Jane’s Addiction デイブ・ナヴァロのギターの咆哮!

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2000年代で、色々と音楽の方向性に悩んでいた時期がありました。世界は、ロックより他の音楽が主流になりつつあり、色々と日本での音楽活動に疑問を感じていたからです。


Nothing’s Shockingの衝撃

海外向けに、英詞で曲を書き始めて、まだまだうまく書けなかった時期(日本語から英語にしようとしていたため)でもあり、鬱々と過ごしていました。

そんな時、友人が一枚のアルバムを貸してくれました。Jane’s Addictionのセカンドアルバム”Nothing’s Shocking”です。

このアルバムが凄いのは、ディヴ・ナヴァロのギターです。とにかく自由自在に弾きまくっています。ペリー・ファレルの甲高い声もバンドに合っていて、あっとういう間に独特の世界観に引き込まれました。

こっちがグダグダしていることを吹き飛ばすような強烈なグルーヴに、惚れこんでしまいました。

Jane’s Addictionとは?

ジェーンズ・アディクションは、1985年カリフォルニア州ロサンゼルスで結成しました。オリジナル・メンバーは、ボーカルのペリー・ファレル、ギターの、ディブ・ナヴァロ、ドラムのスティーヴン・パーキンス、そしてベースのエリック・アベリーです。

1987年にファーストアルバム(ライブアルバム)”Jane’s Addiction”をインディーレーベル、トリプルXレコードから販売し、1988年にメジャーレーベルであるワーナーから発表されたのが、セカンドアルバム、ナッシング・ショッキングでした。


サードアルバム”Ritual De Lo Habitual”を1990年に販売し、大ヒットするものの、翌1991年に解散します。その時、解散ライブとして行った音楽フェスティバル、ロラパルーザが、その後のオルタナティブロックに与えた影響は大きいです。

あのレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが、他でもないロラパルーザ出身です。ジェーンズ・アディクションは、このようにオルタナティブロックに対して多大な貢献をしたバンドでした。

デイヴ・ナヴァロのその後

出典 https://www.amazon.co.jp/

デイヴ・ナヴァロは、1993年にディコンストラクションを結成するも、1994年には解散してしまいます。同じロス出身のバンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーズに加入し、1995年には、レッチリ6枚目の”One  Hot Minute”を発表します。

ジョン・フルシアンテが脱退し、ギタリストがディヴ・ナヴァロとなった直後のアルバムで、レッチリのアルバムの中でも好きな一枚です。特に、デイヴ・ナヴァロのギターがカッコいいです!バッキングやオブリ、リードは、こうやって弾くんだぜ!といわんばかりのテクニックとセンスで、バリバリ弾いています。

実は、ジェーンズ・アディクション知る前に、ワン・ホット・ミニットを先に聴いてました。レッチリは、ファンク色の強いバンドなので、デイヴ・ナヴァロの弾き過ぎるスタイルとは合わなかったようです。

ジョン・フルシアンテも素晴らしいギタリストで、ストラトを使ったカッティングも得意としています。フリーやチャドのリズム隊とのバランスは、あまり歪ませ過ぎないトーンのジョン・フルシアンテの方が合っているのです。

それに対して、デイヴ・ナヴァロのプレイは、どちらかというとハードなリフを弾くタイプです。ギターを歪ませるディストーションサウンドで、前に出るタイプのギタリストです。リズム隊とのバランス重視のレッチリでは特色が合わなかったようで、1995年のワン・ホット・ミニット販売後のツアーの後、デイヴ・ナヴァロは脱退します。

デイヴ・ナヴァロは、その後再結成したジェーンズ・アディクションに参加したり、ソロアルバムを発表したりしています。そして2015年には、Ozzfest Japanでジェーンズ・アディクションとして来日しています。当時、お金がなくて幕張メッセまで行けなかったことを後悔しています(涙)。

デイヴ・ナヴァロの使用ギターは、PRS(ポール・リード・スミス)の白いモデルです。ハムバッキングを2基搭載したギターで、バードインレイの美しいギターです。PRSお得意のロータリースイッチではなく、トグルスイッチであることがポイントです。

他にもグレッチやらアイバニーズやら使用しているようです。PRSのSE(廉価版)でデイヴ・ナヴァロモデルというシグネイチャーモデルもあるようです。

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