2018花見ツーリング!後編:渉成園

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前回東本願寺から、東(正門を出て真っ直ぐ)に歩いて5分くらいのところに渉成園はありました。今回は、東本願寺の御影堂の中には入らず花見を優先しました。

渉成園は桃源郷?

仏具店や、書店が立ち並ぶ街路を抜けると、渉成園の西門が見えてきます。ひっそりとした正門だけみると、とても国の名勝指定されているところだと解らないくらいなのです。石碑に刻まれた『名勝 渉成園』から、かろうじて桜の名所であることがうかがえます。

控えめにたたずむ石碑

中に入ってみると、右手には受付が、左手には休憩スペースと自販機がありました。正面には、大きな桜の木と変わった形の石垣が見えます。受付では、500円の入園料を支払う必要があります。

蘆庵と呼ばれる茶室の2階から、庭園を眺めながら茶を楽しむことのできる1,000円の特別入場券も販売していました。結構立派なパンフレットを受け取り、石垣の左の通用門から中に入ります。するとそこはーーー桃源郷でした。

渉成園の桜 2(1はアイキャッチ画像)

印月池を中心に庭園が造られている

比喩でもなんでもなく、現世(うつしよ)でありながら幽世(かくりょ)のような空間でした。庭園の配置の総てが、理想とする美を追求した結果が、非現実的な感覚をもたらしています。

満開の桜の美と、庭園の配置の美が見事なまでに調和していて、浮遊感のような、足元もおぼつかないような感覚にとらわれました。間違いなく、人の手で造った庭園の究極の形の一つです。京都の中でも指折りの名勝といえるでしょう。

手前に桜並木のある遊歩道があり、右手の奥に蘆庵と呼ばれる茶室があります。中央には、池(印月池)があり、橋と中央に浮かぶ小島が絶妙な配置で絵になります。

夢中でシャッターを切りましたが、どこから撮ってもいい写真になる予感がしました。写真を長年撮っていますが、これほどの絶景は見たことがありません。

渉成園の歴史と歌人について

渉成園の桜 3

渉成園は、1653年に東本願寺13代目の宣如上人の隠居所として始まりました。周辺に枳殻を植えたことから、枳殻邸とも呼ばれています。歴代の上人が茶をたしなんでいたことから蘆庵のような茶室が設けられています。


池の周囲を回遊しながら茶を楽しむための工夫がなされています。飯店、酒店、茶店、の煎茶三席をめぐりながら、詩歌や能なども楽しむことも出来ました。

渉成園は、何度か消失しており、現在のものは1864年の蛤御門の変(長州藩と薩摩、会津藩の争い)の際に火災で消失した建物を再建したものです。

回棹廊

歌人が渉成園で読んだ句

高浜虚子は、「独り句の推敲をして遅き日を」と詠みました。この句は、句仏上人17回忌(1959年)の時の句で、高浜虚子の晩年に書かれたものです。

虚子は、正岡子規に師事し、ホトトギスで活躍した俳人であり小説家です。自らの推敲(何度も文章を練り直すこと)し続けた人生を振り返った素晴らしい句です。

渉成園は、このように名だたる歌人たちによって詩の詠まれる社交場でもありました。一度こういうところで、俳句や詩を書いてみたくなりました。

今回のツーリングを振り返って

渉成園の桜  4

帰りの渋滞のことを考えると少し億劫になりましたが、駐輪場からNC750Sを難儀しながら出しました。CB1300SBのようなサイズのバイクなら、おそらく狭い駐輪場から出庫できなかったでしょう。

リッターオーバーのバイクに興味がないといえば嘘になりますが、750ccまでの中間排気量のいいところは手軽に取り回せられることだと思いました。特にNCは低重心のため立ちゴケしにくいという長所があります(MT-07と比較すると重いですが)。

また、久しぶりの京都なのでナビアプリを使いましたが、ほとんど1号線を真っ直ぐ行くルートだったので、ちゃんと地図を見ていればナビが必要なかったと思います(大汗)。

今回の反省点は、事前に駐車場の情報を確認することと、ナビに必要以上に頼らないようにすることです。ナビは便利なのですが、こればかり頼ると道順を覚えなくなるのが玉に瑕です。

京都の美は、人の手によって加工された美です。京都の寺や神社は、総て優れた庭師によって維持されており、究極の人工美といっていいでしょう。こうなると次は自然の美を体感したくなります。人間とは、かくも業の深いものなのです。

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