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カワサキ Z900RSのライバルはCB1100?

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東京モーターショーで発表された新型バイクの中でも、人気があったのはカワサキ Z900RSです。トラディショナルな外観に似合わず、中身は最新の技術で作られたスタンダードなネイキッドバイクです。

カワサキの意欲作

カワサキは、Z900RSのベース車両Z900を国内販売していません(注2018年現在では販売しています)。その代わり排気量の大きい、Z1000とフルカウルバージョンNinja1000がラインナップされています。

ライバルであるホンダには、空冷のCB1100と水冷のCB1300SF/SBが販売されています。同じような、スタンダードなネイキッドモデルとして排気量の大きく重いマシンは、既に用意されているのです。

Z900RSは、昔のネイキッドモデルZ1を彷彿とさせるスタイリングです。車重は215kgと250kg級のビッグネイキッドより遥かに軽く、945ccの水冷4気筒エンジンは最高出力111PS、最大トルク10.0kgf・mとなかなかのものです。

カワサキは、同じような排気量や車重の重いバイクを作ることを避け、ホンダと競合しないスペックと重さにしたのではないでしょうか?重く大きいホンダのネイキッドモデルに対し、軽く扱いやすいZ900RSという棲み分けが出来ているのです。

名車の誉れ高いZシリーズとは?

Z900 1

かつてカワサキは、900Super4(通称Z1)という4ストロークのオートバイを1972年~1976年に販売していました。ホンダが市販車初の空冷の直列4気筒エンジンを搭載したCB750FOURを1969年に販売したのがきっかけで、開発がスタートしました。

Z1に搭載していたエンジンは、900ccの並列4気筒DOHCエンジンでした。北米市場を意識した大排気量のDOHCエンジンは、82PSもの最大出力を発揮し、Z1は名車として現在までその名が残る存在となったのです。

Z1はその後、Z900やZ1000と着実にモデルチェンジをしていきました。国内向けには、750RS(Z2)が1973年から1978年まで販売されました。これは、当時の日本では750ccを超える排気量のバイクは自主規制のため販売できなかったからです。

その後、1980年代までZ1000は生産されたものの、更なる進化を遂げたマシンGPZシリーズの登場により、1983年には生産中止となります。

Zシリーズが復活するのは、2003年に登場したZ1000からです。20年の時代の進化により、953ccの水冷並列4気筒エンジンは、最高出力123PSとなり、スーパースポーツNinja ZX-9Rベースのストリートファイターとして復活しました。

その後、派生型のZ750やZ800、そしてZ900RSの原型となったZ900などのZシリーズが次々と生産されていったのです。

あいつとララバイとZ2人気について

あいつとララバイ 1

出典 https://www.amazon.co.jp/

国内のZ人気は、間違いなく楠みちはるのバイク漫画「あいつとララバイ」が影響していると思います。1980年代のマガジンのバイクマンガといえば、しげの秀一の「バリバリ伝説」と双璧で、当時のバイクブームも相まって相当な人気がありました。

主人公、菱木研二の愛車が、カワサキ750RS(通称Z2)です。あいつとララバイ効果により、国内のZ2人気が高まり、750ccの上限規制が撤廃された1990年代以降は中古価格が高騰しています。

一方のバリバリ伝説の主人公、巨摩郡の愛車CB750Fも現在中古市場で人気があり、CB750(RC42)の後継車CB1100と新型Z900RSの構図も非常に似ています。

内容は、バリバリ伝説がレース中心だったのに対して、あいつとララバイはレース関係というより公道でのバトルの多いマンガでした。筆者は、どちらかというとバリ伝派です。

ちなみに、楠みちはるはその後、チューン車が湾岸線を走るクルママンガ「湾岸ミッドナイト」を描き、しげの秀一は峠中心のクルママンガ「頭文字D」を連載していました。こっちは親父のポエム(笑)が多い湾岸ミッドナイト派です。

Z900RSの性能から予測されることとは?

