先週の22日に開催されたMotoGP 2018 第3戦 アメリカズGPをようやく見ることが出来ました。今回のレースは、テキサス州オースティンにあるCircuit of the Americasで行われました。
ポールポジションはビニャーレス?マルケスまたもやポカをする
アメリカズGP PPのマーヴェリック・ビニャーレス選手
前回に引き続き、去年のディフェンディングチャンピオン、ホンダのマルク・マルケス選手が、予選中にヤマハのマーヴェリック・ビニャーレス選手の走行を妨害したとして、グリッドを3つ降格させられました。
前回のアルゼンチンGPからの悪い流れが続いているようにも見えたマルケス選手のポールポジションからのグリッド降格ですが、唯一の2分3秒台でのトップタイムはさすがです。ここ数年のアメリカズGPはマルケスしか勝っていないので、ここのサーキットとマルケスの相性は抜群です。
アルゼンチンGPまで結果が出ていなかったビニャーレス選手のYZR-M1のセッティングが、マルケスの降格によるポールポジション獲得でようやく出てきたようです。
レース本戦はマルケスの独壇場!
アメリカズGPでのマルク・マルケス選手
レースがスタートすると、予選3番手のスズキのアンドレア・イアンノーネ選手がホールショットで、続いてマルケス、ビニャーレス、クラッチロウの順でした。しかし、1周目早くもマルケスがイアンノーネ選手をパスし、トップになりました。
そして、レース3周目でイアンノーネもマルケスに食い下がります。そして、マルケスは序盤からペースを上げ、4周目にはファステストラップを記録し、後続を引き離しにかかります。
イアンノーネのスズキGSX-RRの戦闘力も向上していますが、マルケスとホンダのRC213Vのパフォーマンスの前に、徐々に差をつけられてしまいます。そしてレース序盤で、イアンノーネは、ビニャーレスにもパスされ3位に後退します。
ここからは、マルク(マルケス選手の愛称)の独壇場で、ビニャーレスに4秒以上の差をつけます。
路面コンディションの悪さに四苦八苦?
COTAの路面
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(略称COTA)の路面は、荒れていました。明らかにマシンが上下する光景が何度も見られました。上位を走っていた、ホンダのカル・クラッチロー選手がレース中盤で転倒し、同じくスズキのアレックス・リンス選手も11周目にコケました。
アジア人ライダーとして期待していたヤマハのハフィス・シャーリン選手も中盤で転倒し、高低差のあるCOTAの難しさと路面コンディションの悪さが目につきました。
Moto2ライダーのインタビューでも、しきりに「難しいレースだ」というコメントがありましたが、このコースにはMotoGPのライダーでも手を焼いていたようです。
ビニャーレスとイアンノーネの表彰台
レースは結局、マルケスの圧勝で終わりました。そこからビニャーレス、イアンノーネと続き、4位にヤマハのヴァレティーノ・ロッシ選手、5位にドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手というリザルトでした。
これにより、チャンピオンシップのトップにドヴィツィオーゾが躍り出て、2位に1ポイント差でマルケス、3位にビニャーレスとなりました。
特筆すべきは、ホンダの中上貴晶選手が14位とアルゼンチンに引き続きポイントを取ったことです。このまま頑張って欲しいです。
マルケスは、ポイント剥奪という前回の強引な走りによる嫌な流れを、圧勝で払拭する見事なレースだったと思います。後、マルケスがニッキー・ヘイデンの旗をウィニングランで掲げてくれたのは嬉しかったです。
ドゥカティのデスモセディチは、コースによって速さがころころ変わるのが欠点です。ヤマハは、今回2位にビニャーレス、4位にロッシが入るなど調子が良くなってきています。
そして、2戦連続で表彰台を獲得したスズキもあなどれません。これからヨーロッパラウンドですが、各チームの状態も含めて要注意です。次のスペインが楽しみです。
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