・ジオン抗争)のMSまで開発できるので、ニュー・ガンダムやササビーなんかも作れます。
250機以上のユニットが登場するので、ジオンの系譜はガンダムのファンなら充分楽しめます。ただ、相手がコンピューターなので、苦行といえるエゥーゴ編以外は鼻歌まじりでも勝てます。
2010年の『機動戦士ガンダム 新ギレンの野望』以降は、この手のガンダムの戦略シュミレーションは作られていません。バンナムにはぜひPS4とかVITAで、ギレンの野望を新しく作って欲しいです。
ギレンの野望ジオンの系譜は、「ジオンは後10年は戦える」というマ・クベのセリフで締めくくらせてもらいます(笑)。
※2019年1月追記
キャスバル編をプレイしましたが、初期ディスクのため、49ターン以内で連邦を壊滅しておかないと発生するバグがありました。50ターン目にアムロを筆頭とした連邦のニュータイプがキャスバルに合流するイベントで、OKを選択すると、フリーズしてそのまま動かなくなります。
初回生産のディスク特有のバグで、49ターン以内に攻略すれば問題ないのですが、とても大変でした。連邦の攻略にある程度の戦力を投入し、なんとか49ターン以内で連邦本部ジャブローを制圧しました。
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