なかなかありそうでないジャンルのバイクが、750ccの4気筒バイクです。昔は(1970年代中頃から)、国内の排気量が750cc以下という自主規制がありました。
■スズキの貴重なナナハン
いわゆる「ナナハン」は最大排気量を示しており、CB750FOURやZ2、GS750、XJ750Eなど60~80年代の名車により、定着した排気量だったのです。
しかし、1990年代からの自主規制撤廃に伴い、ZZR-1100や、CBR1100XX、隼、FJR1300などリッタークラスマシンの台頭により国内の最大排気量のイメージはナナハンではなくなりました。
今では、750ccの4気筒マシンを生産しているメーカーは少なくなってしまいました。そんな中、ミドルクラスのストリートファイターとして、GSX-S750がGSR750の後継車として登場したのです。
■先代GSR750とは?
僕が、2年前NC750Sを購入するときに最後まで迷ったバイクが、先代のGSR750です。八尾カワサキに状態のいい中古が60万円代で残っていたので、買うつもりでいました。
結局、新車で免許キャンペーンの適用できるNC750Sを選びましたが、750ccの4気筒エンジンには惹かれるものがありました。ホンダのCB750(RC42)は、2008年に生産終了されてから長い期間が経っており、中古ならGSRの方が新しい分有利でした。
GSR750は、GSR600の後継車として2010年より製造されました。海外向けの車名は、GSX-S750です。2013年には、待望の国内仕様が販売されました。GSX-R750譲りの最高出力106PSの水冷直列4気筒エンジンは、213kgの車体を軽々と引っ張る性能を持っていました。
大型バイクの排気量が、リッタークラスの多い現代では、ミドルクラスの軽量なバイクは貴重です。GSR750は、モデルチェンジし、GSX-S750として2017年より販売開始されるのです。
■GSX-S750のライバルはGSX-S1000?
出典 出典 http://www1.suzuki.co.jp/
GSX-S750は、トラクションコントロールや、4POTラジアルマウントのブレーキと装備も充実しています。
※GSX-S750 スペック
GSX-S750 | |
最高出力 kW【PS】/rpm | 83【112】/10,500 |
最大トルク N・m【kgf・m】/rpm | 80【8.2】/9,000 |
車体サイズ mm | 2,125×785×1,055 |
車両重量 kg | 212 |
燃料タンク容量 L | 16 |
使用燃料 | ハイオク |
先代のGSRの106PSから6PSアップの最大出力の代わりに、レギュラー仕様からハイオク仕様になっています。燃費は、実燃費に近いWMTCモードで、リッターあたり20.1kmとなかなか高燃費です。
車体重量は、212kgとGSX-S1000の209kgより3kg重いです。これは、フレームの材質の違いの分らしいですが、排気量の小さい方が重いという逆の結果になってしまっています。
価格は、より出力の高いGSX-S1000が113万円、GSX-S750が97万円と16万円の差額のみです。しかし、燃費は1000がWMTCモードで18.7km/Lと1.4km/Lの差があります。また、日本国内で最高出力148PSはどう考えても持て余すでしょう。
よって、値段、燃費、パワーのバランスの取れたGSX-S750の方が扱いやすく且つ、国内の道路事情に適合したバイクだと思います。GSX-S1000は、非日常の使い方のできるマシンですが、僕が購入するならGSX-S750を選ぶと思います。
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