BOSS DS-1:定番のディストーション!

どんなものでも定番の機種というのがあります。ディストーションでいえば、MXR DISTORTION+や、PROCO RAT、そしてBOSS DS-1です。そのうち、筆者が購入したことがあるのはディストーション+とDS-1で、特にDS-1は、モディファイもの含めて3種類試しました。


一番最初にディストーションの名前を広めたのが、MXRのディストーション+です。回路的には、今でいうオーバードライブのような感じですが、1975年の登場以来、定番となったディストーションです。

BOSSの定番ディストーション

筆者(tkd69)自身のレビュー動画です。こちらも合わせて参考にしてみてください。

BOSS DS-1は、1978年に販売されたディストーションで、当時としては強烈に歪むエフェクターでした。単体で歪みを深くできるのが特徴で、ジャズコーラスなどのクリーンなアンプを歪ませてもマーシャルのような深い歪みが作れます。

ニルヴァーナのカート・コバーンがメインで使っていた歪みペダルであり(後継機DS-2も使用)、BOSSのディストーションの中でも40年の歴史を誇る息の長いエフェクターです。

DS-1の特徴

写真はKeeley DS-1

それまでのディストーションよりも守備範囲の広いペダルとして、登場したDS-1は、トーンつまみによって幅広いサウンドが作られます。BOSSのほかの歪みペダルとはトーンとレベルのつまみの位置が逆で、慣れが必要です。

DS-1はトーンを上げすぎるとしゃりしゃりになる印象があり、12時以上に回すことは少なかったです。丁度いい荒さの歪みが出るので使いやすく、オーバードライブよりも、深めに歪みをかけたい時に使用していました。

しかし、もう少し踏み込んだセッティングがしたくなり、Keeleyのモディファイ物を中古で見つけたときに買ってしまいました。

KeeleyのDS-1は、青いLEDランプがカッコ良く、めちゃめちゃ音圧があるのにローノイズで気に入っていましたが、当時使っていたブースターとの相性が悪かったので、ANALOG.MANを試してみることにしました。

オーバードライブのメインは、RE-J(日本のアナログマンチューン)のBD-2だったので、その良さを知っていたためです。英語で直接ANALOG.MANのサイトから個人輸入しました。2009年当時は円が90円台だったので、安く購入できました。

ANALOG.MAN DS-1

写真は筆者のANALOG.MAN DS-1

マイク・ピエラから発送の連絡があったのは2009年1月25日で、アメリカから到着したのは5日後の30日でした。色々と歪みペダルを試していた時期なので、まさか9年もの間メインの歪みペダルになるとは、思っていませんでした。

しかし、前述のトーンを上げると細くなるDS-1の欠点が解消され、音圧も適度に上がり、キーリーと違ってブースターとの相性もいいという3拍子揃った素晴らしいエフェクターでした。マイクの仕事は見事でした!

現在は、クランチまでの歪みをBD-2で作り、より激しい歪みの必要なときはDS-1を踏んでいます。BOSS特有の踏みやすい電子スイッチのおかげで、踏み間違えることもないですし、お気に入りのペダルとなっています。

万一故障しても、ノーマルのDS-1はどこの楽器店でも5~6,000円で売っているので交換可能です。こういったところがBOSSのエフェクターの強みだと思います。

また現在、40周年記念としてブラック外装で、かつての日本製(現在は台湾製)の銀ネジを模したDS-1-4Aというモデルもあります。

2014年には、BOSSからDS-1Xという新型エフェクターが出ています。DSPチップを使っているので、デジタルエフェクターということになります。DS-1が、アナログ時代から続くベストセラーのディストーションだとすれば、DS-1Xは新時代のデジタルエフェクターといえます。

BOSSは、GTシリーズで培ったデジタルのノウハウを基にした、デジタルコンパクトエフェクターのラインナップを増やしています。僕の好みでいえば、アナログのDS-1です。これからも販売し続けて欲しいエフェクターです。

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