デミオ 13C DJ系 レンタカーレビュー

今回は、マツダ デミオ 13Cレンタカーを、兄のアクセラの代車として借りてきました。以前とは違い、DE系ではなく現行型(2018年6月時点)のDJ系13C(6速AT)のレビューです。

デミオ13Cのインテリアとエクステリア

DJ デミオのサイドビュー

左のドアを父がこすって、軽く塗装が傷ついた兄のアクセラ 15S プロアクティブを修理に出すと、代車としてDJ系(現行型)のデミオの13Cが来ました。しばらく家のクルマは、デミオになるので、少し峠を走ってインプレッションをしてみようと思います。

2016年7月に登録されたレンタカーで、すでに4万km以上を走行しています。デミオのベースグレードとして一番安い13Cにマツダのオプションのナビを取り付けたタイプで、マツダコネクトではありません。

デミオ13Cのインパネ 運転席側

また、エアコンもマニュアルでシートもベースグレード用のクロス素材です。それでも以前のDE系よりも高級な感じはあります。感心したのが、フロントのドアの開閉音が厚みのある音になったことです。

車体の剛性が前のデミオよりも上がっているように感じました。ベースグレードということもあり、アクティブドライビングディスプレイはありません。中央にスピードメーターのみのシンプルな構成で、上位グレードのようにタコメーターはありません

助手席側からのインパネ類

2016年登録モデルということで、G-ベクタリング コントロールを搭載したモデルかと思っていました。簡単にいえば、ドライバーのステアリング操作に対してエンジンの駆動トルクを自動で調整し、ハンドリングに適したG(荷重)をコントロールするシステムのことです。

このGVC(G-ベクタリング・コントロールの略)により、コーナリングでの安定性が高まっています。2016年10月以降のデミオに搭載されている機構です。アクセラでも、このGVCの恩恵は絶大で、ハンドリングに安定性があるように感じます。今回借りたデミオの登録は、2016年7月なのでぎりぎり搭載されていないモデルのようです。


スノーフレークパールホワイトは、汚れは目立つでしょうが、なかなかいい色で、洗練された魂動デザインに合っています。売れ筋カラーは、ソウルレッドなり、マシーングレー・メタリックでしょうが、デミオにはブルーのようなカジュアルなカラーも合うと思います。

後部座席は、アクセラよりは狭いですが、身長173cmの筆者が乗って少し窮屈に感じる程度です。4人乗車が多いなら、アクセラの方が余裕があるのでおすすめです。普段は1人か2人乗車が基本で、たまに後部座席に人が乗る程度なら、デミオの方が小さいサイズでキビキビ走られるでしょう。

少し狭い後部座席

ラゲッジスペースは、後部座席を倒していない状態でもそこそこ積載できるスペースはあります。とはいえコンパクトカーですので、大きな荷物を積載する場合は、後部座席を倒す必要があります。

座席を倒していない状態でのラゲッジスペース

座席を倒した状態でのラゲッジスペース

後部座席を倒した状態のラゲッジスペースなら、キャンプ道具を満載しても余裕があるでしょう。ギター2本にエフェクトボードや、コンボアンプも積めそうなスペースがあります。

南河内グリーンロード~国道310号線(裏金剛)ルート

デミオのリアビュー

さすがに、慣れていない車で裏金剛をまるまる走るのは、ためらわれたので2車線ある峠のルートに切り替えました。おすすめは、国道371号線(高野街道)と、国道310号線を結ぶ南河内グリーンロードです。

外環状線をひたすら南に真っ直ぐ走ります。そこで、DJ系のデミオの1.3Lエンジンのパワーを把握しました。デミオは、車重1,020kgの車体に1,300ccの水冷直列4気筒エンジンを搭載しています。最大出力92PSと最大トルク12.3kgf・mというスペックです。

流れの速い幹線道路でも充分なパワーがあります。乗って気付いたのが、車体の剛性感が上がったことです。DE系のデミオは、軽快そのものの動きでしたが、DJ系はそれに加えてスタビリティが向上しているような感じがしました。

371号線からは、徐々にコーナーが増えてきます。南河内グリーンロードに入ると、スポーツモードに切り替えてみました。このスポーツモードは、タコメーターがなくても体感できるくらい、高回転を積極的に使うようになります。

リニアに回るようになるので、スポーツ走行に向いたレスポンスが得られます。1.3Lエンジンなので、登り区間は流石にトルク不足を感じますが、下りやフラットな路面ではパワー不足は感じられません。

惜しむらくは、MTでないので積極的なシフトチェンジなどは試せませんでした。ベースグレードということで、パドルなどもないため、ほぼオートマ状態での走行でしたが、キビキビ走るので、ワインディングを楽しめました。

前のデミオより、ノーズが自然に入るような気がします。腕のいいドライバーならFFでも充分に速く走られるハンドリングだと思いました。全長4,060mm、全幅1,695mm、全高1,500mmのコンパクトなサイズは、狭い道の多い日本にはジャストフィットです。

ステアリングは、相変わらず軽いですが、DE系よりも若干重めだと思います。どちらかといえば、重めのステアリングの方が好みです。15MBなら、もう少しスポーツ寄りの味付けがされていると期待しています。

こういう峠道は、特に小さい車の方が気兼ねせずに走られるので、噂されている新しい1.5Lのエンジンの改良型や、15MBなどの1.5Lのガソリン仕様を試したくなりました。

※デミオ13C スペック表

デミオ15C
最高出力 kW【PS】/rpm 68【92】/6,000
最大トルク N・m【kgf・m】/rpm 121【12.3】/4,000
車体サイズ mm 4,060×1,695×1,500
車両重量 kg 1,020
燃料タンク容量 L 44
使用燃料 無鉛レギュラーガソリン

国道310号線に合流すると、観心寺方面に向かって走ります。そこから、いつも通り外環状線に戻って今回の走りは終了です。久しぶりのクルマのドライブでしたが、とても楽しめました。

DJ系デミオの総評

関西マツダ 富田林店のデミオ

色々と今日1日で、デミオのことが解ったような気がします。まず、DE系と比較して車体の剛性感が上がっていること、サスペンションの質の向上によって、ハンドリングも良くなっていることが実感できました。

ベースグレードにはありませんが、15SのツーリングやXDツーリング以上のグレードにはアナログのタコメーターと、アクティブドライビングディスプレイが付いてきます。

現在のところ、ガソリンのハイオク仕様の15MBには、1.5Lエンジンがあります。もうすぐ予定されているマイナーチェンジで、1.3Lから1.5Lのレギュラー仕様のエンジンに変更されるということなので、もう少し待った方がいいのかもしれません。

1.5Lのディーゼルならトルクも1.3Lの倍の25.5kgf・m(AT仕様)ありますので、登りのパワーもあるでしょう。というのも、以前青山高原をNC750Sで走っているときに、出会ったディーゼル仕様の青いデミオ乗りの人に聞いたことがあるからです。

ぶっちゃけ、スイフトスポーツや、新しいVW ポロに、フィットRSなどの強敵ひしめくクラスなので、デミオも年次改良などで商品力を高めていることが実感できました。お金があったらまたクルマが欲しいのですが、新型ジムニーももうすぐ販売されることですし、悩ましいことになりそうです。

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デミオ 13C DJ系 レンタカーレビュー」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: マツダ デミオ 15MB:普段乗りのホットハッチとして使えるモーターベース車 | K.T Dogear+

  2. ピンバック: デミオ 13C-V DE系 レンタカー のレビュー | K.T Dogear+

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