Rock名盤解説 File11: U2 WAR

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U2といえば、「ヨシュア・トゥリー」だろう!とまたまたお叱りを受けそうなアルバムを選びましたが、「WAR」は素晴らしいアルバムです。特に、バンドにとっての出世作といえば、1983年発表の通算3枚目のアルバムWARなのです。U2はアイルランド出身のバンドで、1970年代後半から活動を開始しました。

U2の出世作

当時のギターの主流は、徐々にヘビーなサウンドに偏っていました。ストラトキャスターを鐘の音のようなトレブリーなトーンでカッティングしていたジ・エッジのギターに正直しびれました!

ブッシュを支持した今では考えられませんが、当時のU2は北アイルランド問題をテーマにした曲を書いていました。ロックに政治的なテーマを持ち込むことは個人的には好きではないのですが、IRAに脅迫されてまで、自説を曲げないU2がこの時、カッコ良く感じられました。

余談ですが、僕はブッシュの中東政策には反対です。特にイラク戦争は蛇足以外のなにものでもない愚かな戦争だったと思います。U2は、テロに対して深い絶望と悲しみを持っていたので、ブッシュを支持したのでしょうが、反戦という根本的な問題から目を逸らしたことは、返す返すも残念です。

WAR解説

1曲目のSUNDAY BLOODY SUNDAYが強烈です。日本語に直訳すると日曜日、血の日曜日ってタイトルです。北アイルランド問題を巡って流血を繰り返していた、イギリスとIRAの抗争を主題に、テロを批判する曲は、シンプルなメッセージ性に溢れています。

2曲目のSECONDSは、最終的に核まで使いかねない大国に対する警鐘というべきテーマの曲です。そして、この流れのまま、このアルバム最大の名曲NEW YEAR’S DAYに繋がります。

名曲NEW YEAR’S DAY

この曲は、かなりエッジが気合を入れています。特に目立つのは冒頭のキーボードのソロパートですが、ライブでもエッジが弾いています。ギターは、カッティングに長めのディレイ(BOSS製のDD-3との情報あり)をかけるエッジの代名詞ともいえるバッキングと、ソロキーボードの後のスライドギターなど、かなり幅のあるプレイをしています。

もちろん、ボノのメッセージ性の高いボーカルや、アダム・クレイトンのしっかりとしたベース、ラリー・マレン・ジュニアのドラミングあってのものですが、この曲はエッジの個性が爆発した名曲だと思います。

しっとりとした5曲目のDROWNING MANや、官能的なSURRENDERなど、他にも佳作の多いアルバムですので、ぜひ通しで聴いてもらいたいです。「ヨシュア・トゥリー」も好きなアルバムなのですが、勢いならこのWARを押します。

1980年代の音楽は色々な意味で肌に合わないのですが、こういった過渡期ならではの印象的なアルバムもありました。特に、アメリカ、イギリスのシーンにおいて、新たなムーブメントが起きる前の予兆のようなものがあったのだと思います。

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