MotoGP 2018 第15戦 タイGP:最終ラップ最終コーナーでの決着!

MotoGP 2018 第15戦 タイGPは、最終ラップの最終コーナーまでトップが入れ替わる壮絶な接戦でした。日本GPを前に、Moto2ではホンダ チームアジアの長島哲太選手がシングルフィニッシュの8位と健闘しました。

ロレンソ痛恨の転倒により離脱

ドゥカティのホルへ・ロレンソ選手

タイGPは、初開催で日本とマレーシアに続くアジア圏内でのMotoGPとなりました。同じアジア圏でのレースが増えることは大歓迎です。ヤマハのサテライトチームのハフィス・シャリーン選手もマレーシア出身なので、応援しています。

ただ、残念なのがFP2に走行中のドゥカティワークスホルへ・ロレンソ選手が転倒し、前回のアラゴンGPで受けた骨折以外に打撲してしまい本戦を欠場することになったことです。

一度、狂ってしまった歯車は、なかなか噛み合わないようです。対照的にモビスター・ヤマハチームは、新しいフェアリングにより、空力を見直し、調子を上げてきていました。

バレンティーノ・ロッシ選手の予選2位、マーヴェリック・ビニャーレス選手の予選4位という順位がヤマハ・ワークスの好調を物語っていました。予選1位は、Q1からQ2に進出したライダー初のポール・ポジションを獲得したレプソル・ホンダのマルク・マルケス選手です。

予選3位は、ドゥカティ・ワークスのアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手で、5位にLCRホンダのカル・クラッチロー選手が入りました。

序盤は3メーカーの三つ巴

タイのファンに囲まれるマルク・マルケス

タイGPは、東北部のブリーラム県にあるチャーン・インターナショナル・サーキットで10月7日に開催されました。アップダウンの激しい、ストップアンドゴーのサーキットです。

Moto3の決勝では、10台がリタイヤするサバイバルレースとなりました。表彰台が全員イタリア人というのは、ツインリンクもてぎサーキットで行われた日本GP以来1年ぶりとなりました。Moto2では、ホンダ チームアジアの長島哲太選手が、8位に入賞し次回の日本GPに向けて楽しみな結果となりました。

MotoGPの決勝がスタートすると、ホールショットは、マルケス、2位にロッシ、3位にドヴィツィオーゾという順位です。LCRホンダの中上貴晶選手は、予選14番手からさらに後退する19位と順位を落とし、3周目には転倒します。しかし、データを取るために転倒後も走り続け、今後に繋がる頑張りを見せました。

ロッシが5周目にマルケスを抜きトップに、マルケスはドヴィにも抜かれ、3位に後退します。レース序盤は3メーカーのワークスが激突する展開となりました。

マルケスとドヴィツィオーゾの一騎討ち!

ドゥカティワークスのアンドレア・ドヴィツィオーゾ

11周目にロッシを、ドヴィとマルケスが抜きました。ロッシは、解説の岡田忠之(元GP500日本人最高位のランキング2位で、最多勝のレジェンド)がいったとおり、徐々にペースが落ちてきていました。

路面温度が50度を超える暑さのため、上位のライダーは、フロント、リア共にハードタイヤを選択するというコンディションでした。予選タイムは、1分30秒台でしたが、決勝ではトップグループでも1分32秒台で、たまに1分31秒台が出るというペースでしか周回できない状況です。

レースが中盤から終盤に差し掛かったころ、後方からレプソル・ホンダのダニ・ペドロサ選手が追い上げてきました。6位につけるほどで、勢いがありましたが、惜しくも転倒してしまいました。

見せ場を作ったダニ・ぺドロサ

ペドロサが転倒した後に、ビニャーレスが5位から順位を上げ、3位になりました。トップ争いが激化し、マルケスとドヴィは何度も順位を入れ替えます。

ビニャーレスはトップ争いに加わる余力がなく、実質的にドヴィとマルクの一騎討ちになりました。残り周回の少ないところで、何度もポジションが入れ替わるドッグファイトに観客もヒートアップしていきます。

最終ラップの最終コーナー、前を行くマルケスにドヴィツィオーゾがインから仕掛けます。一時的に前に出たドヴィは、突っ込みで無理をしたぶん、はらみます。インが空いたところに、すかさず立ち上がりでマルケスが入り、コントロールラインのぎりぎりのところでパスしました!


手に汗握る接戦を制したのは、ポイントリーダーのマルケス、2位にドヴィツィオーゾ、3位にビニャーレス、4位にロッシ、5位にヤマハのヨハン・ザルコ選手が入りました。シャリーンは12位で、中上は完走して22位でした。

去年の日本GPの逆のパターンで勝利したマルケス!ドヴィの最後の突っ込みも見事でした。

次戦は日本GP!

チャンピオンに王手のかかったマルケス

終わってみると、マルケスが初開催のサーキットで、記念となるポール・トゥ・ウィンを飾りました。ファステストラップは、マルケスが16周目に記録した1分31秒471で、チャーン・インターナショナルサーキットのニューレコードタイムとなりました。

これでチャンピオンシップポイントは、トップのマルケスが271ポイント、2位のドヴィツィオーゾが、194ポイント、3位のロッシが172ポイント、4位にビニャーレスの146ポイント、5位はロレンソの130ポイントです。

残り4戦で77ポイント差がつき、次戦の日本GPで76ポイント差ならマルケスのチャンピオンが決まります。ということは、マルケスはドヴィよりもポイントを1ポイント以内の失点で留めれば、チャンピオンが確定するということです。

新型パーツの導入で、調子を取り戻したヤマハ勢の逆襲がるのか、はたまたスズキが上位に食い込むのか解りません。確実にいえることは、マルケスとドヴィツィオーゾの争いが、今年もチャンピオンシップの中心であるということです。

今回、8位に入った長島哲太選手といい、我慢して完走した中上選手や、一時はトップを走ったMoto3の佐々木選手にも期待しています!次は待ちに待った日本GP、栃木県のツインリンクもてぎは、10月21日の11時からです。

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