とうとう開幕したMotoGP 2018!今年も熱いバトルを期待しています。ナイトレースのカタールGPは、首都ドーハ北にあるロサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。
■2018年のMotoGP開幕!
メインストレートが、1,068mと長く、スリップストリームを使いあって、1コーナーで数台の順位が入れ替わることが多いサーキットです。基本的にテクニカルなコースでもあり、ハンドリングのいいヤマハにとって相性のいいコースだとも言われています。
ポール・ポジションは、ヤマハのヨハン・ザルコ選手の1分53秒680でコースレコードを叩き出しました。レースがスタートして、しばらくはザルコ選手がトップを守り、2位にホンダの去年のチャンピオンのマルク・マルケス選手が続くという展開でした。
ベテランライダー、バレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)もマルケス選手と2位争いをしており、健在ぶりをアピールしていました。そこから、ダニ・ペドロサ(ホンダ)、アレックス・リンス(スズキ)、ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)といった各メーカーの選手がグループを形成し、混戦のまま序盤が過ぎていきました。
序盤トップのヨハン・ザルコ選手 (写真はカタールのテストのもの)
レースが動いたのは、18周目で、後方から徐々に順位を上げてきたアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手がザルコのスリップにつき、マルケスと共に1コーナーでパスをしました。
ザルコは、そのままロッシにも抜かれました。タイヤのグリップが低下したせいでしょう。レースは、そのままドヴィとマルクの一騎打ちとなりました。ロッシは、徐々に2人に離されていきます。
■去年の終盤戦のようなバトル!
マルク・マルケスとホンダRC213V(写真はカタールのテストのもの)
マルケスとドヴィツィオーゾのバトルは最終ラップまで続きました。ドゥカティのデスモセディチは、ストレートで340km以上の最高速を叩き出し、ホンダのRC213Vはストレートで抜くことが出来ません。
マルケスは、最終ラップの最終コーナーで仕掛けるという去年の終盤戦を彷彿とさせる試みをします。しかし、立ち上がり加速に優れるドゥカティを落ち着いてラインに乗せたドヴィツィオーゾが、先にチェッカーを受け、優勝しました。
ぶっちゃけ、マルクがよく追いついたと思います。それほど、ドゥカティの立ち上がり加速とドヴィのライディングは素晴らしかったです。最終コーナーで、先行するドヴィをマルクが追い抜いて、立ち上がりでドヴィが勝つというのは、モテギでも見られた光景です。
ナイトレースのロサイル・インターナショナル・サーキット
ただ、ホンダは得意ではないコースで、マルクが2位、カル・クラッチロー選手が4位、ダニ・ペドロサ選手が7位とまあまあの結果だったと思います。期待していた中上貴晶選手は17位でした。電子制御のセッティングに苦しんでいたようです。
ロッシは、3位とヤマハ最高位で健在ぶりをアピールしていましたが、ドヴィとマルクに終盤離されていたので、まだまだYZR-M1のセッティングが決まっていないようです。
ヤマハはマーヴェリック・ビニャーレス選手が6位、ザルコはタイヤの影響で8位でした。得意なコースで、この成績は今後に影響してくるかもしれません。ハフィス・シャーリン選手が、14位と初ポイントを獲得しました!同じアジアのライダーですので、頑張って欲しいです。
もったいなかったのが、スズキで途中までトップグループにいたアレックス・リンス選手が転倒したことです。アンドレア・イアンノーネ選手が9位と、GSX-RRの戦闘力は確実に上がってきています。
意外なことに、KTMの調子が悪かったです。ブラッドリー・スミスが18位、ポル・エスパルガロがリタイヤといい結果が出ていません。
今年も、ドヴィとマルクを中心に、MotoGPが動いていくような予感がします。次のレースが楽しみです!
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