参院選前に野党を比較:自公に対抗できる政党とは?

現在の日本は、民主主義の国です。選挙によって取捨選択ができるのに、その権利を行使しないのは、もったいないことです。しかし、近年では特に自民一強となっており、報道機関もちゃんと野党のことを書いているところが少ないです。そこで、参議院選挙前に主な野党の特徴をまとめてみました。

目次 この記事の内容

  • 立憲民主党と国民民主党の違いとは?
  • れいわ新選組
  • 日本維新の会
  • 日本共産党
  • 取捨選択のために

立憲民主党と国民民主党の違いとは?

出典 https://cdp-japan.jp/

同じ民主党から分かれた政党である、立憲民主党と国民民主党の違いは、簡単にいうとリベラルと保守です。民主党の中でも比較的リベラル寄りな議員が集まったのが、立憲民主で、保守寄りなのが国民民主といえます。

どちらの政党もどちらかというと、色分け程度でイデオロギー的な左右の偏りはありません。イメージ的には中道左派、中道右派と行ったところでしょう。かつて、中道右派勢力だった自民党が、日本会議の影響で極右化している現在、国会議員の数が多い立憲民主が自民党に対抗できる政党の最右翼であることは間違いないです。

立憲民主党は、2017年10月から発足した新しい政党です。旧民主党から比較的リベラルな議員が集まってできました。現在の議席数は、野党の中で最も多く、野党第1党となっています。

代表は、かつて民主党政権で官房長官であった枝野幸男衆議院議員です。代表代行は、民主党政権時代に厚生労働大臣だった長妻昭衆議院議員で、幹事長は参議院議員の福山啓郎氏です。

出典 https://www.dpfp.or.jp/

国民民主党は、民進党から分裂した希望の党をベースにした中道右派政党で、2018年5月に結成された新しい政党です。代表は、玉木雄一郎衆議院議員です。代表代行は、大塚耕平参議院議員と古川元久衆議院議員、幹事長は平野博文元内閣官房長官です。

どちらの政党もイデオロギー的な偏りが少ないことから、比較的選びやすい政党と言えます。問題は、極右に偏った自民に対抗する勢力として機能するかどうかという点です。政策的には、立憲民主の方がリベラル寄りで、憲法改正に反対し、労働者寄りといえます。

国民民主も9条改正には反対ですが、憲法改正については支持しています。また、旧民主党ベースのため、完全な企業側という訳ではなく、組合の支持もあります。また、中道右派政党自由党との統一会派も結成しています。

れいわ新選組

出典 https://www.reiwa-shinsengumi.com/

現在、一番勢いのある政党が、山本太郎参議院議員が立ち上げた、れいわ新選組ではないでしょうか?選挙資金は全て、クラウドファンディングによる個人の寄付です。その資金は、2019年4月に発足したばかりの政党であるに関わらず、3億円集めた実績は素晴らしいです。

一番国会で鋭い質問をしていたのが、元タレントの参議院議員の山本太郎氏です。山本太郎議員は、タレント活動中に反原発発言をしたため、仕事を干されるということをきっかっけに、国会議員となりました。

正直、俳優が政治発言しただけで活動を阻害されるという日本の文化人の劣化に驚きましたし、山本議員の考えには共感しました。その後、山本議員は自由党に所属し、参議院で安倍内閣の政策に鋭い質問をするようになります。その存在感は、間違いなく参議院の中で飛び抜けており、リベラル寄りな姿勢を貫いています。

自由党が、保守寄りとなり、中道右派政党となって国民民主党との統一会派を結成したことを受けて、リベラル寄りの山本太郎議員が新たに結成したのが、れいわ新選組です。

日本維新の会

大阪維新の会を母体に、2015年11月に発足した新しい政党です。ぶっちゃけ、日本会議議員懇談会の息がかかっているので、極右政党自民党の補完勢力であるとみて間違いないです。

大阪での維新の選挙の強さは国政政党としてもある程度機能しており、議席数も立憲民主、国民民主に次ぐ日本共産党の次に多いです。しかし、母体である大阪維新の会の松井一郎大阪市長が、代表を務めることから解るように、地方政党である大阪維新の力の方が強い政党です。

また、問題発言を繰り返す足立康史が所属していることから、日本会議の息のかかった極右政党です。憲法改正にも積極的な立場をとっています。幹事長は、馬場伸幸衆議院議員です。

日本共産党

日本共産党は、今回紹介した中で1945年に合法化された一番古い歴史を持つ政党です。共産党という名称から解る通り、左派政党です。昔から、共産主義のイメージが強かった政党です。


イデオロギー的な偏りのためか、野党第3党で、立憲民主、国民民主党に次ぐ勢力となっています。憲法改正に反対していて、労働者寄りの政党です。極右となった自民党に真っ向から対抗している政党と言えます。委員長は、志位和夫衆議院議員で、書記局長は小池晃参議院議員です。

取捨選択のために

現在の自民党は、安倍内閣と日本会議により、極右思想の持った偏りのある政党になってしまいました。これは、戦後の長い期間、自民党のみを選び続けたツケだと思っています。

政党を国民が選んで、政策を代行してもらうことこそが、民主主義の正しいあり方です。自民のみを盲目的に支持するのは、今の偏った自民の政策や国会軽視、公文書改竄などを考慮すると得策だとは思えません。

自民に対抗する勢力として、5つの政党を解説しましたが、正直日本維新の会は、自民党の補完勢力となっているため、オススメできません。ちなみに筆者は、右でも左でもありません

一番勢力のあるのが、立憲民主党です。政策も比較的中道左派なので、安定した議席が確保できると思います。中道右派の受け皿になるのは、国民民主党と自由党になると思います。今一番注目されているのは、れいわ新選組です。山本太郎議員の政治家としての姿勢には、共感していますし、今後の展開にも期待しています。

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