選択 1

国民に対して政治家は何をするべきか?国民は民主主義をどう機能させるべきか?

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国民が取捨選択できなくなりつつあります。政局は非常に流動的で、今回は最大野党である民進党が分裂しました。発足したばかりの希望の党に、最大野党の民進党が身売りするという、あまり聞いたことのない事態が起こりました。

狭まる選択肢

小池知事は、元々は日本会議出身者です。根っこは安倍首相と変わらないので、小池知事率いる希望の党が第一党になったとしても、自民党の補完勢力が出来るだけという、選択肢の狭い政局となってしまいました。

そもそも、戦後の長い間、自民党が1党で長期政権を担ってきた日本が異常なのです。本来は、取捨選択する機会を国民に与えるのが、政治家の重要な役目なのです。

なぜ他の政党は弱いのか?

落胆 1

歴史的に戦後の第2党として社会党が存在していました。社会党は、左派のイメージがありますが、内部に中道右派の政治家がいたり、足並みの揃わない政党でもありました。ただ、名称や成り立ちからどうしても、社会主義のイメージがあり中道左派ではなかったです。

結局社会党が無くなる1996年までに、自民党に対して選挙で勝利し、第一党となったことは1947年の片山内閣の一度しかありません。イデオロギー的に偏った印象のある政党は、選挙で勝つことはできないのです。

同じことは、共産党にも言えることなのですが、大多数の民衆の感覚では社会主義や、極端な思想を危険視することが多いです。名前が社会党では、アレルギーが起こっても仕方ありません。

最近の自民党は、かつての中道右派政党でなくなりつつあり、日本会議に毒された極右思想がはびこってきていますが、本来は国民に理解されない性質のものです。

一番健全なのは、保守とリベラル2つの勢力を取捨選択できることです。片方の勢力だけが強すぎると、国民による民主主義の原則は成り立ちません。もしくは、ドイツのように多数の党が乱立するような選挙システムを構築するべきかもしれません。

日本の政党で問題なのは、リベラル寄りの中道左派政党がなかったことにつきます。そして現在は、中道右派の自民党ですら、バランス感覚を失ってしまっているのです。

東日本大震災以後の自信喪失

地震 1

そして、民主党が政権を担っていた2011年3月11日に、東日本大震災が起こりました。福島第一原発事故を誘発したこの地震以降、日本は国家としての自信を喪失してしまったのです。

老朽化した原発にMOX燃料を使用するという、自殺行為によって起こった事故ともいえますが、本質は腐敗しきった官僚機構による内部査察が招いた悲劇です。

国のあり方を問わねばならない事故だったのに、原因を作っていた自民党を再び選択してしまったことが、現在の原発の再稼動に繋がっています。

昨今の右傾化は、喪失した自信を取り戻そうとした反動のようなものです。本当に必要なのは、現実を直視することです。腐りきった制度をドラスチックに改革することこそが、本当の意味での復興でしょう。

今の日本に必要なのは、硬直した行政を改革できる内閣です。議院内閣制の日本では、首相公選制や、大統領選挙はありません。国民にきっちりと選択肢を与えない選挙をして、「民意を問う」とはどういう冗談なのでしょうか?

立憲民主党の成立と選挙協力

国会議事堂 2

そして、今回の民進党の前原代表の希望の党合流話です。自民党に対抗できる野党第一党が、安倍首相と政治思想のあまり変わらない小池知事の新党に参加するなどという意味不明な出来事が起こりました。

おそらく、前原氏は民進党のままでは選挙に勝てないと思ったのでしょう。しかし、今回のモリカケ疑惑で、自民党から民進党にかなりの浮動票が入ったかもしれないのに、早計なことをしてしまったと思います。

問題は、右か左かではなく、健全な選挙を行うことです。国民が安倍政権一強に対して強い反感を持ち始めているのに、受け皿になる政党が分裂してしまっては、元も子もありません。


枝野氏が代表となって、立憲民主党を立ち上げました。イデオロギーに偏りのない中道左派政党の誕生は歓迎すべきことではあります。しかし、民進党から数は激減し、安倍政権や改憲勢力に対抗する勢力を糾合するほどにはなっていません。

共産党や、社民党と選挙区がかぶらないようにする選挙協力を行うようですが、果たして自民や公明に勝てるのでしょうか?

国民一人一人の責任の重さ

月並みな意見ですが、最後は国民一人一人の自覚の問題だと思います。選挙で受け皿になる政党が見つからないなら、安倍政権を倒す可能性のある政党もしくは無所属の議員を選ぶべきです。

自民党の補完勢力になりそうな、維新、こころ、希望を選んでしまっては将来の禍根を残すことになります。

モリカケ問題を隠蔽するために、無駄な税金を使って選挙した自民党や公明党は許せませんし、受け皿になるはずの民進党を解体した前原元代表や、小池知事の罪は重いです。

なぜなら、国民には選択する権利があり、それを奪うことは民主主義の原則から大きくそれることになるからです。こんな当たり前のことが出来ない政治家には、退場してもらうしかないでしょう。

それでも国民が自民党を勝たせてしまうなら、日本から民主主義は消滅してしまうでしょう。民主主義とは、万能ではありません。古くは、ギリシャでソクラテスに毒杯を飲ませ、ローマではカエサルにルビゴン川を渡らせました。

国民の皆さん、どうか1人でも多く選挙に行ってください。安倍政権を存続させることは、緩慢な死をこの国の民主主義に与えてしまうでしょうから。

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