Z900RS 大阪モーターサイクルショーにて

Z900RSは、中身が最新のネイキッドバイクZ900をベースにしていることから、走りの方はかなり期待しています。フロントの倒立フォークに、リアのモノサスでも解るとおり、コーナリング性能の高いサスペンションを搭載しています。

見た目を取るならば、ホンダのようにフロントを正立フォーク、リアをツインショックにするでしょう。最新バイクの乗り味のまま、外装をかつてのZのイメージで仕上げたバイクということです。個人的には、リアをツインショックにして欲しかったのです。

車重の軽さは、ホンダの主力ネイキッドが250kgを超えているのに対して215kgと圧倒的に軽いです。この軽さがあれば、取り回しに気をつけなくて良さそうです。

Z900RS
最高出力 82kW(111PS)/8,500rpm
最大トルク 98N・m
(10.0kgf・m)/6,500rpm
全長×全幅×全高 2,100mm×865mm
×1,150mm
車両重量 215kg
使用燃料     ハイオク

 

エンジンは最新の945ccの水冷並列4気筒DOHCです。最高出力が111PSと空冷のCB1100の90PSよりも高いスペックを誇っています。見た目では空冷の美しいフィンの方が好みですが、夏場の暑さは水冷の方が有利ですし、性能は水冷に軍配があがります。

少しマイナスなのが、ガソリンがハイオク仕様だということです。燃費はZが20.0km/L(WMTCモード)CBが18.9km/Lですのでガソリン代はレギュラー仕様のCBの方が若干安く済みそうです。


ガソリンタンクは、非常に美しいラインのドロップ型で、CB1100の新しいフランジレスタンクと甲乙つけがたい出来です。Zの燃料タンクは17Lと、CB1100のEXとRSは16Lです。CB1100のタンク容量は、初期型やスタンダードは14Lですので、EXとRSは別として、航続距離が少なすぎると思います。

カワサキは、昔からツーリング向けといわれています。燃料タンクによる航続距離の長さは、北海道ツーリングなどのガソリンタンクの少ないところでは有利です。後発らしく、このあたりのポイントを改善しているところはさすがです。

タイヤサイズは、一般的な120/70、180/55の前後17インチです。CBも足回りを現代風にアレンジした17インチのCB1100RSを販売しました。CB1100にはスタンダードとEXという18インチタイヤ仕様があります。これは、70年代のバイクのタイヤサイズが18インチが標準サイズだったことに起因しています。

CB1100の18インチはフロントが110/80で、リアが140/70と比較的細いタイヤです。乗り味は、スパッと倒れこむのですが、コーナーではらみやすいようです。ただ、ハンドリングは昔のバイクを意識しているようで、このあたりにホンダのこだわりを感じます。

筆者はNC750Sで17インチのハンドリングに慣れているので、17インチでいいと思います。試乗したら別の感想になるかもしれませんが、CBを選ぶとしたらRSがいいですね

CB1100 1

他には、LEDのライト類や、トラクション・コントロール、ETC2.0標準搭載など、これでもか!と最新機能がてんこ盛りです。ただちょっと価格が129万6,000円からと高いです(大汗)。

CB1100はスタンダードが115万で、ETCやグリップヒーターが付いたモデルが122万円、EXは134万円で、RSが138万円ですので、似たような値段が付いています。

Z900RSは軽い分、峠で楽しそうなバイクです。ツーリングにも、タンク容量が大きく、シートが荷物も載せやすそうなフラットな形状なので向いているでしょう。

CB1100シリーズは、空冷の味と昔のバイクの雰囲気を楽しむバイクです。70年代のレプリカバイクとしての出来はCBの方が上です。しかし、重さは250kg以上と、あまり取り回しのいいバイクではありません。

Z900RSは、虫みたいな形のバイクを好まない層に向けて作られたトラディショナルな最新バイクです。ホンダのCB1100にとって強力なライバルになるでしょう。

※2018年追記

Z900RS カフェ

Z900RSには、ロケットカウルを装備したZ900RS CAFEが追加されました。カフェレーサースタイルで、高速走行に使えそうなバイクです。実際に大阪モーターショーでも見ましたが、Z900RSのファン層を確実に広げる派生モデルだと思いました。

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